壁紙を2色に貼り分ける方法|上下・左右・面ごとの3パターンと、境目の納め方・ジョイナー

部屋の壁の下側がくすんだ緑、上側がクリーム色の2色に貼り分けられ、境目に細い木の見切りが通っている。手前に木の低いキャビネットと観葉植物

SNSやインテリアの実例写真で、壁の下半分だけ色が違う部屋や、2色の壁紙を組み合わせた部屋を見かけて、「うちでもできないかな」と気になった方もいるのではないでしょうか。せっかく張り替えるなら真っ白な壁のままではなく、少しだけ雰囲気を変えてみたい。けれど、色の境目がどう仕上がるのか、安っぽく見えたり継ぎ目が気になったりしないのかが分からず、踏み切れない。そんな迷いを持っている方は多いと思います。

先に結論をお伝えします。壁紙を2色に貼り分けるときは、どこで色を区切るかで納め方が変わります。部屋の角(入隅)で区切るなら、色の境目は角の線に重なるので、自然に見えます。一方、1つの面の中で上下や左右に色を分けるときは、部材を使わずに、境目が見えることを前提に位置を決めて2種類の壁紙の端を合わせて貼る方法のほかに、ジョイナー(見切り材)という部材で境目を区切る方法があります。ジョイナーを使うと費用は多少加わりますが、部材そのものは安価なので、大きく値上がりすることは少ないでしょう。どの方法にするかは、現地調査・見積もりのときに業者と決めておくのがいちばんの近道です。

壁紙メーカーのサンゲツは、壁紙の貼り方の提案として「腰上と腰下で貼り分ける」「一面だけ違うアクセント貼り」などを挙げています。貼り分けは、張り替えのときに検討できる貼り方の一つです。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 2色の貼り分けとはどんな貼り方か(1面だけ色を変えるアクセントクロスとの違い、上下・左右・面ごとの主なパターン)
  • 部屋の角(入隅)で区切る場合の納め方と、費用の考え方
  • 同じ面の中で区切る場合の2つの納め方(部材を使わずに境目を見せる方法と、ジョイナーで区切る方法)と、腰壁風の貼り分けの実例
  • 2色の組み合わせで気をつけたいこと(色の数、上下の明るさ、見本帳と仕上がりの見え方の差)
  • 現地調査・見積もりで業者に伝えて確かめておきたいこと

読み終えるころには、「2色にしてみたいけれど、どう頼めばいいか分からない」という状態から、「この壁を、この位置で、この納め方で分けたい」と業者に伝えられるところまで進めるはずです。

2色の貼り分けを考えている壁があり、どこで区切るか・境目をどう納めるかを相談したい方は、まずは電話でお尋ねください。貼り分けたい部屋と壁の様子を伺ったうえで、張り替えの進め方をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。


壁紙を2色に貼り分けるとは?アクセントクロスとの違い

壁を2色に分ける3つの例を並べた図。左は壁の下側だけ青、中央は1つの壁の左側だけ青、右は部屋の角を境に左の壁が青、右の壁がクリーム色

壁紙の2色の貼り分けは、部屋の壁に2種類の壁紙を使い分ける貼り方です。まずは、よく似た「アクセントクロス」との違いと、貼り分けの主なパターンを整理します。

1面だけ色を変えるアクセントクロスとの違い

壁紙の色を部分的に変える方法としてよく知られているのが、アクセントクロスです。部屋の壁のうち1面だけを、ほかの面とは違う色や柄の壁紙にする方法で、たとえばテレビの背面の壁だけを濃い色にする、といった使い方をします。

2色の貼り分けは、これより少し広い考え方です。1面だけを変えるのもその一つですが、ほかにも、1つの面の中で上下に色を分ける、隣り合う2面をそれぞれ違う色にする、といった分け方があります。アクセントクロスが「1面だけを主役にする」方法だとすると、2色の貼り分けは「どこで色を区切るか」を自分で決める方法、と考えると分かりやすいでしょう。

違いが出るのは、色の境目の位置です。アクセントクロスのように1面だけを変えるなら、境目は部屋の角に来ます。ところが、1つの面の中で色を分ける場合は、境目が壁の途中に来ます。この境目をどう納めるかが、2色の貼り分けを考えるときのいちばんの分かれ目になります(後の章で詳しく見ます)。

貼り分けの主なパターン

サンゲツは、壁紙の貼り方の提案として、「ストライプ効果で天井を高く」「腰上と腰下で貼り分ける」「一面だけ違うアクセント貼り」「天井にも個性を」「クローゼットの中のワンポイントに」「工夫した貼り方でアクセント」「全面同じ壁紙で統一感を」といったパターンを挙げています(出典:サンゲツ「壁紙でお悩み解決<デザイン編>」)。

このうち、壁を2色に分ける貼り方として考えやすいのは、次の3つです。

  • 上下で分ける:1つの面の下半分(腰の高さまで)と上半分で色を変える。サンゲツの「腰上と腰下で貼り分ける」がこれにあたり、下側を落ち着いた色にして、腰壁のように見せる使い方があります
  • 左右で分ける:1つの面の途中で、縦の線を境に色を変える。壁の一部だけを違う色にして、家具の背面などを引き立てる、といった使い方が考えられます
  • 面ごとに分ける:部屋の角(入隅)を境に、面単位で色を変える。1面だけを変えればアクセントクロスで、2面以上を変える組み合わせも考えられます。なお、サンゲツはアクセントクロスの面積について「一般的には、お部屋の壁面全体のうち2〜3割程度にとどめるとよいでしょう」とし、壁が4面ある部屋ならいずれか1面、という例を挙げています(出典:サンゲツ「アクセントクロスとは? 効果やメリット、選び方を徹底解説」)。色を変える面を増やすほど、部屋全体の印象は大きく変わります

上下と左右は「同じ面の中で区切る」貼り方、面ごとは「部屋の角で区切る」貼り方です。どちらを選ぶかで納め方が変わるので、まずはどの壁を、どの位置で分けたいかをイメージしておくと、このあとの話がつかみやすくなります。

部屋の角(入隅)で区切る場合の納め方

寝室の部屋の角で、左の壁がテラコッタ色、右の壁がクリーム色になり、角の線で色が切り替わっている。手前にベッドとランプを載せたサイドテーブル

まずは、部屋の角で色を区切る場合です。境目が目立ちにくく、2色の貼り分けの中でも検討しやすい方法です。

角で区切れば、色の境目は自然に見える

壁と壁が内側に折れ曲がってできる部屋の角を、入隅(いりすみ)と呼びます。色を変える位置を入隅に合わせれば、境目は角の線に重なるので、自然に見えます。面の途中で色を切り替えるより、境目が目立ちにくい区切り方です。

1面だけ色を変えるなら、アクセントクロスと同じく、境目は部屋の角(入隅)に置くのが基本です。一方、同じ面の中で上下・左右に分けるときは、次の章で見るジョイナー(見切り材)で区切ることもできます。どの面を何色にするかを、角を単位にして考えると、仕上がりのイメージもつかみやすくなります。1面だけ色を変えるときの面積や色の目安、よくある失敗は、アクセントクロスの失敗例は3つ|面積は壁の2〜3割・色は3色まで、見本帳は少し濃いめを選ぶで詳しく解説しています。

注意したいのは、壁が途中で折れ曲がっている部屋や、柱が出っ張っている部屋です。柱や壁の出っ張りのように外側に向かって折れている角は出隅(ですみ)と呼び、入隅とは見え方が変わります。どちらの面までを同じ色にするかによって、印象が変わることがあります。ここは図面だけでは決めにくいので、現地調査のときに、実際の壁を指さしながら「この角からこの角まで」と確かめておくと安心です。

色を変える面が増えても、張り替えと同時なら材料の差が中心

費用の面では、面ごとの貼り分けは考え方がシンプルです。部屋全体を張り替えるときに、ある面の壁紙を別の色にするなら、その面のために職人がもう一度来るわけではありません。色を変えたことで増える費用は、基本的には、選んだ壁紙と標準的な壁紙との材料の差が中心です。

張り替えの壁紙には、量産品と呼ばれる標準的なグレードと、1000番台と呼ばれる一つ上のグレードがあります。はっきりした色や柄の壁紙は1000番台のほうが選択肢が多く、量産品との差は1㎡あたり数百円ほどが一般的です。色を変える面が1面から2面、3面と増えれば、その面積の分だけ材料の差も増えますが、標準的な1000番台から選ぶ範囲なら、色を変えたこと自体で費用が大きく跳ね上がるわけではありません(海外ブランドとのコラボ柄のような特別な価格帯の壁紙を選ぶと、差はもっと大きくなります)。

価格帯の差がどのくらいになるかの例として、玄関の壁1面だけをアクセントクロスに張り替えた施工事例があります。部屋全体の張り替えと同時に色を変えた例ではありませんが、工事の内容は変えずに、お客様のご希望で1000番台より上の価格帯の壁紙に替えたことで、壁紙張り替えの項目が税抜で40,000円から58,000円になりました(2026年8月時点)。この事例の経緯と金額の内訳は、【施工事例】埼玉県熊谷市:玄関の壁のへこみを補修してアクセントクロスに張り替え|手すりを外して1日で施工で紹介しています。量産品と1000番台の違いや、部屋ごとの選び分け方は、量産クロスと1000番クロスの違い|価格差は6畳で約1万円、部屋ごとの選び分け方で詳しく解説しています。

反対に、張り替えが終わってから「やはりこの面だけ色を変えたい」と別に頼むと、1面だけの工事でも最低料金がかかります。多くの業者は、最低料金を4万〜6万円程度に設定しています。また、何年かたってから1面だけを新しく貼ると、隣の面は年数がたって色が変わっているので、角(入隅)で区切っていれば境目そのものは目立ちにくいものの、新しい面と並んだときに隣の面の古さが目立つこともあります。2色の貼り分けを少しでも考えているなら、部屋全体の張り替えの見積もりを取る段階で「この面は色を変えるかもしれない」と伝えておくと、同時に施工でき、差額を見てから決めることもできます。1面や一部だけを張り替えるときの費用と色の注意点は、壁紙の部分張り替えはできる?最低1枚分になる理由と、1面張り替えと比べた費用・色の注意点で解説しています。

同じ面の中で区切るなら、ジョイナー(見切り材)という方法もある

上下や左右に分ける貼り方では、色の境目が壁の途中に来ます。部屋の角のように、境目を自然に隠してくれる線はありません。ここでは、同じ面の中で色を区切るときの納め方を見ていきます。

同じ面の中の境目は、2通りの納め方がある

同じ面の途中で別の壁紙に切り替えると、その境目ははっきり見えます。1つの面の中で分ける貼り方では、境目自体がデザインの一部なので、見えること自体は失敗ではありません。大事なのは、境目がまっすぐ、きれいに見えるように納めることです。

納め方には、大きく分けて2通りあります。

1つは、部材を使わずに、境目が見えることを前提に位置を決めて、2種類の壁紙の端を同じ線で合わせて貼る方法です。部材を足さないので、仕上がりはすっきりします。そのぶん、どの高さ・どの位置に境目を置くかが、見た目を大きく左右します。

もう1つは、境目にジョイナー(見切り材)と呼ばれる細長い部材を入れて区切る方法です。境目に1本の線が入るので、2色の切り替わりがはっきりします。

どちらがよいかは、選ぶ壁紙の種類や、境目をどう見せたいかによって変わります。どちらの方法にするかは、見積もりのときに業者と相談して決めることになります。

ジョイナーとは。壁紙のつなぎ目に入れる目地材

ジョイナーについて、壁紙メーカーのリリカラは「壁紙のつなぎ目に使われる目地材」と説明しています。壁紙の種類によっては、つなぎ合わせる部分(ジョイント)が目立つことがあり、「つなぎ目の違和感を無くすよう装飾を施して美しく仕上げるために使われています」とのことです。ジョイナーを入れると「空間が締まった感じでメリハリが生まれます」とも書かれています(出典:リリカラ「壁紙の仕上がりをより美しくする装飾用目地材『ジョイナー』」)。

同じ記事では、「近年では、異なる素材の厚みや壁装材を同一面で張り分けることが増えてきており、ホテルや店舗だけでなく住宅にもおすすめです」と書かれています。2色の貼り分けで、厚みの異なる壁紙や、異なる壁装材を同じ面で組み合わせるときにも、使いどころのある部材だということです(出典:同上)。

種類については、「『平面用』と『出隅(ですみ)用』の2種類あり、張り分けに最適です」とあります。名前のとおり、平面用は平らな面の途中、出隅用は柱や壁の出っ張りのように外側に折れた角に使うもので、出隅用についてリリカラは「壁紙が擦り切れやすい柱や出隅部分などに用いると、壁紙を永くきれいにお使いいただくことができます」と書いています。色は、木目を含めた壁に使いやすいシンプルな色合いのほか、ゴールドとシルバーも用意されているそうです(出典:同上)。

使い方は、「アタッチメントを壁面に貼る」「パテ処理後、壁紙を施工」「アタッチメントにジョイナーをはめる」の3ステップと紹介されています(出典:同上)。紹介されている手順は、壁紙を貼る前に、壁面にアタッチメント(受けになる部品)を取り付けておくものです。ジョイナーを使うかどうかは、工事の前に決めておきましょう。

ジョイナーを使うと費用は多少加わるが、大きく上がることは少ない

ジョイナーを使う場合、部材とその取り付けの分だけ、費用は多少加わります。ただ、ジョイナーそのものは安価な部材なので、2色の貼り分けにジョイナーを入れたからといって、張り替え全体の金額が大きく上がることは少ないでしょう。実際にどのくらい加わるかは、境目の長さや本数、選ぶジョイナーによって変わるので、見積もりで確かめてください。

見積もりを比べるときは、ジョイナーを使う前提の見積もりか、使わない前提の見積もりかをそろえて見ることも大切です。同じ貼り分けでも、片方の業者はジョイナーを入れ、もう片方は入れない前提で出していると、金額の差が何から来ているのかが分からなくなります。

上下で分ける「腰壁風」の貼り分け

同じ面の中で区切る貼り方の代表が、上下で色を分ける腰壁風の貼り分けです。上下で色を分けることで、壁の下側に腰壁を張ったような構成に見せられます。

実際に、トイレの4面のうち1面だけを上下で貼り分けた施工事例があります。この事例では、使いたい手持ちの壁紙の量に限りがあったため、その壁紙を1面まるごとではなく下半分だけに使い、上半分と残りの3面は別の壁紙で統一しています。手持ちの壁紙を生かして、1面だけを腰壁風の2トーンに仕上げた例です(事例の記事では、境目の納め方やジョイナーの有無には触れていません)。この事例の経緯と仕上がりの写真は、【施工事例】東京都八王子市:猫にひっかかれたトイレの壁紙を、お子様の新築の余りクロスで張り替え|クッションフロアも1日で同時施工で紹介しています。

境目の高さは、部屋の広さや天井の高さ、置く家具、窓の位置によって、合う位置が変わります。何cmが正解という決まった数字があるわけではありません。腰の高さあたりを一つの目安に、窓枠の下端や、置く予定の家具の高さとそろえるかどうかを、現地で壁を見ながら業者と相談すると決めやすくなります。境目を家具の天板とずらすか合わせるかでも、見え方は変わります。

同じ面の中で上下・左右に分けたいときは、ここで見たように、まず境目の位置を決め、そのうえで部材を使わずに境目を見せるか、ジョイナーで区切るかを選ぶ、という順番で考えると整理しやすくなります。

2色の組み合わせで気をつけたいこと

境目の納め方が決まったら、次は色の組み合わせです。2色の貼り分けは、1色で仕上げるより部屋の印象を大きく変えられる一方で、組み合わせ方によっては落ち着かない印象にもなります。

家具やカーテンも含めて、部屋の色の数を数える

色の数について、サンゲツはアクセントクロスを選ぶときの注意点として、「室内の色は3色までにまとめるよう意識することも重要なポイントです。ベースカラー1色に加え、あと2色をどう配置するかを考えていくとよいでしょう」と書いています。「使われている色が多すぎると、雑然とした印象のお部屋になりがちです」ともあります(出典:サンゲツ「アクセントクロスとは? 効果やメリット、選び方を徹底解説」)。

2色の貼り分けでも、この考え方はそのまま使えます。壁紙を2色にすると、それだけで壁に2色を使うことになります。そこに床の色、家具やカーテンの色が加わるので、部屋全体の色の数は思ったより増えやすくなります。たとえば、床と家具が茶色の部屋で、壁を白とグレーの2色に分けるなら、白・グレー・茶色の3色でまとまります。ここにさらに別の色のカーテンを加えると、4色目になります。

選ぶ順番としては、今の床や家具の色を先に数に入れてから、壁紙の2色を決めると、雑然とした印象になりにくくなります。壁紙の2色のうち1色を、床や家具になじむ色にしておくのも一つの方法です。床やドアの色に合わせた壁紙の基本色の選び方は、壁紙の色の選び方は床とドアの色が基準|グレー・ベージュ・白の合わせ方と見本帳での4つの確認で詳しく扱っています。

上下で分けるなら、上下の明るさで印象が変わる

上下で貼り分けるときは、どちらを濃い色にするかも考えておきたい点です。サンゲツは、同じ貼り方の提案のページで「床→壁→天井の順に、明るくすると天井が高く広く感じられます」と書いています(出典:サンゲツ「壁紙でお悩み解決<デザイン編>」)。

この考え方を壁の上下にも応用するなら、広さを感じさせたい部屋で壁を上下に分けるときは、下側を落ち着いた色、上側を明るい色にする方法があります。床から天井に向かって明るくなる並びになるからです。反対に上側を濃い色にする場合は、部屋全体が暗い印象にならないか、見本を壁に当てて確かめておきましょう。

見本帳の小さな見本と、壁一面の見え方は違う

色を選ぶときにもう一つ気をつけたいのが、見本帳と仕上がりの見え方の差です。張り替えの壁紙は、多くの場合、業者が持参する見本帳から選びます。見本帳の見本は小さいので、壁一面に貼ると、同じ色でも見本より明るく、淡く見えることがよくあります。2色のうちの1色を「はっきり違う色にしたい」と考えているなら、同じ系統の色で濃さに迷ったときは少し濃いほうを選ぶと、貼り上がりが思ったより薄い、という失敗を避けやすくなります。見本と壁一面で見え方が違う理由や、サンプルの見方は、壁紙のサンプルと実際の色はなぜ違う?メーカーが説明する「面積効果」と、見本帳の見方・サンプルの取り寄せ方で解説しています。

ただし、色そのものは見本より淡く見えても、グレーのような暗めの色を広い面に使うと、部屋全体が暗い印象になることはあります。上下で分けるなら、暗めの色を使うのは下側の狭い範囲にとどめる、という考え方も、この点では理にかなっています。

見本は机の上で見るのではなく、実際に貼る壁の前で、2色の見本を並べて壁に当ててみてください。境目にする位置に2枚を当ててみると、仕上がりのイメージがつかみやすくなります。

業者に確認しておきたいこと

ここまで見てきたとおり、2色の貼り分けは、どこで区切るか、境目をどう納めるかによって仕上がりが変わります。最後に、現地調査・見積もりのときに業者に伝えて、確かめておきたいことをまとめます。

どこで区切るか・ジョイナーを使うかを、現地調査で伝える

まず伝えたいのは、どの壁を、どの位置で色を分けたいかです。部屋の角で区切るのか、同じ面の中で上下や左右に分けるのかによって、納め方の選択肢が変わります。

同じ面の中で分けるなら、部材を使わずに境目を見せるか、ジョイナーで区切るかも相談します。先に見たとおり、リリカラが紹介するジョイナーの手順は壁紙を貼る前にアタッチメントを取り付けるものなので、使うかどうかは工事の前に決めておきます。境目の高さや位置も、窓や家具との関係を見ながら、現地で壁を指さして決めておくと、言った言わないのずれを防げます。

SNSや雑誌で見た「こんな感じにしたい」という写真があれば、それを見せながら相談するのもよい方法です。言葉だけで「腰壁風に」と伝えるより、境目の高さや色の組み合わせのイメージが共有しやすくなります。

見積書で、色を変える面とジョイナーの有無を確かめる

見積もりを受け取ったら、色を変える面と使う壁紙が分かる形で書かれているかを見ておきましょう。品番がまだ決まっていない段階の見積もりもあるので、品番を決めたあとの見積書で、どの面にどの壁紙を貼るかが書かれているかを確かめておくと安心です。

ジョイナーを使う場合は、ジョイナーが見積もりに含まれているかも確認します。ジョイナーを使うと費用は多少加わりますが、大きく上がることは少ないので、金額そのものより「入っているかどうか」を確かめることが大切です。使うつもりだったのに見積もりに入っていなかった、ということがないよう、口頭で決めたことが見積書に反映されているかを見ておいてください。見積書でほかに確かめておきたい項目は、クロス張り替えの見積書チェックポイント7選|追加費用で後悔しないための確認事項にまとめています。

まとめ

壁紙の2色の貼り分けについて、ポイントを整理します。

  • 2色の貼り分けは、壁に2種類の壁紙を使い分ける貼り方。1面だけ色を変えるアクセントクロスもその一つで、ほかに上下で分ける、左右で分ける、面ごとに分けるといった分け方がある
  • 部屋の角(入隅)で区切れば、色の境目は角の線に重なり自然に見える。部屋全体の張り替えと同時なら、増えるのは基本的に壁紙の材料の差が中心
  • 同じ面の中で上下・左右に分けるときは、部材を使わずに境目が見える前提で位置を決めて壁紙の端を合わせる方法と、ジョイナー(見切り材)で区切る方法がある
  • ジョイナーは壁紙のつなぎ目に入れる目地材で、平面用と出隅用がある(リリカラ)。紹介されている手順では壁紙を貼る前に受けの部品を取り付けるので、使うかどうかは工事の前に決める。費用は多少加わるが、部材が安価なので大きく上がることは少ない
  • 上下で分けるとき、広さを感じさせたいなら、サンゲツの「床→壁→天井の順に明るく」を応用して、下側を落ち着いた色、上側を明るい色にする方法がある。境目の高さに決まった数字はなく、窓や家具との関係を現地で見て決める
  • 色は、床や家具・カーテンも含めて部屋全体で3色までを目安にする(サンゲツ)。見本は壁一面に貼ると明るく淡く見えるので、同じ系統の色で濃さに迷ったら少し濃いめを選ぶ
  • 現地調査では、どの壁をどの位置で分けるか、ジョイナーを使うかを伝え、見積書に色を変える面とジョイナーの有無が書かれているかを確かめる

2色の貼り分けは、張り替えのときに検討できる貼り方の一つです。まずは、どの部屋の、どの壁を、どの位置で分けてみたいかを考えてみてください。それが決まれば、境目の納め方や色の組み合わせは、見本帳を見ながら業者と一緒に詰めていけます。まずは電話か問い合わせフォームで、貼り分けたい部屋と、思い描いている仕上がりを伝えてみてください。

2色の貼り分けを取り入れてみたい方は、電話でご相談ください。現地調査で壁の様子を見たうえで、どこで区切るか、境目をどう納めるか、ジョイナーを使う場合の費用の違いをご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。

この記事の執筆者

執筆者写真

氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。

上部へスクロール