マンションの壁紙張り替え費用はいくら?3LDKで20万〜34万円前後、間取り別の目安と費用の決まり方

マンションのリビングで、ファイルを抱えた人物が壁を見回している

マンションに長く住んでいると、リビングの壁の黄ばみ、廊下の手あと、個室の継ぎ目の開きなど、気になる場所が少しずつ増えていきます。1部屋ずつ直すより、この機会にまとめて張り替えたい。でも、自分の家の間取りで全部やると、いったいいくらになるのか。6畳いくら、トイレいくらと部屋ごとの相場を調べても、住戸まるごとの金額は自分で積み上げるしかなく、見当がつけにくいものです。

結論から言うと、マンションのLDKと洋室の壁を量産品で張り替える場合の目安は、3LDKで20万〜34万円前後、2LDKで15万〜26万円前後、1LDKで10万〜18万円前後です。これは、一般的な間取りを想定の例として置き、壁の面積に1㎡あたりの単価を掛けて出した数字です。実際の金額は、部屋の広さ、天井やトイレ・洗面所も一緒に張り替えるか、壁紙のグレード、下地の状態で変わります。

もう一つ知っておきたいのは、壁紙の費用は畳数の合計にそのまま比例するわけではない、という点です。職人が来て、家具を動かし、養生をして、道具を出して片づけるまでの手間は、面積が小さくてもかかります。そのため、1部屋ずつ別々に頼むより、何箇所かをまとめて頼んだほうが、1箇所あたりの負担は小さくなりやすくなります。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • マンションの壁紙の費用が「面積×単価」と「最低料金」で決まる仕組み
  • 1LDK・2LDK・3LDKそれぞれの費用の目安と、その計算の前提
  • 総額を左右する要因(まとめて頼む範囲、壁紙のグレード、下地の傷み具合、家具の量)
  • マンションならではの注意点(管理組合への届け出、工事の日程、入居前にまとめて張り替える場合)
  • 見積もりと現地調査のときに確認・伝えておきたいこと

読み終えるころには、自分の家の張り替えについて、次に何から手をつければよいかが見えてくるはずです。

自分の家の間取りだと、どこまで張り替えるといくらくらいになるのかを知りたい方は、電話でご相談ください。気になっている場所をうかがったうえでご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。


マンションの壁紙張り替え費用は「間取りの広さ」だけでは決まらない

スイッチのある壁に、巻き尺を横に伸ばして長さを測っている手

マンションの張り替え費用を考えるとき、まず「3LDKだからいくら」と間取りで考えたくなります。ただ、壁紙の費用は、間取りの名前ではなく、実際に張り替える壁の面積と、工事をどうまとめるかで決まります。ここでは、金額の決まり方の基本を押さえておきます。

基本は「壁の面積×1㎡あたりの単価」

壁紙の張り替え費用は、基本的に「張り替える面積×1㎡あたりの単価」で考えます。一般的な量産品の壁紙であれば、材料と工事を合わせて1㎡あたり1,500〜2,500円程度が目安です。この単価には、古い壁紙を剥がす作業、新しい壁紙を貼る作業、養生、廃材の処分、軽い下地処理が含まれていることが多いものの、どこまで含むかは業者によって違います。

ここで注意したいのは、面積が「床の広さ」ではなく「壁の広さ」だという点です。たとえば6畳の洋室は、床の広さは10㎡ほどですが、壁の面積は約30㎡になります。部屋を囲む4面の壁の広さを合計するためで、床の畳数よりずっと大きな数字になります。

自分の家の壁の面積の見当をつけたいときは、「部屋の周りの長さ×天井の高さ」で考えると分かりやすくなります。マンションの天井の高さは2.4m前後のことが多く、たとえば縦2.7m・横3.6mほどの6畳の部屋なら、周りの長さは約12.6mで、壁の面積は約30㎡になります。この約30㎡は窓やドアを引く前の大まかな数字です。実際に貼る面積は、窓やドア、クローゼットの扉など壁紙を貼らない部分の分だけ少なくなりますが、この記事の目安では、費用の見当をつけるための概算として、この数字をそのまま使っています。細かく計算できなくても、6畳ほどの個室なら床の広さのおよそ3倍、12畳ほどの広い部屋なら2倍ほどと覚えておくと、見積書に書かれた面積が大きく外れていないかの目安になります。

また、単価の幅には業者ごとの違いがあります。見積もりの金額を税込みで示す業者もあれば、税抜きで示す業者もあります。単価だけを比べるより、同じ範囲で出してもらった総額を、税込みか税抜きかを揃えたうえで比べるほうが確実です。

狭い場所ほど割高になる「最低料金」の仕組み

壁紙の工事には、面積に関係なくかかる手間があります。職人が現場に来て、家具を動かし、床や周りを養生し、道具を出して、作業のあとに片づけて帰るまでの流れは、壁1面でも1部屋でも大きくは変わりません。

そのため、多くの業者は1件あたりの最低料金を4万〜6万円程度に設定しています。トイレや洗面所、壁1面だけのように面積が小さい工事では、面積×単価で計算した金額が最低料金を下回るので、実際の見積もりは最低料金の近くになりやすくなります。

つまり、面積が小さい工事ほど、1㎡あたりに直した金額は割高になります。「狭いから安く済むはず」と考えていると、見積もりの金額に戸惑いやすいのはこのためです。

まとめて頼むと、1箇所あたりの負担が小さくなる

反対に、何箇所かをまとめて頼むと、職人の手配や移動、養生といった面積に関係ない手間が1回分で済みます。最低料金を超える規模の工事になれば、トイレや洗面所のような小さな場所を加えても、多くの場合は最低料金が改めてかかるわけではなく、その場所の材料と手間の分が加わる形になります。

たとえば、今年はリビング、来年は寝室、その次はトイレと、別々の時期に1箇所ずつ頼むと、そのたびに段取りの手間がかかり、小さな場所では最低料金に近い金額になります。気になる場所がいくつかあるなら、一度にまとめて見積もりを取ると、1箇所あたりの負担が小さくなりやすくなります。

1LDK〜3LDKの費用目安(LDKと洋室の壁)

個室とLDKがあるマンションの住戸を斜め上から見た間取りの模型。壁が緑色で示されている

ここからは、間取りごとの費用の目安を見ていきます。先に、計算の前提を説明しておきます。

目安の前提:部屋の広さは「想定の例」

間取りの表示には、業界の決まりがあります。不動産の広告では、LDK以外の居室(寝室)が1部屋ならLDKは8畳以上、2部屋以上なら10畳以上が、「LDK」と表示するための最低限の広さの目安とされています(出典:不動産公正取引協議会連合会「不動産の公正競争規約」(DK・LDKの広さ(畳数)の目安となる指導基準))。ただし、これはあくまで下限で、実際のLDKや個室の広さは物件によってさまざまです。3LDKの専有面積も、一般的には70〜80㎡程度が目安とされる一方で、50〜60㎡ほどの物件も少なくないと説明されています(出典:UR賃貸住宅「3LDKとは?」)。

部屋ごとの広さを示した統計は見当たらないため、この記事では次のような間取りを「想定の例」として置き、壁の面積を計算しています。

  • 1LDK:LDK10畳前後+洋室6畳
  • 2LDK:LDK12畳前後+洋室6畳・5畳
  • 3LDK:LDK14〜15畳前後+洋室6畳・6畳・5畳

洋室の壁の面積は、6畳で約30㎡、5畳で約27㎡として計算しています。LDKも同じように「部屋の周りの長さ×天井の高さ」で見当をつけ、10畳前後で約38〜42㎡、12畳前後で約42〜46㎡、14〜15畳前後で約45〜50㎡としています。どれも窓やドアを引く前の数字です。LDKは、窓や掃き出し窓、キッチンまわりなど壁紙を貼らない部分が多いため、実際に貼る面積はこれより小さくなり、見積もりの金額はここでの計算より少し下がることもあります。

計算に含めているのは、LDKと洋室の壁だけです。天井、廊下、玄関、トイレ、洗面所は含めていません。単価は、量産品で材料と工事を合わせて1㎡あたり1,500〜2,500円程度として計算しています。

1LDKの目安

1LDK(LDK10畳前後+洋室6畳)の場合、壁の面積は約68〜72㎡になります。1LDKのLDKと洋室の壁を量産品で張り替えると、目安は10万〜18万円前後です。

1LDKは、LDKと洋室の2箇所をまとめて頼む形になるので、最低料金は気にしなくてよい規模になります。ここにトイレや洗面所を加えても、多くの場合は最低料金が改めてかかるわけではなく、その場所の分の材料と手間が加わる形です。

2LDKの目安

2LDK(LDK12畳前後+洋室6畳・5畳)の場合、壁の面積は約99〜103㎡になります。2LDKのLDKと洋室の壁を量産品で張り替えると、目安は15万〜26万円前後です。

2LDKでは、「今回はLDKだけ」「洋室は後で」と範囲を分けて考える方もいます。ただ、あとから個室1部屋だけを頼むと、面積が小さいぶん最低料金に近い金額になりやすくなります。張り替えを考えている部屋が複数あるなら、見積もりの段階で、まとめた場合と分けた場合の両方の金額を出してもらうと比べやすくなります。

3LDKの目安

3LDK(LDK14〜15畳前後+洋室6畳・6畳・5畳)の場合、壁の面積は約132〜137㎡になります。3LDKのLDKと洋室の壁を量産品で張り替えると、目安は20万〜34万円前後です。

分譲マンションで多い3LDKでは、住戸全体の壁の面積が大きくなるので、単価の違いが総額に大きく響きます。1㎡あたりの単価が500円違うだけで、総額は6万円以上変わります。見積もりを比べるときは、総額だけでなく、どの範囲が含まれているかも見ておきましょう。

想定と間取りが違う場合の見当のつけ方

実際の間取りは、ここで置いた想定の例とぴったり同じとは限りません。たとえば同じ3LDKでも、洋室が8畳・6畳・4.5畳の家もあれば、LDKが18畳ほどある家もあります。

自分の家に当てはめるときは、個室の壁の面積を、6畳で約30㎡、8畳で約34〜37㎡(どちらも窓やドアを引く前)として足し引きすると、大まかな見当がつきます。8畳の数字に幅があるのは部屋の形や畳の大きさの違いによるもので、同じ形の部屋なら、2畳広くなるごとに壁の面積はおよそ4〜5㎡増えます。想定の例より個室が1部屋2畳広ければ、量産品なら6,000〜1万2,500円ほど上乗せになる、という考え方です。

LDKは、窓や掃き出し窓の大きさ、キッチンの形(壁付けか対面か)、収納の扉の数で壁紙を貼る面積が大きく変わるので、畳数だけでは見当がつけにくい場所です。LDKの金額が気になる場合は、現地調査で実際の面積を測ってもらうのが確実です。

1部屋だけを単独で頼んだ場合の目安は、次の記事で解説しています。LDKと洋室をまとめて張り替える場合は段取りの手間が1回分で済むので、これらの金額を部屋数分そのまま足した額より、総額は抑えられることが多くなります。

天井・トイレ・洗面所・廊下を加えると、その分が上乗せになる

上の目安は、LDKと洋室の壁だけの金額です。天井、トイレ、洗面所、廊下や玄関も一緒に張り替える場合は、その分の面積が加わり、総額は上がります。

ただし、壁と同時に頼むのであれば、それぞれを後から単独で頼むより負担は小さく済みます。天井を一緒に張り替えるかどうかの考え方と、1部屋あたりの差額の目安は、クロス張り替えで天井もやるべき?壁と同時なら追加2万円、後回しは割高になる理由で解説しています。天井の差額は天井の広さで変わるので、住戸まるごとでは部屋数と広さに応じて積み上がります。

トイレや洗面所を単独で頼んだ場合の金額は、トイレの壁紙張り替え費用はいくら?5万円前後の目安と下地補修で追加費用が発生する条件を解説と洗面所の壁紙張り替え費用はいくら?4万〜6万円の目安と洗濯機移動で変わる金額を解説が参考になります。

総額を左右する主な要因

間取りの目安はあくまで出発点です。同じ3LDKでも、次のような要因によって総額は大きく変わります。

何箇所・何部屋をまとめて頼むか

いちばん大きいのは、どこまでを一度に頼むかです。先に見たとおり、壁紙の工事には面積に関係なくかかる手間があるため、範囲が広いほど1㎡あたりの負担は下がり、範囲が狭いほど上がります。

気になっている場所がいくつかある場合は、「全部やるといくら」「優先したい場所だけならいくら」と、範囲を変えた見積もりを出してもらうと判断しやすくなります。張り替えずに残す部屋があると、張り替えた部屋との色の差が気になることもあるので、隣り合う部屋や、ドアを開けると同時に目に入る場所をどう扱うかも、あわせて考えておくとよいでしょう。

壁紙のグレード(量産品か1000番台か)

壁紙には、価格を抑えた量産品と、色や柄、機能の選択肢が多い1000番台と呼ばれるグレードがあります。量産品と1000番台の差は、1㎡あたり数百円ほどが一般的です。面積の大きい住戸まるごとの張り替えでは、この差が総額に積み重なります。

全部屋を同じグレードにする必要はありません。リビングだけ1000番台にして、個室は量産品にする、といった部屋ごとの選び分けもできます。実際に、過ごす時間が長く、人目にも触れやすいリビングでは1000番台を選ぶ人が多い傾向があります。一方、量産品は色や柄の選択肢こそ少ないものの、壁紙の中でも流通量が多い基本のグレードで、個室で使って困ることはまずありません。どの部屋に費用をかけるかを先に決めておくと、見本帳を見るときに迷いにくくなります。グレードの違いと選び分け方は、量産クロスと1000番クロスの違い|価格差は6畳で約1万円、部屋ごとの選び分け方で解説しています。

下地の傷み具合

古い壁紙を剥がしてみると、下地の石膏ボードに傷みが見つかることがあります。小さな穴やへこみ、継ぎ目の段差は、パテで整えて、張り替えの工程の中で対応できることが多いです。水を吸ってふやけた部分は、パテで埋めて直せないことがあります。範囲が小さければ、補修用のプレートやメッシュで塞いで対応できる場合もありますが、その場合は補修の分の費用が加わります。一方、水漏れや結露で石膏ボードが広い範囲にわたって傷んでいる場合は、ボードの交換などが必要になり、張り替えとは別の工事として、その分の費用がかかります。

築年数の経ったマンションでは、北側の部屋や窓まわり、水まわりの近くで結露による傷みが出ていることもあります。下地の傷みがどの程度なら張り替えの工程で直せて、どこからが別の工事になるのかは、石膏ボードと壁紙は何が違う?傷みは30cmが分かれ目、ボード交換は大工が必要で別途費用で解説しています。

家具の量

住みながら張り替える場合、空室に近い状態でない限り、家具の移動は原則として必要になります。見積書に項目が無くても施工費に含まれていることが多いものの、大型家具が複数ある部屋では数千円〜1万円前後かかることもあります。住戸まるごとの張り替えでは部屋ごとにこの手間がかかるので、家具の量が多い家ほど総額に響きます。詳しくは壁紙張り替えの家具移動は業者に頼める?費用相場と自分では動かせない家具の対処法で解説しています。

マンションならではの注意点

分譲マンションの張り替えでは、費用とは別に、マンションならではの確認事項があります。住戸の中の工事であっても、建物全体のルールが関わってくるためです。

管理組合への届け出は、マンションによって違う

分譲マンションでは、住戸の中の内装工事でも、管理規約で管理組合への届け出を求めていることがあります。その扱いは、マンションによって千差万別です。

壁紙の張り替えは、大きな音が出る工事ではなく、持ち込む機材も多くありません。そのため、届け出を不要としているマンションもあります。一方で、申請だけ出せばよいマンションもあれば、申請して承認を受ける必要があり、その承認を施工日の2週間前までに管理組合の会合で得なければならない、というマンションもありました。

承認が必要なマンションでは、会合の日程に合わせて工事の日を決めることになるので、思ったより先の日程になることがあります。張り替えを考えはじめたら、まず管理会社か管理組合に、壁紙の張り替えで届け出が要るか、要るならどんな手続きで、いつまでに出せばよいかを確認しておくと、日程を組みやすくなります。

工事の日程と、住みながらの工事

住戸まるごとの張り替えは、1日では終わらないことが多い工事です。複数の部屋をまとめて張り替える場合は、2〜3日ほどを見込んでおくのが目安で、部屋数や広さによってはそれ以上かかることもあります。下地の状態によっては、パテが乾くのを待つために日数が延びることもあります。日数の決まり方は、壁紙張り替えの時間はどれくらい?1部屋4〜6時間の目安と日数の決まり方を解説で解説しています。

住みながら張り替える場合でも、依頼した部屋が複数あるときは、まずすべての部屋の古い壁紙を剥がし、次に下地を整え、最後に新しい壁紙を貼る、というように、部屋ごとではなく作業ごとにまとめて進めることが多く、その場合は各部屋がしばらく並行して工事中になります。工事中の部屋の家具をどこへ動かすかは、事前に相談できます。1部屋ずつ仕上げてほしい場合は、見積もりのときに業者へはっきり伝えておきましょう。1部屋の完了を待って次の部屋に移ると、下地のパテが乾くのを待つ時間が出るため、日数が延びたり、費用が高くなったりすることがあります。マンションによっては、工事ができる時間帯や、共用部分の通り方・養生について決まりがあることもあるので、管理組合への確認とあわせて聞いておくと安心です。

中古で購入して、入居前にまとめて張り替える場合

中古マンションを購入し、入居前に住戸まるごと張り替えるという方もいます。家具が入っていない状態なら、家具の移動が要らず、どの部屋も続けて作業できるので、工事は進めやすくなります。

ただし、入居前の張り替えは、引き渡しから引っ越しまでの限られた期間に収める必要があります。業者によっては現地調査から施工まで日数がかかることがあり、管理組合の承認が要るマンションなら、その手続きの日数も加わります。引き渡しの日と引っ越しの日が決まった時点で、逆算して早めに相談しておくと、日程の選択肢が広がります。日程の考え方は、引っ越し前の壁紙張り替えは間に合う?施工まで1〜2か月先になる業者も、日程の逆算と費用の考え方で解説しています。

見積もりのときに確認しておきたいこと

最後に、見積もりを取るときに確認しておきたいことをまとめます。住戸まるごとの張り替えは金額が大きいぶん、あとから「思っていたのと違った」とならないように、範囲と条件をはっきりさせておくことが大切です。

「下地処理と家具移動は含まれていますか」

見積もりの金額に、どこまでが含まれているかを確認しておきましょう。特に、パテで下地を整える作業と、家具の移動は、業者によって見積書での書き方がまちまちです。「下地処理は含まれていますか」「家具移動は含まれていますか」と聞いておくと、あとから追加になるものが分かります。

あわせて、下地の傷みの扱いも確かめておきましょう。下地の傷みは、原則として現地調査の段階で見当がつき、通常の下地処理を超える補修が要る場合は、その費用も施工の前に見積もりで伝えられます。費用は、原則として見積もりのとおりです。ただ、特殊な場合には、古い壁紙を剥がしてみないと下地の状態が分からないこともあります。現地調査で「剥がしてみないと分からない」と言われたときは、「下地が傷んでいた場合、追加でどのくらいかかりそうか」の目安を、剥がす前に聞いておくと安心です。剥がしてみないと分からない部分について、施工の前に説明してもらえるかどうかも、業者を選ぶときの目安になります。

「まとめて頼むと総額はどう変わりますか」

張り替えを考えている場所が複数あるなら、「全部まとめた場合と、優先する場所だけの場合で、総額はどう変わりますか」と聞いてみましょう。範囲を変えた金額を並べて見ると、どこまでを今回やるかを決めやすくなります。

また、複数の業者で見積もりを比べるときは、同じ範囲、同じグレードで出してもらい、税込みか税抜きかを揃えて総額で比べるのが基本です。見積書で確認したいそのほかの項目は、クロス張り替えの見積書チェックポイント7選|追加費用で後悔しないための確認事項で解説しています。

現地調査では、気になっている場所を全部伝える

見積もりの前には、多くの場合、現地調査で壁の状態を見てもらいます。このとき、張り替えを決めている場所だけでなく、「迷っている場所」も一緒に伝えておくと、範囲を変えた金額を出してもらいやすくなります。

あわせて、壁の汚れを落とそうとして試した掃除の方法や、剥がれを自分で貼り直した跡があれば、それも隠さずに伝えておきましょう。表面の状態によって、下地処理の手間の見立てが変わることがあるためです。壁の造りや壁紙の種類が分からなくても、困ることはありません。気になる場所を書き出したメモを用意しておくくらいで十分です。

まとめ:間取りの目安をつかんだら、範囲を決めて見積もりを取る

マンションの壁紙張り替え費用について、ここまでの内容を整理します。

  • LDKと洋室の壁を量産品で張り替える場合の目安は、3LDKで20万〜34万円前後、2LDKで15万〜26万円前後、1LDKで10万〜18万円前後(一般的な間取りを想定した例)
  • 費用の基本は「壁の面積×1㎡あたりの単価」。量産品は材料と工事を合わせて1㎡あたり1,500〜2,500円程度が目安
  • 面積が小さい工事ほど割高になる。多くの業者は最低料金を4万〜6万円程度に設定していて、まとめて頼むと1箇所あたりの負担が小さくなりやすい
  • 総額は、まとめて頼む範囲、壁紙のグレード、下地の傷み具合、家具の量で変わる
  • 分譲マンションでは、管理組合への届け出の扱いがマンションによって違うので、早めに管理会社や管理組合に確認する
  • 見積もりでは、下地処理と家具移動が含まれているか、まとめた場合と分けた場合で総額がどう変わるかを確認する

実際の金額は、部屋の広さや下地の状態を見ないと決まりません。間取りの目安をつかんだら、張り替えたい場所を書き出し、現地調査で壁の状態を見てもらったうえで見積もりを取ると、自分の家の場合の金額がはっきりします。

住戸まるごとの張り替えを考えている方、どこまでを今回やるか迷っている方は、電話でご相談ください。現地調査で壁と下地の状態を見たうえで、範囲ごとの費用をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。

この記事の執筆者

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氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。

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