
葉や枝、草花を描いた壁紙で、リビングや寝室の雰囲気を変えてみたい。インテリアの写真を眺めているうちに、「ボタニカル」と呼ばれる植物柄の壁紙が気になり始めた方もいると思います。ただ、検索してみると通販サイトの商品が多く並び、海外の特別な壁紙でないと選べないのか、ふつうの張り替えを頼むときにどう伝えればよいのかは、なかなか分かりにくいところです。
先に結論をお伝えします。「ボタニカル壁紙」は、植物や花、葉をモチーフにした柄の壁紙を指す呼び名で、国内の壁紙メーカーの見本帳にも、こうした柄が載っています。ただし、分類の名前はメーカーによって違います。サンゲツは「花・植物」、リリカラは「花柄・葉柄」、シンコールは「フラワー&リーフ」としてまとめていて、ルノンのように見本帳の中に「ボタニカル」という名前のラインアップを設けているメーカーもあります。「ボタニカル柄」と「花柄」の間にも、はっきりした線引きは見当たりません。選ぶときは、柄の大きさや貼る面積によって壁一面の印象が変わることを踏まえて、気になる柄の系統や写真を、現地調査(=見積もり)を依頼するときに業者へ伝えておくと、話が早く進みます。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 「ボタニカル壁紙」とはどんなものか(呼び名の意味、メーカーごとの分類の名前、通販サイトで見つけた柄の控え方)
- 「ボタニカル柄」と「花柄」の違い
- 柄の大きさで変わる壁一面の印象(見本と壁一面の見え方の違い、広い面に貼ったときの印象)
- 1面だけに使うか、全面に使うか
- 柄物なので、多くの場合は柄合わせで必要な量が少し増えること(柄合わせが要るかと価格帯は品番で確かめる)
- 頼み方の進め方(現地調査の前に柄の系統や写真を伝える、現地調査で見本帳を確かめる)
読み終えるころには、ボタニカル柄の壁紙で張り替えたいときに、何を決めて、どう伝えればよいかが見えてくるはずです。
ボタニカル柄の壁紙で、自宅の壁を張り替えるとどうなるか知りたい方は、電話か問い合わせフォームでお尋ねください。張り替えたいお部屋と、思い描いている植物柄の雰囲気を伺ったうえで、現地調査(見積もり)の進め方をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
「ボタニカル壁紙」とは?植物をモチーフにした柄の呼び名で、分類の名前はメーカーで違う
まず、「ボタニカル壁紙」がどんな壁紙を指しているのか、国内の壁紙メーカーがそれをどう分類しているのかを見ていきます。
「ボタニカル」は、植物をモチーフにした柄を指す呼び名
「ボタニカル」は、英語の「botanical(植物の)」から来た言葉です。インテリアでは、木の葉や枝、草花、つる、実など、植物をモチーフにした柄やデザインを指して使われています。壁紙の場合も、大きな葉を描いた柄、小さな葉や小花を散らした柄、枝やつるが伸びていくような柄など、植物を描いた柄が「ボタニカル」と呼ばれています。
ただ、「ボタニカル」は、柄の雰囲気を表す呼び名で、壁紙の種類や素材、グレードを表す言葉ではありません。「ボタニカル壁紙」という特別な種類の壁紙があるわけではなく、植物を描いた柄の壁紙の総称、と考えておくと分かりやすいでしょう。同じ植物柄でも、白地に淡い緑の葉を描いた落ち着いたものもあれば、濃い緑の地に大きな葉を描いた存在感の強いものもあります。どんな雰囲気の植物柄にしたいかで、選ぶ柄も、貼る場所も変わってきます。
メーカーによって、分類の名前が違う
国内の壁紙メーカーも、植物や花を描いた柄の壁紙をそろえていて、ふつうの張り替えと同じように、業者が持ってくる見本帳(サンプル帳)から選べます。ただし、メーカーのWebサイトで探すときの分類の名前は、メーカーによって違います(いずれも2026年10月時点)。
サンゲツは、壁紙の商品検索の「柄・デザイン」の選択肢の一つを「花・植物」としています(出典:サンゲツ「商品を探す」)。リリカラは、商品検索の「柄」の選択肢を「花柄・葉柄」としています(出典:リリカラ「商品検索」)。シンコールは、壁装材の「柄」の選択肢を「フラワー&リーフ」としています(出典:シンコール「商品を探す」)。この3社の検索の選択肢には、「ボタニカル」という名前の項目はありません。
一方、ルノンは、壁紙の見本帳「ルノンホーム(2023-2026)」の商品ラインアップの中に、「ボタニカル」という名前の区分を設けています(出典:ルノン「ボタニカル|壁紙|ルノンホーム(2023-2026)」)。
このように、植物や花を描いた柄は国内メーカーの見本帳にもありますが、「ボタニカル」という名前で探せるとは限りません。メーカーのWebサイトで「ボタニカル」が見つからないときは、「花・植物」「花柄・葉柄」「フラワー&リーフ」のような名前の分類で探してみると、好みの柄に行き当たりやすくなります。
通販サイトで見つけた柄は、メーカー名と品番を控えておく
インターネットで「ボタニカル 壁紙」と検索すると、壁紙の通販サイトや、輸入壁紙を扱う販売店の商品一覧が多く並びます。そのため、ボタニカル柄は海外の特別な壁紙なのでは、と感じる方もいるかもしれません。前の項で見たとおり、国内メーカーの見本帳にも植物柄はあるので、通販サイトに並んでいる柄だけが選択肢というわけではありません。
通販サイトに並ぶ商品の中には、国内メーカーの品番もあれば、海外で作られた輸入壁紙もあります。輸入壁紙は、幅や素材、施工の注意点が、国産のビニールクロスと違うことがあります。輸入壁紙の素材・施工の違いや、品番ごとの確かめ方は、輸入壁紙の張り替えは国産と何が違う?幅52cmの例で見る素材・施工・持ち込み・費用の確かめ方で詳しく扱っています。気に入った柄が見つかったら、商品ページの画像を保存するだけでなく、メーカー名と品番も控えておきましょう。現地調査を依頼するときにそれを伝えれば、同じ柄が使えるか、国内メーカーの見本帳に近い柄があるかを、話し合いやすくなります。価格の面でも、柄の印象や輸入品かどうかだけでは決まらず、品番ごとに違うので、品番が分かっていると確かめやすくなります。
「ボタニカル柄」と「花柄」の違いは?
「ボタニカル柄」と「花柄」はどう違うのか、という疑問を持つ方もいると思います。結論から言うと、2つを分ける決まった定義は見当たりません。
前の章で見たように、サンゲツ・リリカラ・シンコールの壁紙の分類では、花と植物(葉)が「花・植物」「花柄・葉柄」「フラワー&リーフ」という1つの項目にまとめられていて、花柄と植物の柄を分けてはいません。言葉の意味からすると、「ボタニカル」は植物全般を指すので、花を描いた柄も含めてそう呼ばれることがあります。一方で、壁紙ではなくカーテンの例ですが、リリカラのオンラインストアでは、カーテンの「柄から探す」に「花柄」と「ボタニカル」が別々の項目として並んでいます(出典:リリカラ オンラインストア「カーテン:ボタニカル」)。同じメーカーでも、壁紙では「花柄・葉柄」とまとめ、カーテンでは分けているように、呼び分け方は売る側や商品によってまちまちです。
選ぶ側にとって大切なのは、呼び名よりも、どんな柄が好みかです。花が主役の柄がよいのか、葉や枝が主役の柄がよいのか、色は白地に淡い色か、緑が主役か、といった好みを、写真で伝えられるようにしておくと、呼び名の違いに迷わずに済みます。メーカーのWebサイトや通販サイトで探すときも、「ボタニカル」と「花柄」の両方の名前で探してみると、選択肢が広がります。
柄の大きさで、壁一面に貼ったときの印象が変わる

ボタニカル柄は、葉や花の大きさ、描き方によって、同じ植物柄でも印象が大きく違います。ここでは、見本帳で選ぶときに押さえておきたい、見本と壁一面の見え方の違いを見ていきます。
見本帳の小さな見本と壁一面では、見え方が変わる
壁紙メーカーのサンゲツは、見本と仕上がりの見え方の違いについて、「見本帳に添付されているチップは面積が小さいため、壁全面に貼られた状態で見た場合と比べて、色が濃く見えやすい点に注意が必要です」と説明しています。施工後に離れて見ると、見本帳より薄い色に感じられる可能性がある、とも書いています。対象物の面積によって色の印象が変わることを、サンゲツは「面積効果」と呼んでいます(出典:サンゲツ「壁紙のサンプルを見比べるときのポイント・失敗しないためのコツ」)。
つまり、色そのものは、壁一面に貼ると、見本より明るく淡く見えることがある、ということです。見本帳で「ちょうどいい」と感じた緑の葉の色が、貼ってみたら思ったより淡く見える、ということも起こり得るので、同じ柄の色違いで迷ったら、少し濃いめのほうも候補に入れておくとよいでしょう。
同じページでサンゲツは、「壁紙のサンプルは、必ず壁に当てて床と垂直の状態で確認しましょう」とも勧めています。見本を机の上に置いて見るのと、壁に当てて見るのとでは、照明の当たり方が変わるからです。部屋の照明が白っぽい光か、橙色の光かによっても、見え方は変わります。見本は、張り替える部屋の壁に当てて、床やドア、家具との組み合わせを見ておくと、仕上がりを想像しやすくなります。
柄によっては、広い面に貼ると雑然とした印象になることがある
色の見え方とは別に、柄の存在感によって、部屋全体の印象も変わります。サンゲツは、同じページで「柄のある壁紙の場合、柄の大きさによっては貼る面積が大きいと雑然とした印象になるケースも少なくありません」と書いています(出典:同上)。
見本帳の小さな見本では、葉や花が1つか2つ分しか見えないこともありますが、壁一面に貼ると、その柄が何十回も繰り返されます。見本では「すてき」と感じた大きな葉の柄が、壁全体ではにぎやかすぎると感じることもありますし、小さな葉や小花を散らした柄が、離れて見ると地模様のように見え、思ったより控えめに感じることもあります。
どの大きさの柄が、どのくらいの広さに合うかに決まりはありません。部屋の広さや家具の量、好みによっても感じ方は変わります。小さな見本だけで決めきれないときは、できるだけ大きなサンプルで確かめたり、メーカーのWebサイトで、その柄を実際の部屋に貼った施工例の写真を見たりすると、壁一面になったときの印象をつかみやすくなります。大きめのサンプルの取り寄せ方や、見本帳の見方の詳しい話は、壁紙のサンプルと実際の色はなぜ違う?メーカーが説明する「面積効果」と、見本帳の見方・サンプルの取り寄せ方で扱っています。
1面だけに使うか、全面に使うか

ボタニカル柄を取り入れるときに、最初に考えておきたいのが、どこに貼るかです。部屋の壁すべてを植物柄にするのか、1面だけを植物柄にして、ほかの壁は無地にするのかで、仕上がりの印象は大きく変わります。
主張の強い柄も細かい柄も、1面だけに使う方法がある
大きな葉を描いた柄や、色の濃い柄のように、主張の強いボタニカル柄は、部屋の1面だけに貼る使い方もあります。リビングのテレビの背面やソファの後ろ、寝室のベッドの頭側など、視線が集まる壁を1面だけ植物柄にすると、ほかの壁の無地が柄を引き立ててくれます。1面だけ違う壁紙を貼る方法は、アクセントクロスと呼ばれます。主張の強い柄に限らず、植物のつるや葉の細かい柄を1面だけに使う方法もあります。カーテンの新調に合わせて、こうした柄の壁紙でリビングの壁1面を張り替えた例は、【施工事例】兵庫県尼崎市:カーテンの新調に合わせてリビングの壁1面をアクセントクロスに|ショールームで選んだ柄で1日で施工で紹介しています。
1面だけにすると、部屋全体を柄物にするより、柄の存在感を抑えながら雰囲気を変えられます。気に入った柄が、標準より価格の高い品番だった場合も、貼る面積を絞れば、そのぶん材料の上乗せも小さく収まります。一方で、1面だけに貼る場合も、見本で選んだ色や柄が、壁一面では思っていた印象と違って見えることはあります。どの面に貼るか、面積の目安や、よくある失敗の型は、アクセントクロスの失敗例は3つ|面積は壁の2〜3割・色は3色まで、見本帳は少し濃いめを選ぶが参考になります。
複数の部屋や面に広げるときは、部屋ごとに柄の強さを考える
ボタニカル柄を、複数の部屋や面に取り入れたい場合は、部屋ごとに柄の強さを変える考え方があります。壁紙の張り替えは、何年かに一度の工事です。毎日長く過ごすリビングや寝室は、何年眺めていても落ち着いていられる柄を、トイレや玄関のように滞在時間が短く面積も小さい場所は、少し思い切った柄を、というように選ぶと、張り替えたあとに飽きにくくなります。
部屋全体をボタニカル柄にして落ち着いた印象にしたいなら、柄の大きさや色の差が控えめなものを候補にする考え方もあります。前の章で見たように、柄によっては広い面で雑然とした印象になることがあるので、全面に貼るか迷う柄は、まず1面で取り入れることを考えてみるのも一つの方法です。どの面にするか迷うときは、候補の面を2つ、3つ挙げておき、現地調査のときに実際の壁を見ながら相談するとよいでしょう。
柄物なので、多くの場合は柄合わせで必要な量が少し増える
ボタニカル柄も柄物の壁紙の一つなので、無地の壁紙とは、使う壁紙の量や価格の考え方が少し違います。ここでは、その要点を見ていきます。
柄合わせが要る品番は、無地より使う量が少し増える
柄のある壁紙は、隣り合う壁紙どうしで柄がずれないように、柄の位置をそろえて貼ります。これを「柄合わせ」と呼びます。柄物の壁紙は、多くの場合、この柄合わせが必要になり、柄をそろえるためにずらして切った分が余るので、無地より使う壁紙の長さが少し増えます。増えるといっても「少し」増える程度で、壁紙の量が何倍にもなるわけではありません。どのくらい増えるかは柄によって違い、必要な量は、選んだ品番と貼る壁の寸法から施工する業者が出すので、自分で計算する必要はありません。
ただ、柄合わせが不要と表示された品番(フリージョイント)もあります。柄合わせが要るかどうかは、選んだ品番の表示で確かめられます。柄合わせは、職人が柄をそろえて貼るのが前提の、張り替えの仕事の一部です。ボタニカル柄を選んだからといって、仕上がりを過度に心配する必要はありません。柄合わせで量が増える理由や、柄を決めるタイミングと見積もりの関係は、柄物の壁紙は無地より量が少し増える|柄合わせの理由と、現地調査(見積もり)前後の決め方で詳しく扱っています。
柄合わせが要るかと価格帯は、品番で確かめる
もう一つ、品番によって変わるのが材料の価格です。住宅の張り替えで使う壁紙には、大きく分けて、白系の無地を中心にした普及グレードの「量産品」と、色や柄の選択肢が多い「1000番台」があります。量産品は白系統が多く、はっきりした柄物はあまり多くありません。サンゲツの量産品の見本帳を見ても、緑系の色は多くありません。ボタニカル柄を選ぶなら、多くは1000番台の見本帳から探すことになります。量産品と1000番台の違いや、部屋ごとの選び分け方は、量産クロスと1000番クロスの違い|価格差は6畳で約1万円、部屋ごとの選び分け方で詳しく扱っています。
量産品と1000番台の価格差は、標準的な品番どうしで比べると、1㎡あたり数百円ほどです。ただし、1000番台の見本帳の中にも、標準より定価がかなり高い品番があります。ブランドの柄だから高い、植物柄だから高い、と決まっているわけではないので、気に入った柄がどの価格帯の品番なのかは、見本帳の表示や業者の説明で確かめましょう。品番が決まったら、「この柄は柄合わせが要りますか」「見積もりは柄合わせの分を含めた金額になっていますか」と聞いておくと、金額の根拠がはっきりします。
頼み方の進め方
ボタニカル柄で張り替えたいと決めたら、業者への伝え方で、選べる柄の幅も、話の進み方も変わってきます。壁紙の張り替えを業者に頼むときは、現地調査に来てもらうことが、そのまま見積もりの依頼になります。柄は、この現地調査の前後で決めていきます。問い合わせから工事が終わるまでの全体の流れは、壁紙張り替えの流れは5段階|問い合わせから完了まで、依頼する側がすることと期間の考え方で順に追っています。
現地調査の前に、柄の系統や写真を業者へ伝えておく
現地調査を依頼する前に、どんなボタニカル柄にしたいかを、ある程度決めておきましょう。「白地に淡い緑の小さな葉の柄」「大きな葉を描いた、存在感のある柄」「花が主役の柄」といった方向性で構いません。品番まで決めておく必要はありません。どの部屋の、どの面に貼りたいかもあわせて伝えておくと、話が早く進みます。
伝えるときは、言葉だけでなく、インテリア雑誌やインターネットで見つけた「こんな部屋にしたい」という写真を何枚か保存しておくと便利です。写真がたまってくると、葉が主役の柄が多い、白地の柄が多い、細かな柄が多い、といった自分の好みの傾向が見えてきます。記事の初めで見たように、メーカーによって分類の名前は違うので、「ボタニカル」という言葉だけで伝えるより、写真を見せたほうが、イメージのずれが起きにくくなります。
柄の系統を伝えておけば、その系統の柄が載っている見本帳を、現地調査に持ってきてもらえます。壁紙の見本帳は、メーカーやグレードごとに何冊にも分かれていて、現地調査にすべてを持ってくるとは限りません。何も伝えずに依頼すると、当日は標準的な見本帳だけで、植物柄がほとんど載っていなかった、ということも起こり得ます。メーカーのWebサイトや通販サイトで、好みの柄がすでに決まっている場合は、メーカー名と品番を伝えて、その柄が載っている見本帳を指定して持ってきてもらいましょう。
現地調査のときに、見本帳で柄を確かめる
現地調査では、持ってきてもらった見本帳で、実際の柄を確かめます。インターネットの画像や雑誌の写真で気に入った柄も、見本帳で実物を見ると、色味や質感の印象が違うことがあります。見本は、張り替える部屋の壁に当てて、床やドア、家具との組み合わせを見ておきましょう。柄の地の色を選ぶときも、壁紙の色を床やドアの色とどう合わせるかは、壁紙の色の選び方は床とドアの色が基準|グレー・ベージュ・白の合わせ方と見本帳での4つの確認も参考にしてください。
選んだ柄が、張り替えたい壁でどう見えそうかも、現地調査のときに聞いてみるとよいでしょう。壁の角や窓・ドアのまわり、天井との境目では、どうしても柄が途中で切れます。大きな葉の柄などでは、その切れ目が目につくこともあるので、壁の形を見た職人や担当者の意見を聞いておくと、選ぶ柄の参考になります。また、築年数が経った住まいでは、古い壁紙を剥がしたあとの下地に細かな段差が残ることがあり、職人から「見本帳の中でも厚手のものから選んでください」と言われることがあります。気に入った柄が薄手だった場合は、その壁で使えるかを確かめておくと安心です。
現地調査の時間だけでは、柄を決めきれないこともあります。その場合は、見積もりの金額が合ってから、別の日に柄を決める進め方をすることもあります。ただし、後日決めた柄によっては、見積もりの金額が変わることがあります。柄合わせで増える量や価格帯は、品番によって違うからです。別の日に柄を決めたときは、「この柄で、見積もりの金額は変わりますか」と、そのときに確かめておきましょう。
まとめ
ボタニカル柄の壁紙を選ぶときのポイントを整理します。
- 「ボタニカル壁紙」は、植物や花、葉をモチーフにした柄の壁紙を指す呼び名で、壁紙の種類やグレードを表す言葉ではない。国内メーカーの見本帳にも植物柄がある
- 分類の名前はメーカーによって違う。サンゲツは「花・植物」、リリカラは「花柄・葉柄」、シンコールは「フラワー&リーフ」、ルノンは見本帳の中に「ボタニカル」の区分を設けている。「ボタニカル」で見つからなければ、ほかの名前でも探してみる
- 「ボタニカル柄」と「花柄」を分ける決まった定義は見当たらない。呼び名より、花が主役か葉が主役か、どんな色かといった好みを写真で伝えられるようにしておく
- 通販サイトで見つけた柄は、メーカー名と品番を控えておく。輸入壁紙は、幅や素材、施工の注意点が国産と違うことがある
- 見本帳の小さな見本と壁一面では見え方が変わる。色そのものは壁一面で明るく淡く見えることがあり、柄によっては、広い面に貼ると雑然とした印象になることがある。見本は張り替える部屋の壁に当てて確かめる
- 主張の強い柄も、細かい柄も、1面だけに使う方法がある。複数の部屋に広げるなら、部屋ごとに柄の強さを考える
- 柄物は、多くの場合、柄合わせで必要な量が少し増える。柄合わせが不要と表示された品番もある。柄合わせが要るかと価格帯は、選んだ品番で確かめる
- 現地調査(見積もり)を依頼するときに、柄の系統や写真、貼りたい部屋と面を伝え、その系統の見本帳を持ってきてもらう。現地調査では、壁の形による柄の切れ目の見え方や、下地に合う壁紙の厚みも聞いておく。別の日に柄を決めたら、金額が変わるかを確かめる
ボタニカル柄は、特別な輸入品だけの話ではなく、ふつうの張り替えの中で選べる選択肢の一つです。どの部屋の、どの面に、どんな植物柄を入れたいかが見えてきたら、まずはその希望と写真を手元にそろえて、現地調査(見積もり)を電話か問い合わせフォームで依頼してみてください。
ボタニカル柄の壁紙での張り替えを考えている方は、電話か問い合わせフォームでご相談ください。思い描いている植物柄の雰囲気や、決まっている柄があればその柄を伺ったうえで、現地調査のときに、その系統や柄が載った見本帳をお部屋の壁に当てて、見え方を確かめられるよう進めます。品番が決まったら、柄合わせを含めた金額かも確認しながら見積もりを進めます。見積もり・現地調査は無料です。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
この記事の執筆者

氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。



