
「壁紙の張り替え、うちは1日で終わるのだろうか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そろそろ張り替えたいと思いつつも、工事が何日かかるのか、その間に家族の生活はどうなるのか、見当がつかないまま踏み出せずにいる。そんな状況の方に向けて書いた記事です。
結論からお伝えすると、6畳から8畳の洋室1部屋であれば、4時間から6時間程度で完了するケースがほとんどです。ただし、これはあくまで条件が整った場合の目安で、下地の状態や家具の量によっては、同じ1部屋でも1日以上かかることがあります。
壁紙張り替えの所要時間は、施工面積・部屋数・下地の状態・家具の移動量という4つの条件で変わります。この4つを事前に把握しておくだけで、「うちの場合は何日必要か」という見通しがぐっと立てやすくなります。
この記事では、当日の作業工程を順を追って整理し、部屋の広さや家具量・下地状態のパターン別に目安時間も具体的にまとめました。読み終えるころには「うちならどのくらいかかりそうか」という見通しが立ち、見積もりを依頼する準備が整った状態になれます。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 部屋の広さ・部屋数別の所要時間の目安
- 所要時間を左右する4つの条件(施工面積・部屋数・下地の状態・家具の移動量)
- 当日の作業工程と、工事中・工事後の家族への影響を抑える準備
「うちの場合はどのくらいかかりそうか」を具体的に知りたい方は、無料見積もりでお部屋の状況を見てもらいながら確認してみるのもひとつの方法です。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
1部屋あたりの所要時間は4時間から6時間が目安

6畳から8畳の洋室1部屋であれば、家具移動・養生・既存クロス剥がし・新クロス施工・片付けまでを含めて、4時間から6時間程度で完了するケースがほとんどです。
午前中に作業が始まれば、夕方には部屋が使える状態に戻ることが多く、「1日で終わるか」という問いに対しては、条件が整っていれば「はい」と答えられます。
ただし、この目安はあくまで「下地の状態が良好で、家具の量も少なめ」という条件が前提。同じ6畳の部屋でも、状況によって所要時間は大きく変わります。
たとえばリビング(16畳前後・大型家具あり)の場合、家具移動や養生だけで相応の時間がかかるため、施工全体では6時間から10時間程度を見込むのが現実的です。
「広さが同じなら時間も同じ」ではない、という点がこの工事の特徴といえるでしょう。
パテ処理の量が多いと、1日以上かかることもある
古い壁紙を剥がすと、下地のへこみや傷、継ぎ目の段差などが見つかることが多いため、新しいクロスを貼る前にパテと呼ばれる補修材で表面を平滑にする処理(下地処理)を行います。部屋一室分を剥がして、どこにもパテが要らないということはほとんどありません。パテの量が多いと乾燥待ちが長くなり、1部屋でも工事が翌日にまたがるケースがあります(工程の詳細は後述します)。
築年数が経過した住まいでは、マンション・戸建てを問わず、壁のへこみや継ぎ目の浮きが生じやすく、パテ処理の量が多くなりやすい傾向です。「うちは築年数が古いから」と感じている方は、1部屋でも余裕をもって2日間を確保しておくと安心でしょう。
なお、パテ処理の量は、見積もり時の現地確認である程度見当がつきますが、壁紙を剥がしてみて初めて分かる部分もあります。「下地の状態はどうか」「パテ処理はどのくらいになりそうか」を事前に確認しておけば、何日間スケジュールを空けるべきかの見通しが立てやすくなります。
複数部屋をまとめて依頼する場合は2日から3日を見込む
リビング・廊下・洋室1部屋といった複数箇所をまとめて依頼する場合、施工日数は最低でも2日、下地の状態によっては3日程度を見込んでおくのが現実的です。
部屋数が増えるほど、養生・クロス剥がし・パテ処理・新クロス施工のそれぞれの作業量が増えるため、日数も積み上がっていきます。
また、廊下や階段まわりは壁面の形状が複雑で、切り貼りの手間がかかりやすい箇所です。面積の数字だけで判断すると、思ったより時間がかかったと感じるケースもあります。
複数部屋をまとめて依頼することには、養生・搬入・片付けといった準備や後処理を一度にまとめられるため、部屋ごとに別々に依頼するよりも全体の工期を短くできるメリットがあります。職人の手配や日程調整も1回で済み、生活への影響をまとめて終わらせられるのも大きな利点です。
一度に済ませたいと考えている方にとっては、まとめ依頼は合理的な選択といえるでしょう。
一方で、工事期間中は施工箇所の部屋を使えない時間帯が続くため、家族の生活動線への影響も考えておく必要があります。施工順や日程の調整については、見積もりの段階で業者に相談しておくと安心です。
所要時間は4つの条件で決まる

壁紙張り替えの所要時間は、一律に「何時間」と決まるものではありません。
施工面積・部屋数・下地の状態・家具の移動量、この4つの条件が組み合わさって、最終的な作業時間が決まります。
逆にいえば、この4つを事前に把握しておくだけで、「うちの場合はどのくらいかかりそうか」という見通しがぐっと立てやすくなります。見積もりを依頼する前に整理しておく価値のある情報です。
施工面積と部屋数が基本の目安になる
所要時間を左右する要素のなかで、もっとも基本的な指標が施工面積と部屋数です。
壁紙の張り替えは、貼る面積が増えるほど作業時間が長くなります。6畳の洋室1部屋であれば4時間から6時間程度、リビングのような広い部屋では6時間から10時間程度が目安になります。
部屋数が増える場合は、養生・クロス剥がし・施工のそれぞれの作業量が増えるため、そのぶん時間も増えていきます。
ただし、同じ6畳でも、壁の形状によって所要時間は変わります。出窓・ニッチ・梁など凹凸のある壁面は、クロスの切り貼りが増えるため、フラットな壁面より時間がかかります。
「どの部屋を、何部屋分張り替えたいか」をあらかじめ整理しておくと、所要時間の見通しが立てやすくなります。
下地の状態と家具の移動量が時間を左右する
施工面積と部屋数で大まかな目安が決まったとしても、実際の所要時間はさらに2つの要素によって大きく変わります。下地の状態と、部屋にある家具の量です。
下地の状態について
既存の壁紙を剥がした後、下地の凹凸や傷みが多いほどパテ処理の量が増え、乾燥待ちの時間が作業全体に影響します(工程の詳細は後述の作業工程で説明します)。
家具の移動量について
壁紙を張り替えるには、壁際の家具を移動させてから作業に入ります。大型の家具が多い部屋ほど、移動・養生・作業後の復元にかかる時間も長くなります。
食器棚やソファ、本棚など重量のある家具が多い場合、それだけで1時間近くかかることもあります。部屋ごとの家具の量をあらかじめ把握しておくと、所要時間の見通しがより正確になります。
当日の作業は7つの工程で進む
所要時間の目安がわかったところで、次に気になるのが「当日は実際にどんな順番で作業が進むのか」という点ではないでしょうか。
工程の流れを事前に知っておくと、「今どの段階にいるのか」がわかり、家族への影響を最小限に抑える準備も整えやすくなります。
当日の作業は、大きく7つの工程で進みます。
- 家具の移動・養生
- 既存クロスの剥がし
- 下地処理(パテ処理)
- 下地の乾燥待ち
- 新クロスの施工
- 仕上げ・確認
- 片付け・復元
前半の「家具移動から下地処理まで」は、見た目の変化が少ないわりに時間がかかる工程です。後半の「新クロス施工から片付けまで」は、仕上がりが目に見えて変わっていく工程になります。
それぞれの工程で何が行われているかを知っておくと、当日の流れをイメージしやすくなります。以下では、前半・後半に分けて具体的に見ていきます。
既存クロス剥がしから下地処理までが時間のかかる前半工程
作業当日、職人が最初に取りかかるのは家具の移動と養生です。壁際にある家具を部屋の中央へ寄せ、床や建具を汚れや傷から守るための養生シートを敷いていきます。
大型家具が多い部屋では、この段階だけで30分から1時間程度かかることがあります。工事が始まる前に、家族それぞれの当日の予定を確認し、必要に応じて別の部屋で過ごせるよう段取りしておくと安心です。
既存クロスの剥がし
養生が終わると、既存のクロスを壁から剥がす作業に入ります。6畳の部屋であれば30分から1時間程度が目安ですが、クロスが剥がれにくい状態の場合は1時間から2時間ほどかかることもあります。
剥がす際に多少の音や振動が生じることもあります。長く貼られていたクロスほど下地への密着が強く、剥がしに時間がかかるケースも珍しくありません。
下地処理(パテ処理)
クロスを剥がした後、壁面に残る凹凸・穴・継ぎ目の段差などをパテ処理で平らにします。パテとは、下地の穴や段差を平らに整えるための補修材のこと。パテを塗って表面を平らに整え、乾燥するまで待つ工程です。
乾燥には数時間かかることもあり、この待ち時間が前半工程で最も時間を要するポイントになります。築年数の経った住まいでは、マンション・戸建てを問わず、下地に傷みが出ていることも珍しくありません。
前半工程は、見た目の変化がほとんどないまま時間が過ぎていく印象を受けがちです。しかし仕上がりの美しさを左右する土台づくりであり、丁寧に進めるほど後半の施工がスムーズになります。
新クロス施工から片付けまでが仕上げの後半工程
下地の乾燥が確認できたら、いよいよ新しいクロスを貼る作業に入ります。ここからが、部屋の印象が目に見えて変わっていく後半工程です。
新クロスの施工
職人がクロスに糊を塗り、壁面に合わせてカットしながら丁寧に貼り進めていきます。継ぎ目が目立たないよう柄合わせをしながら進めるため、一見シンプルに見えてもていねいな手作業が続く工程です。
6畳の部屋であれば、施工自体は1時間から2時間程度で完了するケースが多くなります。リビングや廊下など広い面積になると、それ以上の時間を見込んでおくと安心です。
仕上げ・確認
クロスを貼り終えたら、継ぎ目の圧着や余分な部分のカットなど、細かな仕上げ処理を行います。貼り終わった壁面全体を職人が確認し、浮きやズレがないかをチェックする工程でもあります。
この仕上げの精度が、完成後の見た目の美しさを左右します。
片付け・復元
最後に、養生シートの撤去と家具の復元を行って作業は完了です。床や建具に傷がないかの確認も、この段階で行われます。
部屋がもとの状態に戻るまで含めて作業完了となるため、「施工が終わった時間」と「職人が引き上げる時間」には30分前後の差が生じることも覚えておくと、当日のスケジュールが立てやすくなるでしょう。
後半工程は、壁の色や質感が目に見えて変わっていく、リフレッシュを実感できる時間です。前半工程の地道な準備があってこそ、この仕上がりが生まれます。
工事中・工事後の家族への影響を最小限にする準備ができる
壁紙張り替えの工事中、家の中では職人が作業を進めています。その間、家族はどこで何をしていればよいのか、張り替えたあとに何に気をつければよいのかを事前に把握しておくと、当日も工事のあとも落ち着いて過ごせます。
施工中・施工後に気をつけたい3つのポイント
施工中の部屋には入れない
作業中の部屋は、養生シートや工具・材料が広がった状態になります。安全のため、施工中の部屋への出入りは基本的に控える必要があります。
複数部屋を同時に施工する場合は、家の中で自由に動ける空間が一時的に狭くなります。当日の過ごし方を家族で事前に相談しておくと、お互いにストレスが少なくなります。
においと換気について
張り替えたあとの部屋には、施工のときのにおいが残ることがあります。壁紙メーカーのサンゲツは、入居後(施設利用開始後)1週間程度は十分に換気するよう案内しています(出典:サンゲツ「壁紙のメンテナンス(一般ビニル壁紙)」)。施工中から、窓を開けて換気できる状態にしておくと安心です。
においに敏感な方や、お子さん・ご高齢の方がいるご家庭では、施工日の外出スケジュールを調整しておくのもひとつの方法です。
家具の移動は事前に相談を
大型の家具や重い収納は、施工前に業者と移動範囲を確認しておくことが大切です。動かせない家具がある場合は、その周囲の施工方法についても事前に相談しておくと安心です。
事前の準備といっても、特別なことは必要ありません。「当日の家族の過ごし方」「家具の移動範囲」の2点を見積もり時に確認し、工事のあとは、サンゲツの案内を目安に1週間程度、十分な換気を続ける。これだけで、工事当日からそのあとまで落ち着いて過ごせます。
見通しが立てば、見積もりの一歩が踏み出せる
ここまで読んでいただいた方は、壁紙張り替えの所要時間と当日の流れについて、おおよその見通しが立ったのではないでしょうか。
「1部屋なら4時間から6時間」「複数部屋なら2日から3日」「下地の状態と家具の量で変わる」——この3つを頭に入れておくだけで、工事に対するイメージがずいぶん具体的になります。
見積もりを依頼する前に、すべてを完璧に把握しておく必要はありません。「だいたいこのくらいかかる」という感覚が持てれば、それだけで問い合わせの一歩が踏み出しやすくなるものです。
気になる点は、見積もりの際に直接確認できます。下地の状態や家具の移動範囲は、現地を見てもらって初めてわかることも多く、見積もり自体がその確認の場でもあります。
業者選びで失敗しないためのポイントを事前に知っておきたい方には、壁紙張り替えで後悔する人の共通点とは?失敗事例と業者選びのポイントを解説もあわせて読んでおくことをおすすめします。見積もりを取る前に確認しておくと、業者選びの判断軸がはっきりします。
まずは「見積もりだけ取ってみる」という気持ちで、最初の一歩を踏み出してみてください。
見積もりは無料で依頼できます。まずはお気軽にお問い合わせください。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。 氏名:松田郁幾この記事の執筆者

実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。



