壁のビス穴があっても壁紙張替えは大丈夫?石膏ボードの状態で対応が変わる理由を解説

棚受け金具を外した跡に残る小さなビス穴とドライバー

「この穴が開いたままお願いして大丈夫なのだろうか」「余計な費用がかかるのでは」と気になる方は多いはずです。棚を取り付けていたビスや、外したカレンダーフック、時計、突っ張り棒などの跡で、壁にぽつぽつと小さな穴が残っていることがあります。

結論からいうと、棚受けやフックの跡程度の小さなビス穴であれば、そのまま依頼して問題ありません。壁紙を張り替える工程には下地を平らに整えるパテ処理が含まれており、数mm程度の穴はこの通常の作業の範囲で目立たなくなります。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • ビス穴があっても心配いらない理由
  • 石膏ボードの状態によって対応が分かれるケース
  • 依頼前にやっておくこと・やらなくていいこと

読み終えるころには、自宅の壁のビス穴の状態を見て「このまま頼んで大丈夫か」の見当がつき、業者に何を伝えればいいかも分かる状態になっているはずです。

ご自宅の壁のビス穴が、このまま張り替えを依頼して大丈夫な範囲かどうか気になる場合は、お気軽にご相談ください。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。


ビス穴があっても基本的には心配いらない

ビス穴のある壁がパテ処理で平らな壁紙に仕上がる様子

壁紙の張り替えは、古い壁紙をはがしたあと、下地の状態を整えてから新しい壁紙を張るという順番で進みます。この「下地を整える」工程の中に、小さな傷や穴をパテで埋めて平らにならす作業が含まれています。棚受けやカレンダーフック、時計、カーテンレールなどを取り付けていた跡にできる程度の穴は、この通常の工程で対応できる範囲です。

穴の大きさでいえば、ビスやネジ1本分、数mm程度のものであれば特別な補修とはみなされず、下地処理の一環としてパテで埋められ、その上に新しい壁紙が張られます。仕上がったあとに穴の跡が透けて見えたり、そこだけ凹んで見えたりすることは基本的にありません。

この程度のビス穴のために、追加費用を心配する必要は通常ありません。壁の傷やビス穴が気になって張り替えを先延ばしにしていた場合も、その点だけを理由に依頼を控える必要はないということです。

どの程度までが「気にしなくていい範囲」で、どこからが別扱いになるのかは、次の章で具体的に見ていきます。

石膏ボードの状態によって対応が分かれる

石膏ボードが崩れた大きな穴と通常の小さなビス穴の比較

前の章で説明した「基本的に心配いらない」ビス穴は、パテ処理で通常通りきれいに仕上がるという前提のものです。この前提が崩れるのは、下地の石膏ボード自体が傷んでいる場合です。一方、重い物を固定していた跡や穴の数が多い壁は、見た目が気になっても、石膏ボードさえしっかりしていれば同じようにパテ処理で仕上がります。

石膏ボード自体が崩れている・穴が広がっている場合

ビスを外した拍子に周囲がボロボロと崩れて穴が広がってしまった、押すと下地がフカフカする、指を入れると穴の奥に空間があるといった状態は、石膏ボードそのものが傷んでいるサインです。この場合はパテで埋めるだけでは強度が戻らず、下地を部分的に補強・交換してから壁紙を張る作業が必要になり、その分の費用がかかる可能性が高くなります。実際にこうした下地の補修が必要になったケースの費用感は、【相談事例】壁に開いた穴の補修費用はいくら?神奈川県秦野市、壁紙1面49,500円(税込)から、石膏ボード交換の大工費用が加わるご相談で紹介しています。

張り替えの予定がなく、穴や凹みを1〜数箇所だけ直したいのであれば、壁紙を張り替えずに傷んだ箇所だけを直すことを専門にしているリペア業者に頼む方法もあります。奥の石膏ボードの補修を伴う穴で、費用の目安は1万5,000〜5万円程度です(傷の大きさによって幅があります)。周りの色や柄に合わせて目立たなくする直し方なので、条件によっては、近くで見ると直した跡が分かることがあります。

重い物を固定していた跡・穴の数が多い壁は、念のため見てもらうと安心

壁掛けテレビの金具や姿見など重い物を固定していた跡や、模様替えのたびに棚の位置を変えていた壁のように穴の数が多い箇所も、石膏ボードさえ崩れていなければパテ処理で通常のビス穴と同じように仕上がります。ただ、こうした箇所は下地が平らになりきっていない可能性がやや高い場所ではあるので、気になる場合は現地調査でその壁を実際に見てもらうと安心です。

これらに当てはまる場合も、必ず追加費用が発生するわけではなく、「石膏ボードが崩れていれば別途相談、それ以外は通常通り」という切り分けです。次の章では、依頼する前に自分でやっておくべきこと・やらなくていいことを整理します。

依頼する前にやっておくこと・やらなくていいこと

自分でパテ埋めなどはしない

ビス穴が気になって、市販の補修パテなどで自分で埋めてから依頼しようと考える方もいますが、これはおすすめしません。壁紙の張り替えでは、どのみち業者が下地全体をパテで平らにならす工程を行うため、事前に自分で埋めても二度手間になるだけです。ビス穴はそのままの状態にしておき、現地調査や作業当日にありのまま見てもらうのが確実です。

穴の場所・数を事前に伝えておく

見積もりや現地調査の際に、「棚を外した跡がここに数カ所ある」「以前テレビを壁掛けにしていた跡がある」など、ビス穴の場所や数、何を固定していた跡かを伝えておくと、下地の状態を含めた見積もりが出しやすくなります。特に、前の章で触れた「重い物を固定していた跡」や「穴が集中している壁」がある場合は、その場所を具体的に伝えておくと、現地でその部分を重点的に確認してもらえます。

事前に何も伝えず、当日いきなり多数のビス穴が見つかると、見積もり時点の想定と現地の状態にズレが生じ、追加の相談や日程の調整が必要になることもあります。気になる箇所は、電話やメールの問い合わせの時点で一言添えておくと、話がスムーズに進みます。見積書のどこを確認すればよいかは、クロス張り替えの見積書チェックポイント7選|追加費用で後悔しないための確認事項で詳しくまとめています。

ビス穴は、程度を見極めれば依頼をためらう理由にはならない

壁のビス穴は、棚受けやフックの跡程度であれば、クロス張り替えの通常の下地処理でならされ、追加費用の心配なくきれいに仕上がります。自分でパテ埋めなどをする必要はなく、そのままの状態で見てもらうのが一番です。

一方で、石膏ボード自体が崩れている場合は、下地の補修が必要になり、別途費用がかかることがあります。張り替えの予定がなく、1〜数箇所だけ直したいなら、傷んだ箇所だけを直すリペア業者という選択肢もあります。重い物を固定していた跡や穴の数が多い壁も、気になる場合は見積もりや現地調査の際に伝えておくと、その場で確認してもらえて安心です。

壁のビス穴が気になって張り替えを迷っていた場合も、それ自体は依頼をためらう理由にはなりません。気になる箇所があれば、そのまま気軽に相談してみてください。

コンセントやスイッチ周りなど、他の部位についても「そのまま依頼して大丈夫か」が気になる場合は、コンセント周りの壁紙張り替えに追加費用はかかる?標準工程と2つの例外を解説もあわせてご覧ください。

壁のビス穴が気になって張り替えを迷っていた場合も、まずは現地調査・お見積もりだけでもお気軽にご相談ください。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。


この記事の執筆者

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氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。

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