ヘリンボーン柄の壁紙の選び方|見本帳では木目調の中を探す・色は3系統・柄合わせで量が少し増える

リビングの壁1面だけに明るいベージュのヘリンボーン柄の壁紙を張り、左右の壁は白にした様子

家全体の壁紙を張り替えるなら、どこか1か所くらいは、写真で見て気になっていたヘリンボーン柄にしてみたい。そう考えて見本帳やメーカーのWebサイトを見始めると、ヘリンボーンという名前の付いた壁紙は意外に見つけにくく、どれを選べばよいのか、柄物にすると金額がどう変わるのか、と迷ってしまう方もいると思います。

先に結論をお伝えします。ヘリンボーン柄の壁紙は、見本帳では「ヘリンボーン」という独立した分類があるとは限らず、木目調の柄の中の一つの品番として載っていることがある柄です。木目調が中心ですが、コンクリート調のヘリンボーンもあります。選ぶときは、まず木目調かコンクリート調か、明るい色か濃い色かといった系統を決めてから、その中でヘリンボーンの品番を探すと見つけやすくなります。ヘリンボーン柄も柄合わせをしながら貼る柄なので、無地の壁紙より使う量が少し増えます。メーカーの紹介では、部屋の1面やニッチ(壁のくぼみ)にアクセントとして使う例が挙がっています。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • ヘリンボーン柄の壁紙とはどんなものか(木材を斜めに組み合わせた柄、見本帳では木目調の中に載っていることがあること、コンクリート調もあること)
  • 色と素材感で選ぶ(ベージュ系の明るい木目、ブラウン・ブラック系の濃い木目、グレー系の木目とコンクリート調)
  • アクセントクロスとしての使い方(ニッチや1面に使う例、部屋全体に使うときの考え方)
  • 柄合わせの考え方(ヘリンボーン柄も柄合わせが必要、品番の表示で確かめられること)
  • 選び方・頼み方の進め方と費用の目安(現地調査(見積もり)の前に系統を決める、見本帳で確かめる、使う量とグレード)

読み終えるころには、どんなヘリンボーン柄を、どこに入れたいかを決めて、どう伝えればよいかが見えてくるはずです。

ヘリンボーン柄の壁紙で、自宅の壁を張り替えるとどうなるか知りたい方は、電話か問い合わせフォームでお尋ねください。張り替えたい場所と、思い描いているヘリンボーン柄の雰囲気を伺ったうえで、現地調査(見積もり)の進め方をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。


ヘリンボーン柄の壁紙とは?見本帳では「木目調」などの中の柄の一つ

ヘリンボーン柄の壁紙は、写真で見ると印象に残りやすい柄ですが、見本帳の中では探し方に少しコツがあります。ここでは、どんな柄なのか、見本帳のどこを探せばよいのかを見ていきます。

木材を斜めに組み合わせた柄で、木目調が中心

ヘリンボーンは、細長い板を斜めに互い違いに並べた柄で、壁に貼ると山形の模様が連なって見えます。壁紙メーカーのリリカラは、木目調の壁紙を紹介するコラムの中で「木材を斜めに貼り合わせたヘリンボーンはデザイン性があり、アクセントクロスとして人気です」と書いています(出典:リリカラ「リアルな質感で人気!リリカラの木目調壁紙(クロス)特集」、2024年2月)。アクセントクロスとは、部屋の壁の一部(1面など)に、ほかの面とは違う壁紙を貼る方法のことです。リリカラはヘリンボーン柄を、木目調の壁紙の一つの種類として紹介しています。

見本帳やメーカーのWebサイトでも、ヘリンボーン柄は木目調の中の品番として載っていることがあります。たとえばサンゲツのヘリンボーン柄の品番 RE55605・RE55603 は、商品ページで「木目」の分類に入っていて、どちらもサンゲツの1000番台の見本帳「リザーブ」(2024-2027)に載っています(出典:サンゲツ 品番RE55605、サンゲツ 品番RE55603)。シンコールの品番 BB2479 も、商品ページに「木種:ウォルナット」と書かれた、木目のヘリンボーンです(出典:シンコール 品番BB2479)。

そのため、見本帳の目次や索引で「ヘリンボーン」という項目を探しても、見つからないことがあります。木目調のページを開いて、その中からヘリンボーン柄の品番を探す、という順番で考えると見つけやすくなります。木目調の壁紙全体の選び方(木種・貼る方向・板目か柾目か)は、木目調の壁紙・クロスの選び方|木種・貼る方向・板目か柾目かの3つの視点と、見本帳で見た印象との違いで詳しく扱っています。

同じヘリンボーン柄でも、品番によって印象は違います。サンゲツは、RE55605 を「板幅が大きく、高級感のあるヘリンボーンの壁紙です。アクセントとしてお部屋の印象を引き締めます」、RE55603 を「自然な木の風合いで空間になじむヘリンボーンの壁紙です」と説明しています(出典:サンゲツ 品番RE55605、サンゲツ 品番RE55603、前出)。板の幅が大きいか小さいか、木目がはっきりしているか穏やかか、で、壁を引き締める柄にも、部屋になじませる柄にもなる、ということです。

木目調だけでなく、コンクリート調のヘリンボーンもある

ヘリンボーン柄は木目調が中心ですが、木目以外の素材感で作られた品番もあります。リリカラの品番 LV2295 は「目の粗いコンクリートをヘリンボーン柄に組み合わせたデザインの壁紙です」と説明されていて、「木目のイメージが強いヘリンボーンも、コンクリート調だとよりスタイリッシュな雰囲気に仕上がります」と書かれています(出典:リリカラ「粗めコンクリートヘリンボーン|LV2295」)。この品番の関連キーワードには、木目ではなく「タイル・レンガ」が付いています。

つまり、ヘリンボーン柄は木目調の中だけを探せば済むとは限りません。木のぬくもりより、無機質ですっきりした雰囲気にしたい場合は、コンクリート調の柄の中にもヘリンボーンがないかを見てみるとよいでしょう。どの分類に入れているかはメーカーや見本帳によって違うので、見本帳を見せてもらうときは「ヘリンボーン柄を見たい。木目調でもコンクリート調でもよい」のように伝えると、探してもらいやすくなります。レンガ調・タイル柄の壁紙そのものの選び方は、レンガ調の壁紙とは?白・茶・グレーの選び方と、本物らしく見えるかを決める3つの確認で扱っています。

なお、メーカーの商品紹介には「近年大人気のヘリンボーン」(リリカラ LV2279)、「人気のヘリンボーン柄」(リリカラ LV2280・LV2281)といった言葉も並んでいます(出典:リリカラ「ナチュラルヘリンボーン|LV2279」、リリカラ「モダンなヘリンボーン|LV2280・LV2281」)。メーカーの紹介の中でも、人気の柄として扱われていることが分かります。

色と素材感で選ぶ(ベージュ系/ブラウン・ブラック系/グレー系)

濃いブラウンのヘリンボーン柄の壁紙に、ひっかき傷が明るい線になって見えている様子

ヘリンボーン柄は、板の幅などの柄の形の違いに加えて、色と素材感の違いでも印象が大きく変わります。ここでは、メーカーの品番を例に、色の系統ごとの特徴を見ていきます。

ベージュ系:明るい木目で、ナチュラルな部屋に合わせやすい

明るいベージュ系の木目のヘリンボーンは、部屋になじみやすい色合いです。リリカラの品番 LV2279(色はベージュ)は「ナチュラルな木目で作られたデザインはナチュラルテイストのインテリアにもよく合います」と説明されていて、関連キーワードには「リビング」が挙がっています(出典:リリカラ「ナチュラルヘリンボーン|LV2279」、前出)。

同じページでは、「ヘリンボーンの柄を楽しむために、他の雑貨はシンプルなものをチョイスすると良いでしょう」「ホワイト系のソファやクッションとコーディネートすることで、明るい印象のお部屋になります」とも書かれています(出典:同上)。ヘリンボーンは柄そのものに動きがあるので、まわりの家具や小物まで柄や色を足していくと、にぎやかに見えやすい、ということです。今ある家具やカーテンの色を思い浮かべながら選ぶと、仕上がりを想像しやすくなります。

ブラウン・ブラック系:落ち着いた印象。濃い色はひっかき傷の白化に注意

濃いブラウンや黒に近い色のヘリンボーンは、部屋を落ち着いた、引き締まった印象にします。リリカラの品番 LV2280・LV2281(色はブラウンとブラック)は「人気のヘリンボーン柄を落ち着いたカラーリングでご用意しました」「ダークブラウンとグレイッシュな色味が上質なインテリアを引き立たせてくれます」と説明されています(出典:リリカラ「モダンなヘリンボーン|LV2280・LV2281」、前出)。

濃い色を選ぶときに知っておきたいのが、傷の見え方です。同じページの施工注意には、「LV-2280は濃色のため、ひっかきキズによる白化にご注意ください」と書かれています(出典:同上)。濃い色の壁紙は、表面をひっかくと、傷の部分が白っぽく見えてしまうことがある、ということです。

そのため、濃い色のヘリンボーンは、家具や荷物が当たりやすい通路沿いの壁や、ドアの開け閉めで物がこすれやすい場所より、テレビの背面のように、物が当たりにくい壁に使うほうが安心です。ベッドの頭側の壁に使う場合は、ヘッドボードや枕が壁に当たらないよう、ベッドを壁から少し離して置きましょう。なお、テレビの背面は家電のまわりでホコリが付きやすい場所でもあるので、濃い色なら、まめに払う前提で考えておきましょう。濃い色の品番を候補にしたら、見本帳や商品ページに傷についての注意が書かれていないかも見ておきましょう。気になる場所に使いたい場合は、現地調査のときに、その壁で物が当たりやすいかを見てもらいながら相談するとよいでしょう。なお、ひっかき傷による白化の注意は、この品番について書かれたものです。濃い色の壁紙全般で気をつけたいこと(部屋の暗さ、ホコリの目立ち方、こすったときの色落ち)は、黒い壁紙に張り替える前に知りたい3つの注意点|暗さ・ホコリ・色落ちと、部屋全体か1面かの決め方で詳しく扱っています。

グレー系:グレイッシュな木目と、コンクリート調

グレー系のヘリンボーンには、グレーがかった木目の品番と、コンクリート調の品番があります。

シンコールの品番 BB2479 は、「グレイッシュカラーのヘリンボーン。白太のラインと濃淡であらわれるストライプが、空間のアクセントに。」と説明されています(出典:シンコール 品番BB2479、前出)。木目のぬくもりを残しながら、ベージュ系より少しすっきりした印象にしたい場合の候補になります。

コンクリート調のヘリンボーンは、木目の柄とは違う雰囲気になります。リリカラの品番 LV2295 は、「アイアン系の家具や雑貨と組み合わせることでインダストリアルな印象にまとめつつ、木目の家具で程よくぬくもりをプラスしています」と、コーディネートの例を紹介しています(出典:リリカラ「粗めコンクリートヘリンボーン|LV2295」、前出)。ただ、この品番も説明では「ベージュがかっているのであたたかみを感じます」とされていて、グレー系といっても色味は品番ごとに違います(出典:同上)。

同じ「グレー」でも、青みがかったグレー、ベージュがかったグレーなど、色味には幅があります。画面の写真だけで決めずに、見本で実際の色を確かめておきましょう。

アクセントクロスとしての使い方

ヘリンボーン柄は、部屋のどこに、どのくらいの広さで使うかによって、印象が大きく変わります。ここでは、メーカーが紹介している使い方と、使う範囲の考え方を見ていきます。

ニッチや1面だけに使う例が紹介されている

リリカラのコラムは、ヘリンボーン柄について「お部屋にあるニッチや、部屋の1面に使用するだけでインテリア上級者のようなお洒落さを演出してくれます」と紹介しています(出典:リリカラ「リアルな質感で人気!リリカラの木目調壁紙(クロス)特集」、前出、2024年2月)。サンゲツの RE55605 の説明も「アクセントとしてお部屋の印象を引き締めます」、シンコールの BB2479 の説明も「空間のアクセントに」と、アクセントとしての使い方に触れています(出典:サンゲツ 品番RE55605、シンコール 品番BB2479、前出)。

1面に使うなら、視線が集まる壁を選ぶと、ヘリンボーン柄が生きてきます。テレビの背面、ベッドの頭側、部屋に入って最初に目に入る壁、玄関の正面の壁、といった場所です。ニッチのような小さな面に使えば、広い壁に貼るより気軽に取り入れられます。ほかの壁を白などの無地にしておくと、ヘリンボーン柄の面が引き立ちます。明るいベージュ系のヘリンボーンを白い壁と組み合わせる場合は、色の差より柄の模様で違いを見せることになるので、見本を壁に当てて違いが見えるかを確かめておきましょう。

違う壁紙どうしの境目は、壁の角(入隅)で区切ると目立ちにくくなります。1つの平らな壁の途中でヘリンボーン柄に切り替えると、境目がはっきり見えやすくなるので、使う範囲は壁の面の単位で考えるのが基本です。アクセントクロスでよくある失敗の型と、面積や色数の目安は、アクセントクロスの失敗例は3つ|面積は壁の2〜3割・色は3色まで、見本帳は少し濃いめを選ぶにまとめています。

部屋全体に使うときは、大きめの見本で壁一面の見え方を確かめる

ただし、メーカーがヘリンボーン柄を部屋全体に使ってはいけない、と書いているわけではありません。リリカラのコラムも、ニッチや1面に「使用するだけで」お洒落に見える、という紹介で、部屋全体に使うことを否定してはいません(出典:リリカラ「リアルな質感で人気!リリカラの木目調壁紙(クロス)特集」、前出)。

部屋の壁すべてをヘリンボーン柄にする場合は、柄が何十回も繰り返されたときの見え方を想像しておくことが大切です。見本帳の小さな見本では、ヘリンボーンの山形が数列しか見えませんが、壁一面に貼ると、その山形が部屋中に連なります。見本では落ち着いて見えた柄が、壁全体ではにぎやかに感じられることもあります。部屋全体に使うかどうか迷ったら、できるだけ大きな見本や、メーカーの施工例の写真で、壁一面になったときの見え方を確かめてから決めると安心です。ただ、業者を通して大きなサンプルを取り寄せる場合は、手数料がかかったり、対応していなかったりすることもあります。

色の見え方にも違いが出ます。壁紙は、小さな見本で見るより、壁一面に貼ったときのほうが明るく、淡く見えることがあります。一方で、濃い色のヘリンボーンを広い面に使うと、色そのものは見本より淡く見えても、部屋全体としては暗い印象になることがあります。部屋の広さや明るさと合わせて考えておきましょう。見本と壁一面で色の見え方が変わる理由や、見本帳の見方、大きめのサンプルの取り寄せ方は、壁紙のサンプルと実際の色はなぜ違う?メーカーが説明する「面積効果」と、見本帳の見方・サンプルの取り寄せ方で詳しく扱っています。

柄合わせ(絵合わせ)の考え方

ヘリンボーン柄の壁紙の継ぎ目で、山形の柄が左右でそろってつながっている様子

ヘリンボーン柄の壁紙を選ぶと、無地の壁紙とは貼り方が少し変わります。ここでは、柄合わせとは何か、ヘリンボーン柄ではどうなるのかを見ていきます。

ヘリンボーン柄も柄物の一つ。柄合わせをしながら貼る

張り替えに使う壁紙は、幅90cm前後のロール状になっていて、職人が天井の高さに合わせて1枚ずつ切り、縦に貼って隣どうしを継いでいきます。柄のある壁紙では、隣り合う壁紙どうしで柄がずれないように、柄の位置をそろえて貼ります。これを「柄合わせ(絵合わせ)」と呼びます。

ヘリンボーン柄の壁紙も、この柄合わせをしながら貼る柄です。継ぎ目で山形の列がずれると、せっかくの柄が途切れて見えてしまうからです。柄をそろえるためにずらして切った分は使えずに余るので、無地の壁紙より、必要な壁紙の長さが少し増えます。

どのくらい増えるかは、柄の繰り返しの長さによって品番ごとに違います。ヘリンボーン柄だから多い、少ないとは言えません。必要な量の計算は、選んだ品番と壁の寸法をもとに施工する側が行うので、依頼する側で計算する必要はありません。押さえておきたいのは、「ヘリンボーン柄は無地より少し多く壁紙が要る」「どのくらい多く要るかは品番によって違う」という2点です。柄物の壁紙で量が増える理由と、見積もりで確かめておきたいことは、柄物の壁紙は無地より量が少し増える|柄合わせの理由と、現地調査(見積もり)前後の決め方で詳しく扱っています。

柄合わせそのものは、職人がきちんとそろえて貼るものなので、選ぶ側が心配しすぎる必要はありません。仕上がりを見て、継ぎ目で柄がずれているように見える箇所があれば、その場で伝えて直してもらいましょう。

柄合わせについての表示は、品番ごとに確かめられる

柄物の壁紙の中には、商品の表示で「フリージョイント」とされている品番もあります。シンコールは、「「フリージョイント」とは、施工の際の柄合せが不要な壁紙です」と説明しています。あわせて、「「無地張り可」とは柄合せする方が美しく仕上りますが、柄合せしなくてもジョイント部が目立ちにくいタイプの壁紙です」とも書いています(出典:シンコール「よくあるご質問 壁装材」)。

ヘリンボーン柄は、山形の列が継ぎ目でそろって見える必要がある柄なので、柄合わせをして貼るのが前提です。ただ、柄合わせについての表示は品番ごとに付くものなので、気になる品番が見つかったら、見本帳や商品ページにそうした表示があるかも見ておくと確実です。表示の読み方が分からなければ、現地調査のときに「この品番は柄合わせが要りますか」と聞けば、教えてもらえます。

選び方・頼み方の進め方

ヘリンボーン柄の壁紙で張り替えたいと決めたら、伝え方と見本の見方で、選べる柄の幅も仕上がりの満足度も変わってきます。壁紙の張り替えを業者に頼むときは、現地調査に来てもらうことが、そのまま見積もりの依頼になります。問い合わせから工事が終わるまでの全体の流れは、壁紙張り替えの流れは5段階|問い合わせから完了まで、依頼する側がすることと期間の考え方で詳しく扱っています。ここでは、その現地調査(見積もり)の前後で押さえておきたいことを見ていきます。

現地調査の前に、柄の系統(木目調かコンクリート調か)と色を決めておく

ヘリンボーン柄を考えているなら、現地調査を依頼する前に、欲しい系統をある程度決めておきましょう。木目調かコンクリート調か、明るいベージュ系か、濃いブラウン系か、グレー系か、といった方向性で構いません。品番まで決めておく必要はありません。

系統が決まったら、現地調査を依頼する電話やメールの時点で、そのことを伝えておきます。壁紙の見本帳は、メーカーやグレードごとに何冊にも分かれていて、業者が現地調査にすべてを持ってくるとは限りません。「リビングのテレビの後ろの壁を、明るい木目のヘリンボーン柄にしたい」のように伝えておけば、ヘリンボーン柄が載っている見本帳を、現地調査に持ってきてもらうよう頼めます。メーカーのWebサイトなどで気に入った柄が見つかっているなら、メーカー名と品番を控えて伝えると確実です。見本帳は数年ごとに新しい版に入れ替わるので、伝えた品番が今も選べるかも、そのときに確かめてもらえます。

あわせて、どこに貼るかも決めておくと話が早く進みます。1面だけにするのか、ニッチだけにするのか、部屋全体にするのかで、選ぶ柄の強さも、柄合わせで増える量も変わるからです。迷っている場合は、1面だけの場合と部屋全体の場合の両方で金額を聞いておくと、比べて決められます。

現地調査で見本帳を確かめ、柄合わせを含めた金額かを見積もりで確かめる

現地調査では、持ってきてもらった見本帳で、実際の柄を確かめます。見本は机の上ではなく、貼る予定の壁に当てて、床やドア、家具との組み合わせを見ておくと、仕上がりを想像しやすくなります。部屋の照明が白っぽい光か、橙色の光かによっても、木目の色の見え方は変わるので、張り替える部屋の明かりの下で見ておくと安心です。床やドアの色との合わせ方は、壁紙の色の選び方は床とドアの色が基準|グレー・ベージュ・白の合わせ方と見本帳での4つの確認も参考にしてください。

品番まで決まったら、その品番で見積もりが出ているか、柄合わせで増える分が見込まれているかを確かめておきましょう。「この柄だと、柄合わせの分はどのくらい増えますか」「見積もりは柄合わせの分を含めた金額になっていますか」と聞いておくと、金額の根拠がはっきりします。

現地調査の時間だけでは、柄を決めきれないこともあります。ほかの人と相談したい、大きな見本で見てから決めたい、といった場合は、見積もりの金額が合ってから、別の日に柄を決めることもあります。その場合は、後日決めた柄によって見積もりの金額が変わることがあります。柄合わせで増える量やグレードの価格帯は、品番によって違うからです。別の日に柄を決めたときは、「この柄で、見積もりの金額は変わりますか」と確かめておきましょう。

費用の目安

ヘリンボーン柄にすると、張り替えの費用がどのくらい変わるのかも気になるところです。ここでは、費用に関わる考え方を整理します。

柄物なので無地より使用量が少し増える。増える量とグレードは品番による

費用に関わるのは、主に3つです。1つは、「柄合わせ(絵合わせ)の考え方」で見た柄合わせです。ヘリンボーン柄は柄合わせをしながら貼るので、無地の壁紙より使う量が少し増え、そのぶん見積もりの数量や金額にも表れます。どのくらい増えるかは品番によります。

もう1つは、壁紙のグレードです。住宅の張り替えで使う壁紙には、大きく分けて、白系の無地を中心にした普及グレードの「量産品」と、色や柄の選択肢が多い「1000番台」があります。量産品は白系統が多く、はっきりした柄物はあまり多くありません。この記事で例に挙げたサンゲツの2品番(1000番台の見本帳「リザーブ」に掲載)は、商品ページの標準価格がどちらも1㎡あたり1,090円(税別、施工費別)です(出典:サンゲツ 品番RE55605、サンゲツ 品番RE55603、前出)。これはメーカーの定価で、見積もりの単価とは別のものです。この定価を、量産品との差額の計算にそのまま使うことはできません。1000番台と聞くと高そうに感じるかもしれませんが、量産品との差は、標準的な品番どうしで比べると1㎡あたり数百円ほどです。標準的な品番であれば、ヘリンボーン柄を選んだからといって、張り替えの費用が何倍にもなるわけではありません。ただし、見本帳の中には標準より定価がかなり高い品番もあります。柄の種類では決まらないので、気に入った品番の価格帯を確かめておきましょう。グレードによる価格の違いと、部屋ごとの選び分け方は、量産クロスと1000番クロスの違い|価格差は6畳で約1万円、部屋ごとの選び分け方で詳しく扱っています。

3つ目は、最低料金です。ほかの張り替えと一緒ではなく、ヘリンボーン柄の1面だけを単独で頼む場合は、範囲が小さくても最低料金がかかります。多くの業者は最低料金を4万〜6万円程度に設定しているので、ほかの部屋や面の張り替えと一緒に頼むほうが、1面あたりの負担は小さくなります。

まとめ

ヘリンボーン柄の壁紙を選ぶときのポイントを整理します。

  • ヘリンボーンは、木材を斜めに組み合わせた柄。見本帳では、木目調の中の品番として載っていることがある。木目調が中心だが、コンクリート調のヘリンボーンもある
  • 色と素材感で印象が変わる。ベージュ系の明るい木目はナチュラルな部屋に、ブラウン・ブラック系は落ち着いた部屋に、グレー系の木目やコンクリート調はすっきりした部屋に合わせやすい。濃い色の品番には、ひっかき傷で白っぽく見える注意が書かれたものもあるので、物が当たりにくい壁に使うと安心
  • メーカーの紹介では、ニッチや部屋の1面に使う例が挙がっている。部屋全体に使うなら、大きめの見本や施工例の写真で、壁一面の見え方を確かめる
  • ヘリンボーン柄も柄合わせをしながら貼る柄で、無地より使う量が少し増える。どのくらい増えるかは品番による。柄合わせについての表示は、品番ごとに確かめられる
  • 現地調査(見積もり)を依頼するときに、木目調かコンクリート調か、色の系統、貼りたい場所を伝え、ヘリンボーン柄が載った見本帳を持ってきてもらう。品番が決まったら、柄合わせを含めた見積もりかを確かめる
  • 量産品には柄物があまり多くない。色や柄の選択肢が多い1000番台と量産品との差は、標準的な品番どうしなら1㎡あたり数百円ほど。標準より定価が高い品番もあるので、品番で確かめる。ヘリンボーン柄の1面だけを単独で頼むと、範囲が小さくても最低料金がかかる

ヘリンボーン柄は、1面に取り入れるだけでも部屋の印象を変えてくれる柄です。どんな色と素材感のヘリンボーンを、どの壁に入れたいかが見えてきたら、まずはその希望を伝えて、ヘリンボーン柄が載った見本帳を現地調査に持ってきてもらうところから始めてみてください。

ヘリンボーン柄の壁紙での張り替えを考えている方は、電話か問い合わせフォームでご相談ください。張り替えたい場所や、木目調かコンクリート調か、色の好み、決まっている柄があればその柄を伺ったうえで、現地調査のときに、ヘリンボーン柄が載った見本帳で柄を確かめられるよう進めます。品番が決まったら、柄合わせを含めた金額になっているかも、見積もりで確かめられます。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。

この記事の執筆者

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氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。

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