
家全体の壁紙を張り替えるついでに、どこか1面だけでも、チェック柄にしてみたい。そう考えて調べ始めたものの、ギンガムチェックやタータンチェックなど種類が多く、子どもっぽい印象にならないか、柄物にすると金額がどう変わるのかが気になっている方もいると思います。
先に結論をお伝えします。チェック柄の壁紙は、「チェック」という分類を設けている壁紙メーカーもあり、色や柄の大きさによって、柔らかくカジュアルな印象のものから、すっきりとモダンな印象のものまであります。チェック柄も柄物の一種なので、多くの場合は柄合わせが要り、無地より使う壁紙の量が少し増えます。ただし、柄合わせが不要と表示された品番もあるので、柄合わせによって壁紙の量や金額が増えるかは、選んだ品番で確かめることになります。選ぶときは、柄の系統と色、貼る面の候補をある程度決めてから現地調査(見積もり)を依頼し、見本帳で柄を確かめたうえで、柄合わせを含めた金額かを見積もりで確かめるのが進めやすい順番です。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- チェック柄の壁紙の種類と、色・柄の大きさによる印象の違い
- 1面だけに使うときと、部屋全体に使うときの考え方
- 柄合わせで使う壁紙の量が変わる仕組み
- 依頼の前に決めておくことと、現地調査で確かめること
読み終えるころには、チェック柄を選ぶときに、何を決めてから依頼すればよいかが見えてくるはずです。
自宅の壁をチェック柄に張り替えるとどうなるか知りたい方は、電話か問い合わせフォームでお尋ねください。張り替えたいお部屋と、思い描いているチェック柄の雰囲気を伺ったうえで、現地調査(見積もり)の進め方をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
チェック柄の壁紙とは?ギンガムチェック・タータンチェックなど呼び方の整理
まず、チェック柄の壁紙とはどんな柄なのか、よく使われる呼び方とあわせて整理しておきます。
縦と横の線が交わる柄が基本で、線の太さと配色で印象が変わる
チェック柄は、縦の線と横の線が交わってできる柄が基本です。線の太さや間隔、使う色の数によって、同じチェック柄でも見え方は大きく変わります。
よく知られた呼び方に、ギンガムチェックとタータンチェックがあります。ギンガムチェックは、一般に、同じ幅の線が縦と横に交わった、比較的シンプルなチェック柄を指します。タータンチェックは、太さの違う線や複数の色を組み合わせたチェック柄で、ギンガムチェックより色の数が多く、柄も複雑になりやすいものです。
壁紙の場合は、線を細かく描いたもの、織物のような質感を出したもの、点の並びでチェックを表したものなど、表現のしかたもさまざまです。「チェック柄」と一口に言っても、遠くから見ると無地に近く見えるものから、柄がはっきり目に入るものまで幅があります。
「チェック」という分類を設けている壁紙メーカーもある
チェック柄を、商品の一つの分類として扱っている壁紙メーカーもあります。たとえばリリカラの公式オンラインショップには「チェック」という壁紙の分類があり、ギンガムチェックなどの品番が並んでいます(出典:リリカラ公式オンラインショップ「チェックの壁紙」)。
サンゲツの商品ページにも、「ドットで構成したチェック柄」と説明された品番があります(出典:サンゲツ 商品ページ「RE55861」)。線ではなく点の並びでチェックを表した柄で、チェック柄の表現にも幅があることが分かります。
見本帳でチェック柄を探すときは、柄の名前だけで探すより、気になる雰囲気の柄を何点か挙げて、その中から選んでいくほうが進めやすいでしょう。
色・柄の大きさで選ぶ

チェック柄は、色と柄の大きさの組み合わせで、部屋の印象が大きく変わります。ここでは、選ぶときの見方を整理します。
色の差が控えめなチェックは、柔らかい印象になりやすい
チェック柄というと、はっきりした配色のカジュアルな柄を思い浮かべる方も多いかもしれません。ただ、色の差を控えめにしたチェック柄は、柄が主張しすぎず、落ち着いた印象になります。
たとえばリリカラは、ギンガムチェックの壁紙について「大胆なギンガムチェック柄も、アースカラーかつ織物調で柔らかなカントリー感のある印象に。」と説明し、ナチュラルテイストのインテリアとの組み合わせを勧めています(出典:リリカラ公式オンラインショップ「ギンガムチェック LV2320・LV2321」)。柄そのものは大きくても、色を土や木のような自然な色合いに抑え、織物のような質感を出すことで、柔らかい印象に仕上げている例です。
先ほどのサンゲツの品番は、ドットで構成したチェック柄にパールの光沢を加えたもので、「お部屋をすっきりモダンに魅せてくれます」と説明されています(出典:サンゲツ 商品ページ「RE55861」、前出)。チェック柄だからカジュアルになる、子どもっぽくなる、とは限らず、色と質感の選び方で、大人の部屋に合う落ち着いたチェック柄も選べます。
柄が大きいもの・色の差がはっきりしたものは、印象が強く出る
一方で、柄が大きいものや、線の色の差がはっきりしたものは、部屋に入ったときにまず目に入る、印象の強い壁になります。部屋の雰囲気をはっきり変えたいときには向いていますが、広い面に貼ると、部屋全体がにぎやかに感じられることもあります。
色の見え方にも気をつけたいところです。壁紙は、見本帳の小さな見本で見るより、壁一面に貼ったほうが明るく、淡く見えることがあります。一方、柄のほうは、色の差がはっきりした柄を広い面に貼ると、見本で見たときより部屋全体の印象が強くなることがあります。色そのものの見え方と、柄が部屋全体に広がったときの印象は、分けて考えておくと選びやすくなります。見本と壁一面の見え方の違いや、見本帳の見方は、壁紙のサンプルと実際の色はなぜ違う?メーカーが説明する「面積効果」と、見本帳の見方・サンプルの取り寄せ方で詳しく扱っています。
毎日長く過ごす部屋に貼るなら、気に入った柄かどうかに加えて、その部屋で落ち着いて過ごせるかも考えておきましょう。同じ系統で濃さの違う2つの候補で迷ったら、壁一面では見本より明るく淡く見えることがあるぶん、少し濃いほうを選ぶのも一つの考え方です。
量産品にも選択肢はあるが、色・柄の幅は1000番台のほうが広い
壁紙には、価格を抑えた普及グレードの「量産品」と、色や柄の選択肢が多い「1000番台」があります。量産品は白系統の壁紙が中心ですが、グレーやベージュ寄りの落ち着いた色も多少あり、白にも色味の違いがあります。
チェック柄も、量産品に選択肢がまったく無いわけではありません。ただ、色や柄の大きさ、質感まで含めて幅広く比べたい場合は、1000番台の見本帳のほうが候補を見つけやすくなります。1000番台の中にも、標準的な品番より価格が高い品番があるので、気になる柄が見つかったら、その品番がどのグレードかもあわせて確かめておくとよいでしょう。量産品と1000番台の価格の違いは、量産クロスと1000番クロスの違い|価格差は6畳で約1万円、部屋ごとの選び分け方で詳しく扱っています。
アクセントクロスとしての使い方
チェック柄は、部屋の壁すべてに貼るか、1面だけに貼るかで、印象も選び方も変わります。
1面だけに取り入れる方法もある
チェック柄を部屋の1面だけに貼る方法もあります。テレビの背面やベッドの頭側など、部屋の中で目に留まりやすい面に貼ると、ほかの壁を無地にしたまま、部屋の雰囲気を変えられます。
1面だけなら、柄の大きいものや色の差がはっきりしたものでも、部屋全体がにぎやかになりすぎにくくなります。逆に、色の差が控えめなチェック柄を1面に使うと、無地の壁との違いがさりげなく出て、落ち着いた印象のまま変化をつけられます。
どの面に貼るか迷うときは、部屋に入ったときに目に入りやすい面か、ふだん座ったときに正面に来る面かを考えてみましょう。窓やドア、エアコンの位置によっては、柄が途中で切れる部分が多くなる面もあるので、候補の面を2つ、3つ挙げておき、現地調査のときに実際の壁を見ながら相談すると安心です。
部屋全体に使うときは、壁一面に広がったときの印象を考えて選ぶ
部屋の壁すべてをチェック柄にする場合は、1面だけのときより、柄が部屋全体に広がったときの印象が大きく効いてきます。見本帳の小さな見本では、柄が数マス分しか見えないので、壁一面に同じ柄が並んだときの印象までは、なかなか想像しにくいものです。
見本は、机の上ではなく、貼る予定の壁に当てて、床やドア、家具との組み合わせを見ておきましょう。部屋の照明が白っぽい光か、橙色の光かによっても、見え方は変わります。時間をかけて選びたいときは、現地調査のあと見本帳を置いていってもらえるか聞いてみるのも一つの方法です。置いていってもらえるかは業者によって違いますが、昼と夜で見え方を見比べられると、部屋全体に貼ったときの印象をつかみやすくなります。
チェック柄で柄合わせの分が要るかは、品番によって違う

次に、チェック柄を選んだときに、使う壁紙の量や金額がどう変わるのかを見ていきます。
柄合わせが要る品番は、無地より使う量が少し増える
張り替えに使う壁紙は、幅90cm前後のロール状になっています。職人はこのロールを、天井の高さに合わせて1枚ずつ切り、上から下へ縦に貼って、隣どうしを継いでいきます。
柄のある壁紙では、隣り合う壁紙どうしで柄がずれないように、柄の位置をそろえて貼ります。これを「柄合わせ」と呼びます。柄をそろえるには、隣の壁紙の柄の位置に合わせて、次の1枚をずらして切ることになります。ずらした分は使えずに余るので、同じ面積を貼るのでも、無地より多くの壁紙が要ります。
ただ、増えるといっても、必要な壁紙の長さが「少し」増える程度のものです。柄物を選んだからといって、壁紙の量が何倍にもなるわけではありません。使う壁紙が増えれば、そのぶん見積もりの数量や金額に表れることがある、と知っておくだけでも、見積もりの見方が変わってきます。
余りの量は、柄の繰り返しの長さによって違う
余りの量は、同じ模様が何センチごとに繰り返されるか(柄の繰り返しの長さ)によって違います。壁紙メーカーの商品ページでは、この長さを「リピート」として品番ごとに表示していることがあります。たとえば先ほどのサンゲツの品番では、「リピート」の欄に「タテ 107 cm ヨコ 103 cm」と書かれています(出典:サンゲツ 商品ページ「RE55861」、前出)。
繰り返しの長さは品番ごとに違うので、同じ部屋に貼るのでも、どのチェック柄を選ぶかで余りの量も変わります。とはいえ、この表示を読み取って、自分で必要な量を計算する必要はありません。必要な量は、施工する業者が、選んだ品番と貼る壁の寸法から出します。
柄合わせが不要と表示されている品番もある
柄のある壁紙の中には、柄合わせが要らない品番もあります。たとえばシンコールの商品ページには、「リピート」の欄に数値ではなく「フリージョイント」と書かれた品番があります(出典:シンコール 商品ページ「BB2218」)。シンコールは、「フリージョイント」の意味を「施工の際柄合せは不要です。」と説明しています(出典:シンコール「フリージョイントや無地張り可の意味は?」)。
つまり、柄があるから必ず柄合わせの余りが出る、というわけではありません。一方で、柄物の多くは柄合わせをしながら貼るものなので、柄合わせが要るかどうかは、見た目だけで判断せず、見本帳の表示や業者の説明で品番ごとに確かめるのが確かです。
見本帳で気になるチェック柄が見つかったら、現地調査のときに「この柄は柄合わせが要りますか」と一言聞いておくとよいでしょう。迷っている柄が2つ、3つあるなら、それぞれ柄合わせが要るかに加えて、品番によって見積もりの金額が変わるかも聞いておくと、金額の面でも比べやすくなります。
チェック柄を取り入れるときの進め方
ここからは、チェック柄で張り替えたいときに、どんな順番で進めればよいかを見ていきます。壁紙の張り替えを業者に頼むときは、現地調査に来てもらうことが、そのまま見積もりの依頼になります。柄は、この現地調査の前後で決めていきます。問い合わせから工事が終わるまでの全体の流れは、壁紙張り替えの流れは5段階|問い合わせから完了まで、依頼する側がすることと期間の考え方で詳しく扱っています。
現地調査の前に、柄の系統と色、貼る面の候補をある程度決めておく
現地調査を依頼する前に、どんなチェック柄にしたいかを、ある程度決めておきましょう。シンプルなギンガムチェックにするか、色の多いタータンチェックにするか、色の差を控えめにして落ち着いた印象にするか、はっきりした配色で印象を変えるか、というように、方向性で構いません。品番まで決めておく必要はありません。
あわせて、どの面に貼るかも考えておきます。部屋の壁すべてをチェック柄にするのか、1面だけにするのかで、柄の選び方も、使う壁紙の量も変わるからです。
系統が決まっていれば、依頼するときにそれを伝えて、その系統の柄が載っている見本帳(サンプル帳)を現地調査に持ってきてもらうよう頼めます。見本帳はメーカーやグレードごとに何冊にも分かれていて、現地調査にすべてを持ってくるとは限りません。好みの柄が載っている見本帳が分かっているなら、その見本帳を指定して頼むこともできます。インテリア雑誌やインターネットで見つけた「こんな部屋にしたい」という写真を何枚か保存しておくと、現地調査のときにイメージを伝えやすくなります。
現地調査のときに、見本帳で柄を確かめ、柄合わせを含めた金額かを見積もりで確かめる
現地調査では、持ってきてもらった見本帳で、実際の柄を確かめます。インターネットの画像や雑誌の写真で気に入った柄も、見本帳で実物を見ると、色や質感の印象が違うことがあります。部屋全体に使うときの話で見たとおり、見本は貼る予定の壁に当てて確かめておきましょう。
品番まで決まったら、その品番で見積もりが出ているか、柄合わせで増える分が見積もりに見込まれているかを確かめましょう。見積書の金額だけを見ても、柄合わせの分が入っているかどうかは分かりにくいものです。「この柄は柄合わせが要りますか」「見積もりは柄合わせの分を含めた金額になっていますか」と聞いておくと安心です。
複数の業者から見積もりを取って比べるときは、どの品番を前提にした金額なのかをそろえておかないと、柄の違いによる差を、業者の価格の差と取り違えてしまうことがあります。
別の日に柄を決めることもある。その場合は見積もりが変わることがある
現地調査の時間だけでは、柄を決めきれないこともあります。その場合は、見積もりの金額が合ってから、別の日に柄を決める進め方をすることもあります。
ただし、後日決めた柄によっては、見積もりの金額が変わることがあります。柄合わせが要るかどうかや、量産品か1000番台かによって、使う壁紙の量や材料の価格が変わるからです。別の日に決めるときは、柄が決まった時点で金額が変わるかを確かめておきましょう。
仕上がりを見て、柄のずれが気になればその場で伝える
チェック柄も、ほかの柄物と同じく、職人が柄をそろえて貼るのが前提です。柄合わせは張り替えの仕事の一部なので、チェック柄を選んだからといって、仕上がりを過度に心配する必要はありません。
工事が終わったら、仕上がりを確かめる時間をとりましょう。継ぎ目や角、窓・ドアのまわりを見て、柄のずれなど、仕上がりで気になるところがあれば、その場で伝えて直してもらいます。「この継ぎ目のところで、線の位置がずれて見える」のように、場所と気になった点を具体的に言うと、話が早く進みます。うまく言葉にできなければ、気になる箇所を指さして見てもらうだけでも構いません。工事の当日に仕上がりをどう確かめればよいかは、壁紙張り替えの立ち会いは必要?役立つ3つの場面と、留守中に鍵を預けるときの確認事項で詳しく扱っています。
なお、張った直後の壁紙には、糊の水分が抜けていく途中で、小さなふくらみが見えることがあります。数日〜1週間ほどで落ち着くことが多いものなので、柄のずれのように、日がたっても変わらないものとは分けて考えましょう。日がたっても落ち着かないふくらみがあれば、施工した業者に伝えて見てもらいます。
まとめ
チェック柄の壁紙を選ぶときのポイントを整理します。
- チェック柄は縦と横の線が交わる柄が基本で、ギンガムチェック・タータンチェックなどの呼び方がある。リリカラの公式オンラインショップのように、「チェック」という分類を設けている壁紙メーカーもある
- 色の差を控えめにしたもの、質感や光沢で表情をつけたものは、落ち着いた印象になりやすい。柄が大きいもの、色の差がはっきりしたものは印象が強く出る
- 量産品にも選択肢はあるが、色・柄の幅は1000番台のほうが広い
- 1面だけに貼るか、部屋全体に貼るかで、印象も選び方も変わる。見本は貼る予定の壁に当てて確かめる
- 柄合わせが要る品番は、無地より使う壁紙の量が少し増える。柄合わせが不要と表示された品番もあるので、柄合わせの分で量や金額が増えるかは、選んだ品番で確かめる
- 現地調査の前に柄の系統と色、貼る面の候補をある程度決めて伝え、現地調査で見本帳を確かめる。品番が決まったら、柄合わせを含めた金額かを見積もりで確かめる
- 柄合わせは職人が柄をそろえて貼るのが前提。仕上がりを見て、柄のずれなど気になるところがあれば、その場で伝えて直してもらう
- 同じ面の途中で別の壁紙と組み合わせる場合は、2色の貼り分けとして、境目の納め方やジョイナー(見切り材)を使うかも確かめる
チェック柄は、1面に取り入れるだけでも部屋の印象を変えられる柄です。どんな雰囲気にしたいかと、どの面に貼りたいかが見えてきたら、まずはその希望を伝えて、現地調査(見積もり)を電話か問い合わせフォームで依頼してみてください。
チェック柄の壁紙での張り替えを考えている方は、電話か問い合わせフォームでご相談ください。思い描いているチェック柄の雰囲気や、決まっている柄があればその柄を伺ったうえで、現地調査のときに、その系統や柄が載った見本帳をお部屋の壁に当てて、見え方を確かめられるよう進めます。品番が決まったら、柄合わせを含めた金額かも確認しながら見積もりを進めます。見積もり・現地調査は無料です。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
この記事の執筆者

氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。



