壁のへこみ補修は自分でできる?壁紙が破れていないへこみの見分け方と、直し方3通り・費用の目安

廊下の壁にできた丸いへこみを、年配の男性が困った表情で指さしている。壁際には掃除機が立てかけてある

家具を動かしていて角が当たった、子どもが勢いよく壁に手をついた、うっかり壁を蹴ってしまった。気がつくと、壁紙は破れていないのに、その部分だけが丸くへこんでいる。こんなとき、「破れていないのだから、自分で何とかなるのでは」「業者に頼むほどのことなのか」と迷う方は多いと思います。

先に結論をお伝えします。壁紙が破れていなくても、目で見て分かるほど壁がへこんでいるなら、へこんでいるのは表面の壁紙だけではなく、その奥にある下地の板です。多くの住まいでは、石膏ボードという板がこれにあたります。そのため、壁紙の上から押し戻したり、補修用品で覆ったりしても、へこみの形は残ります。直すには、奥の板を平らに整えてから、その上の壁紙を貼り直す作業が必要になります。

業者に頼む場合の費用は、頼み先によって考え方が変わります。壁紙を張り替えずに傷んだ箇所だけを直すリペア業者なら、奥の板の補修を伴う直しで1万5,000〜5万円程度が目安です(へこみの大きさによって幅があります)。壁紙の張り替え業者に、へこんだ所だけを直してもらう場合は、板を整えて壁紙を貼る段取りが1面を張り替えるのとほとんど変わらないため、費用は1面の張り替えと同じくらいになりやすく、多くの業者は最低料金を4万〜6万円程度に設定しています。もともと張り替えを考えているなら、小さなへこみは張り替えの工程の中で埋められます。その費用は、張り替えの費用に含まれることが多くなります。

あわせて、直し方を選ぶより先に原因を確かめたほうがよいへこみもあります。ぶつけた心当たりがない、周りを押すと沈む、シミや湿った跡がある、といったへこみは、水分で下地が弱っている可能性があります。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 壁紙が破れていないへこみの正体と、押し戻しや上から覆う補修では直らない理由
  • へこみを見つけたら自分で確かめたい3つのこと(できたきっかけ、周りの感触とシミ・湿った跡、大きさ・数・場所)
  • 直し方の3通り(張り替えのときにまとめて直す、リペア業者に頼む、張り替え業者にへこんだ所だけを直してもらう)と費用の考え方、シミや湿った跡、心当たりのないへこみがあるときの順番
  • 業者への相談で伝えておくとよいことと、ぶつけたへこみに火災保険が使えるかを工事の前に確かめること

読み終えるころには、目の前のへこみをいつ、どこに頼んで直すか、見当がつくはずです。

壁紙は破れていないのに壁がへこんでいる、周りを押すと柔らかい気がする、といったへこみは、できたきっかけや大きさ、周りの様子を、分かる範囲で電話でお聞かせください。見てもらったほうがよいへこみかどうかも含めてご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。


壁紙が破れていないへこみは、奥の下地の板がへこんでいる

壁紙を四角く剥がした下地に、手袋をした手がヘラで白いパテを塗って平らにしているところ

まず、壁紙が破れていないのに壁がへこむとき、壁の中で何が起きているのかを見ておきます。ここが分かると、「破れていないから軽い傷」とは限らない理由と、直し方の選び方がつながります。

表面の壁紙が無事でも、奥の板はつぶれている

多くの住まいの室内の壁は、石膏ボードという板を張り、その表面に壁紙を貼って仕上げています。石膏ボードは、石膏を芯にして両面を紙で覆った板で、見た目ほど硬いものではありません。家具の角や掃除機のヘッドがぶつかったとき、思ったより簡単にへこんだり、崩れたりします。

壁紙は、その板の表面に貼りついている薄いシートです。板がへこめば、壁紙も一緒に押し込まれます。このとき壁紙が裂けずに済むと、表面は無事なのに、壁だけがへこんだ状態になります。

実際のご相談でも、こうした例があります。神奈川県秦野市のご相談では、壁を蹴ってしまった拍子に穴が開き、その周りにも、壁紙は破れていないもののへこみができていました(傷んだ範囲は20cm四方に満たない程度)。状況を伺うと、へこみの部分も含めて、壁紙の裏にある石膏ボードそのものが傷んでいることが分かりました(【相談事例】壁に開いた穴の補修費用はいくら?神奈川県秦野市、壁紙1面49,500円(税込)から、石膏ボード交換の大工費用が加わるご相談)。埼玉県熊谷市の施工事例では、お子様が玄関の壁に手をついて、10cmほどへこませてしまいました。へこんだ部分は壁紙ごと押し込まれて、しわが寄っていました(【施工事例】埼玉県熊谷市:玄関の壁のへこみを補修してアクセントクロスに張り替え|手すりを外して1日で施工)。

どちらも、へこんだ部分は、表面の壁紙だけを見れば軽い傷に見えます。けれども、へこんでいるのは奥の板のほうです。壁紙が破れているかどうかと、奥の板がどれだけ傷んでいるかは、一致しないと考えておいてください。

押し戻しても、上から覆っても、へこみの形は残る

へこみの正体が奥の板だと分かると、直し方の考え方も変わります。

奥でつぶれた板は、壁紙の上から押したり、なでたりしても、元の形には戻りません。表面の壁紙だけがしわになっているわけではないからです。

壁紙の上から補修用のシールやシートで覆う方法も、へこみそのものは消せません。覆った部分の色や質感は変わっても、奥の板がへこんだままなので、段差は残ります。熊谷市の施工事例でも、新しい壁紙を張る前に、へこんだ部分を平らにならしています。下地が平らになっていないと、新しい壁紙を張っても、へこみの形が表に浮き出てしまうためです。

つまり、へこみを直すには、次の2つの作業がセットになります。

  • 奥の板を平らに整える(小さなへこみはパテで埋める、少し大きいものはメッシュを貼ってからパテを重ねる、傷みが広ければ板そのものを交換する)
  • その上の壁紙を貼り直す

壁紙が破れていなくても、へこみを平らにするには、上に貼ってある壁紙にも手を入れることになります。「壁紙は無事だから、壁紙の費用はかからないはず」とはならない点を、先に知っておくと見積もりを見たときに戸惑いません。

破れや穴、ひっかき傷、ひび割れがあるなら、見るポイントが変わる

この記事は、表面の壁紙が破れていない、単純なへこみに絞っています。壁紙の破れや穴、ひっかき傷、ひび割れなどがあるときは、破れていないへこみとは考えることが変わります。

当てはまる方は、先にそれぞれの記事を確認してください。

へこみを見つけたら、自分で確かめたい3つのこと

壁紙の壁にできた丸いへこみの幅を、手に持ったメジャーで測っているところ

へこみを直すかどうか、いつ、どこに頼むかを決める前に、自分で確かめておきたいことが3つあります。どれも道具は要らず、見て、軽く触るだけで確かめられます。

壁の中の板が石膏ボードなのか、別の材料なのかは分からなくてもかまいません。下地の種類を知らないまま相談しても、困ることはありません。ここで見るのは、業者に伝えると見立てが早くなる手がかりです。

できたきっかけに心当たりがあるか

最初に思い出したいのは、そのへこみがいつ、何がきっかけでできたかです。

物をぶつけた、手をついた、蹴ってしまった、という心当たりがはっきりしているなら、原因はその場かぎりの衝撃です。原因がその後も続くわけではないので、あとは見た目の問題として、いつ、どう直すかを考えていくことになります。

心当たりがないのに、いつの間にかへこんでいた、という場合は少し事情が違います。物が当たった覚えがないのにへこんでいるなら、奥の板が弱っていることも考えられます。窓まわりや北側の部屋、洗面所や台所など水を使う場所の近くの壁で、心当たりのないへこみがあるなら、次の項目を特に丁寧に見てください。

周りを押した感触と、シミ・カビ・湿った跡

次に、へこみの周りを指で軽く押してみます。へこみの真ん中を強く押すと、崩れを広げてしまうことがあるので、周りを軽く触る程度にとどめてください。

押しても周りの壁と同じ感触なら、傷んでいるのはへこんだ部分に限られている可能性があります。周りまでぶよぶよと沈む、押すと奥で崩れるような感触がある、という場合は、板が水分を含んで弱っていたり、傷みが見えている範囲より広がっていたりする可能性があります。

あわせて、へこみの周りの壁紙の色も見てください。茶色っぽいシミ、黒い点々としたカビ、触ると湿っている跡がある場合は、湿気や水漏れで下地が傷んでいるサインかもしれません。シミやカビ、湿った跡があるへこみは、直し方より壁の中の確認が先です。詳しくは後の章で扱います。

へこみの大きさ・数・場所

最後に、へこみの大きさと数、場所を確かめます。

大きさは、メジャーや定規で縦横をおおよそ測っておくと、相談のときに伝えやすくなります。奥の板の傷みは、目安として30cm程度までなら、メッシュやパテなどで塞げます。それを超えると、板そのものを交換する作業になり、壁紙を張る職人とは別に大工の手配が必要になります。ただし、ここでいう30cmは奥の板の傷みの大きさです。見えているへこみの大きさは手がかりにはなりますが、奥の板がどこまで傷んでいるかは、壁紙の上からは分かりません。業者は現地調査で、押した感触や周りの様子から見当をつけられることが多いので、大きさの判断は任せてしまってかまいません。30cmという目安と、板を交換する場合の費用の考え方は、石膏ボードと壁紙は何が違う?傷みは30cmが分かれ目、ボード交換は大工が必要で別途費用で詳しく扱っています。

数と場所も大切です。へこみが1か所だけなのか、同じ壁にいくつもあるのか、別の部屋の壁にもあるのか。玄関や廊下、ドアの脇のように、人や物がよく通る場所では、同じ面に小さなへこみや傷、手垢などがまとまっていることがあります。へこみを見つけたのをきっかけに、その面全体を見渡してみてください。直し方を「1か所」で考えるか「1面」で考えるかが、ここで変わります。

天井に近い高い場所のへこみは、確かめるために無理に脚立に乗らなくてかまいません。脚立からの落下によるけがは少なくないので、届かない場所は、相談のときに「このあたりにある」と伝えるだけで十分です。

直し方は3通り。急ぐかどうかと、張り替えの予定で選ぶ

へこみの直し方は、大きく3通りあります。張り替えのときにまとめて直す、リペア業者に頼む、張り替え業者にへこんだ所だけを直してもらう、の3つです。どれが向いているかは、どのくらい急いで直したいか、壁紙の張り替えを考えているかどうかで変わります。

張り替えの予定があるなら1つ目、張り替えずにすぐ目立たなくしたいなら2つ目が考えやすく、3つ目は、費用の考え方を知ったうえで、2つ目や1面の張り替えと見比べる材料になります。

ただし、前の章で見たシミや湿った跡がある場合や、ぶつけた心当たりがない、周りを押すと沈む、という場合は、どれを選ぶかより先に原因を確かめる必要があります。この場合の順番は、この章の最後で扱います。

張り替えを考えているなら、そのときにまとめて直せる

壁紙が古くなってきた、そろそろ張り替えを考えていた、という場合は、張り替えのときにへこみもまとめて直すのが自然です。

壁紙の張り替えは、古い壁紙を剥がし、下地を整えてから、新しい壁紙を貼るという順番で進みます。この「下地を整える」工程で、職人は壁の小さな傷やへこみ、継ぎ目の段差などをパテで埋めて平らにします。そのため、小さなへこみは、張り替えの下地処理の範囲で埋められます。その費用は、張り替えの費用に含まれることが多くなります。下地処理で何をしているかは、壁紙の下地処理とは?数か月後に浮きが出る理由と、見積書で確認する一言で説明しています。

へこみが少し大きく、メッシュを貼ってからパテを重ねるような補修になると、補修の分の費用が加わります。熊谷市の施工事例では、10cmほどのへこみをメッシュのテープとパテで平らにしたうえで、玄関の壁1面を張り替えました。見積もりでは、壁紙の張り替えとは別に「壁のへこみの補修」が1つの項目として加わっていました。1面を張り替える費用に上乗せされる形です。パテだけで埋まるか、メッシュなどの補修が要るかは、へこみの大きさや奥の板の傷み方で変わりますので、見積もりのときに確かめてください。

奥の板の傷みが30cm程度を超えて板の交換が必要になる場合は、大工の費用が張り替えの料金とは別にかかります。交換する範囲が小さくても大工の最低料金はかかるので、範囲に比例して安くなるわけではありません。こうした下地の補修が要るかどうかは、原則として現地調査で見当がつき、要る場合はその費用も施工の前に見積もりで示されます。費用は、原則として見積もりのとおりです。

熊谷市の施工事例では、へこみをきっかけに、玄関のその壁を色味の落ち着いたアクセントクロスに変えています。へこみを直すために壁紙に手を入れるなら、そのついでに色や柄を変える、という考え方もできます。

今すぐ目立たなくしたいなら、リペア業者

張り替えの予定はないけれど、へこみはすぐに目立たなくしたい。そういう場合は、壁紙を張り替えずに、傷んだ箇所だけを直すことを専門にしているリペア業者に頼む方法があります。

破れていないへこみは、最初の章で見たとおり奥の板が傷んでいるので、リペア業者に頼む場合も、板の補修を伴う直しになります。費用の目安は1万5,000〜5万円程度で、へこみの大きさや数によって幅があります。

リペアは、直した箇所を周りの色や柄に合わせて目立たなくする方法です。条件によっては、リペアで直した跡が近くで見ると分かることがあります。へこみが1〜数か所で、周りの壁紙がまだきれいなら、リペア業者は費用を抑えやすい選択肢になります。一方で、へこみがいくつもある、周りの壁紙も汚れや日焼けが目立つ、そろそろ張り替えを考えていた、という場合は、直す箇所が増えるほど費用が張り替えに近づき、周りの古さもそのまま残るので、張り替えのほうが向いています。

張り替え業者に、へこんだ所だけを直してもらう場合

壁紙の張り替え業者に、へこんだ所だけを直してもらうこともできます。ただし、費用の考え方は、多くの方が思うより1面の張り替えに近くなります。

張り替え業者の中には、めくれた壁紙の貼り戻しや、張り替えを伴わない小さな傷の直しのような簡単な補修に、1面の張り替えより安い料金を設けているところもあります。けれども、へこみの補修は、壁紙をめくって奥の板を平らにし、その上に壁紙を貼る作業です。壁紙は幅約90cmのロールを上から下へ貼り継いでいるので、一部を貼り直す場合も、継ぎ目の位置で区切って最低でも1枚分を張り替えることになります。そのうえ、職人が現場に来て、養生をし、道具を出して片づけて帰るまでの手間は、1面でも1部屋でもそれほど変わりません。

そのため、へこんだ所だけを直す補修でも、費用は1面の張り替えと同じくらいになりやすく、多くの業者は最低料金を4万〜6万円程度に設定しています。奥の板の交換が必要になる場合は、ここに大工の費用が加わります。秦野市のご相談では、穴と周りのへこみを直す方法として、メッシュを貼ってパテで平らにし、その上から壁紙を貼る方法と、傷んだ石膏ボードを切り抜いて新しい板をはめ込んでから壁紙を貼る方法の2通りをご説明し、壁紙をきれいに直したいというご希望に合わせて後者をご案内しました。後者は大工と壁紙を張る職人の2人が必要になるため、金額が上がる仕組みです。

費用が1面の張り替えと大きく変わらないなら、へこみのある面をまとめて張り替えたほうが、仕上がりはそろいます。一部だけ新しい壁紙にすると、同じ品番を使っても、年数で色が変わった周りの壁紙と色の差が出ることがあるためです。一部だけを張り替える場合の費用と色の注意点は、壁紙の部分張り替えはできる?最低1枚分になる理由と、1面張り替えと比べた費用・色の注意点で詳しく扱っています。見積もりのときは、へこんだ所だけを直す場合と、その面を張り替える場合の両方の金額を聞いておくと比べやすくなります。リペア業者も考えているなら、そちらの見積もりとも並べてみてください。

シミやカビ、湿った跡、心当たりのないへこみは、直し方より先に原因を確かめる

へこみの周りにシミやカビ、湿った跡がある場合や、ぶつけた心当たりがない、周りを押すと沈む、という場合は、ここまでの3通りから選ぶ前に、壁の中で何が起きているかを確かめることが先になります。

石膏ボードは水や湿気に強くない材料です。結露や水漏れで板が水分を含むと、弱くなってへこんだり、崩れたりしやすくなります。この原因の場合、へこんだ部分だけを平らにしても、湿気や水の入り口が残っていれば、また同じ場所が傷みます。シミの原因の見分け方と、張り替えの前に確かめておくことは、壁紙のシミの原因は?雨漏り・結露・カビ・ヤニの見分け方と、張り替えの前にすべきことで扱っています。

現地調査では、手で押した感触やシミの広がりを見て、必要に応じて壁紙の一部を切り開き、奥の板を直接確かめることもあります。水を吸った板の補修がどこまで必要かは、傷みの範囲によって変わります。補修が要る場合は、その分の費用が加わります。業者から「剥がしてみないと分からない」と言われた場合は、剥がす前に「下地が傷んでいた場合、追加でどのくらいかかりそうか」の目安を聞いておくと、あとで慌てずに済みます。

水の原因によっては、壁紙の張り替えとは別に、配管や窓まわりなどの手当てが必要になることもあります。カビが出ている壁で、張り替えのときに下地をどう処置するかは、壁紙のカビは張り替えだけで直る?下地の防カビ処置と費用の目安を解説で扱っています。

業者への相談と、工事の前に確かめておくこと

相談をスムーズに進めるために業者へ伝えておきたいことと、火災保険を使いたいときに先に確かめておきたいことをまとめます。

業者に伝えておくとよいこと

業者に相談するときは、次のことを伝えておくと、へこみの見立てが早くなります。分かる範囲で十分です。

  • いつ、何がきっかけでへこんだか(物が当たった、手をついた、蹴ってしまった、心当たりがない、など)
  • へこみの大きさと数、場所(おおよその縦横、床からの高さ、どの部屋のどの壁か)
  • 周りを軽く押したときの感触(周りの壁と同じか、沈む・崩れる感じがあるか)
  • 周りにシミやカビ、湿った跡があるか。近くに水を使う場所があるか、前に水漏れしたことがあるか
  • へこみだけを直したいのか、その面や部屋の張り替えも考えているのか

へこみだけを直すのか、面や部屋ごと張り替えるのかで、見積もりの中身が変わります。どちらにするか決めていなければ「両方の金額を知りたい」と伝えれば大丈夫です。

へこみの様子は、写真に撮っておくと説明しやすくなります。へこみの近くから撮った写真と、壁全体が写るように少し離れて撮った写真の2枚があると、大きさと場所が伝わりやすくなります。近くから撮るときは、横から光が当たるようにすると、へこみの形が写りやすくなります。

ぶつけたへこみに火災保険が使えるかは、工事の前に確かめる

うっかり物をぶつけてできたへこみの直しに火災保険が使えるかは、契約の内容や保険会社によって扱いが変わります。たとえば東京海上日動火災保険は、掃除中にうっかり壁に物をぶつけて壊した場合について、「破損等リスク」を補償するタイプの契約なら補償の対象になるとしつつ、同社の2025年10月1日以降の「住まいの保険」では「すり傷、かき傷、塗料の剝がれ落ち、落書き、ゆがみ、たわみへこみその他外観上の損傷の損害」を補償の対象外としています(汚損の損害を除く、という注記つきです。出典:東京海上日動火災保険「【火災保険】建物を対象とした火災保険に加入中です。掃除中にうっかり壁にものをぶつけて、壁を破損してしまった場合、保険で補償されますか?」)。契約の時期やほかの保険会社では扱いが違うことがあるので、使えるかどうかは工事の前に保険会社か代理店に確かめてください。考え方は、壁紙の張り替えに火災保険は使える?水漏れ・うっかりした破損が対象になる条件と、保険料・申請の流れで扱っています。

まとめ

壁紙が破れていないへこみについて、自分で確かめることと、直し方の選び方を整理します。

  • 壁紙が破れていなくても、目で見て分かるほどへこんでいるなら、へこんでいるのは奥の下地の板(多くの住まいでは石膏ボード)。壁紙が無事でも、軽い傷とは限らない
  • 奥でつぶれた板は、押し戻しても戻らず、上から覆っても段差が残る。直すには、奥の板を平らに整え、その上の壁紙を貼り直す作業が必要になる
  • 見つけたら、できたきっかけ、周りを軽く押した感触とシミ・カビ・湿った跡、へこみの大きさ・数・場所の3つを確かめる。奥の板がどこまで傷んでいるかは、壁紙の上からは分からないので、大きさの見立ては業者に任せてよい
  • 張り替えを考えているなら、そのときにまとめて直せる。小さなへこみは下地処理の範囲で埋められ、張り替えの費用に含まれることが多い。メッシュなどで塞ぐ大きめのへこみは補修の分の費用が加わり、奥の板の交換が要る場合は大工の費用が別にかかる
  • 張り替えの予定がなく、すぐに目立たなくしたいならリペア業者。奥の板の補修を伴う直しで1万5,000〜5万円程度が目安だが、近くで見ると跡が分かることがある
  • 張り替え業者にへこんだ所だけを直してもらう場合も、費用は1面の張り替えと同じくらいになりやすい。多くの業者は最低料金を4万〜6万円程度に設定している
  • ぶつけた心当たりがない、周りを押すと沈む、シミ・カビ・湿った跡がある、というへこみは、直し方を選ぶ前に原因を確かめる

へこみを見つけたら、まず周りにシミや湿った跡がないかを見て、周りを指で軽く押してみてください。物が当たってできた1か所のへこみなら、張り替えの予定と、どのくらい気になるかで、いつ、どこに頼むかを選べます。心当たりがない、周りが柔らかい、シミや湿った跡がある、判断がつかない、という場合は、そのままの状態で相談してもらえれば大丈夫です。

心当たりのないへこみや、周りを押すと沈む、シミ・湿った跡があるへこみ、自分で判断がつかないへこみ、へこみをきっかけに張り替えを考えている壁は、電話でご相談ください。現地調査で壁の状態を見たうえで、へこんだ所だけを直す場合と1面を張り替える場合の違いもご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。

この記事の執筆者

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氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。

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