壁紙の値上げはいつから?2026年はメーカー5社が7月前後から実施、張り替え費用は同じ割合で上がるとは限らない

スマートフォンを手に、部屋の壁のほうを見る女性

ニュースやネットの記事で「壁紙メーカーが値上げ」という話を見かけて、気になっている方もいるかもしれません。そろそろ壁紙を張り替えようかと考えていたところに値上げの話が出てくると、「いつから、どのくらい上がるのか」「自分の張り替え費用も上がるのか」「値上げの前に急いで頼んだほうが得なのか」と、いろいろ心配になるものです。

先に結論をお伝えします。壁紙メーカーが2026年に相次いで価格改定(値上げ)を発表したのは事実です。この記事で確認したサンゲツ・東リ・リリカラ・トキワ・シンコールの5社は、壁紙を含む商品の価格を、2026年6月29日から7月27日にかけて、15〜30%程度を中心に(シンコールは「20~30%以上」)引き上げると発表していて、2026年10月の時点では、いずれもすでに実施の日を過ぎています。

ただし、各社が改定したのは、取引価格・販売価格など、メーカー側が定める価格です。張り替えの見積もりには、壁紙の材料のほかに職人の施工費や養生・廃材の処分などが含まれるため、メーカーの改定率がそのまま張り替え費用の上がり幅になるとは限りません。また、発表された改定はもう始まっていて、次の改定の時期を示している会社はありません。「値上げの前に」と急いで1社で決めるより、張り替えたい場所があるなら早めに見積もりを取り、その金額と日程を確かめて判断するほうが確実です。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 2026年に価格改定を発表した壁紙メーカー5社の内容(発表日・実施の時期・値上げ幅・理由)
  • 「値上げ」が指しているのは何の価格か(工事の見積もりの総額との違い)
  • 自分の張り替え費用にどう影響するか(同じ割合で上がるとは限らない理由と、逆に「変わらない」とも言えない理由)
  • 「値上げの前に」と急いで決めて後悔しないための考え方(発表済みの改定と次の改定、条件をそろえた見積もりの比べ方、日程の押さえ方、張り替えるかどうかの決め方)
  • 最新の情報をメーカーの公式サイトで確かめる方法と、見積もりの時に業者に聞いておきたいこと

読み終えるころには、値上げのニュースに振り回されずに、自分の張り替えをいつ・どう進めればよいかが見えてくるはずです。

値上げの話を聞いて、今の張り替え費用がどのくらいになるのか気になった方は、電話でお気軽にお尋ねください。張り替えたい場所と気になっている点を伺い、現地調査で壁を見たうえで金額をお伝えします。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。


壁紙メーカー5社が、2026年に相次いで価格改定を発表した

棚に立てて並べた壁紙の見本帳と、色見本が並ぶ開いた見本帳

まず、本当に値上げが発表されているのかを、各社の公式サイトのお知らせで確かめていきます。ここに書いているのは、2026年10月の時点で各社の公式サイトに掲載されていた内容です。

各社のお知らせでは、壁紙のことを「壁装材」(壁紙など、壁の仕上げに使う材料)と呼んでいます。どの社も壁装材を改定の対象に含めています。

サンゲツ:2026年7月1日受注分から、18%〜30%程度

サンゲツの値上げは、2026年7月1日受注分から18%〜30%程度です。サンゲツは、2026年4月13日に「取引価格改定に関するお知らせ」を出しています。価格改定の実施日は「2026年7月1日(水)受注分より」、値上げ幅は「18%〜30%程度」で、「値上げ幅は商品により異なります」と添えられています。対象商品には壁装材が含まれています(出典:サンゲツ「取引価格改定に関するお知らせ」)。

理由としては、中東情勢の緊迫化を背景に、原油やナフサをはじめとする石油化学原料の指標が大幅に上昇し、原材料価格の高騰に加えて製造・物流コストの上昇も深刻化していることが挙げられています。

東リ:2026年7月27日受注分から、20%〜30%アップ

東リの値上げは、2026年7月27日受注分から20%〜30%です。東リは、2026年4月6日に「お取引価格改定のお知らせ」を出しています。実施日は「2026年7月27日(月) 受注分より」、改定内容は「現行お取引価格より20%~30%アップ」です。対象商品には壁装材が含まれています(出典:東リ「お取引価格改定のお知らせ」)。

理由としては、中東情勢の緊迫化を背景に、塩化ビニル樹脂や可塑剤などの主要原材料の調達が難しくなっていること、原油・ナフサ価格の急騰や円安によって原材料価格が上がっていること、物流コストも上がっていることが挙げられています。

リリカラ:2026年6月29日出荷分から、15%〜30%程度

リリカラの値上げは、2026年6月29日出荷分から15%〜30%程度です。リリカラは、2026年4月14日に「価格改定のお知らせ」を出しています。実施日は「2026年6月29日(月曜日)出荷分より」、値上げ幅は「15%~30%程度」で、こちらも「値上げ幅は商品により異なります」とされています。対象には壁装材が含まれています(出典:リリカラ「価格改定のお知らせ」)。

理由として、中東地域の緊張の高まりを背景に石油化学原料(ナフサ等)の調達が困難な状況が続き、原材料コストの高騰に加えて製造・物流コストの上昇も重なっていることが挙げられています。

トキワ:2026年7月6日出荷分から、20%〜30%程度

トキワの値上げは、2026年7月6日出荷分から20%〜30%程度です。トキワは、2026年4月17日に「販売価格改定のお知らせ」を出しています。対象商品は壁装材で、実施日は「2026年7月6日(月)出荷分より」、値上げ幅は「20%~30%程度」です(出典:トキワ「販売価格改定のお知らせ」)。

理由は、中東情勢の緊迫化によって原材料である塩ビ樹脂・可塑剤などが値上がりし、物流費やエネルギー費などのコスト上昇も続いていることです。

シンコール:2026年7月1日受注分から、20〜30%以上アップ

シンコールの値上げは、2026年7月1日受注分から20〜30%以上です。シンコールは、ニュース一覧に2026年5月1日付で「お取引価格改定のお願い」を載せています。実施日は「2026年7月1日(水) 受注分より」、改定内容は「現行お取引価格より20~30%以上アップ」で、「値上げ幅は商材により異なります」とされています。対象には壁装材が含まれています(出典:シンコール「お取引価格改定のお願い」)。

ほかの4社が「30%程度」「20%~30%アップ」のように目安の幅で示しているのに対し、シンコールは「20~30%以上」と「以上」を付けていて、上限を30%と区切っていない書き方です。理由としては、中東情勢の緊迫化を背景とする原油・ナフサ等の原材料の調達難と、原材料価格・物流費用・エネルギーコストの上昇が挙げられています。

「受注分から」と「出荷分から」は、基準の日が違う

5社のお知らせを並べると、新しい価格がいつから適用されるかの書き方が2通りあることに気づきます。サンゲツ・東リ・シンコールは「受注分より」、リリカラ・トキワは「出荷分より」です。

「受注分より」はその日以降にメーカーが受けた注文から、「出荷分より」はその日以降にメーカーから出荷されるものから、新しい価格になるという意味で読めます。同じ日付が示されていても、メーカー側の「受注分」か「出荷分」かで、新しい価格が適用される範囲は変わります。ただ、これはメーカーと取引先のあいだの話で、張り替えを頼む側が「何日に契約すれば改定前の価格になるか」を計算できるものではありません。

理由はどの社も、中東情勢と原材料・物流のコスト

5社とも、理由の中心は同じです。中東情勢の緊迫化を背景に、壁紙の主な原料である塩化ビニル樹脂や可塑剤、その元になる原油・ナフサなどの調達が難しくなり、価格が上がっていること。そこに物流費やエネルギー費の上昇が重なっていること。どの社も、自社の努力だけでは価格を維持できない、という趣旨を書いています。

1社だけが特別に値上げをしているのではなく、この記事で確認した壁紙メーカー5社が、同じ事情を背景に、近い時期にそろって改定している、というのが2026年の状況です。

「値上げ」が指しているのは、メーカー側が定める価格

脚立・養生シート・道具と、剥がした古い壁紙を入れた袋が置かれた、内装工事の途中の部屋

次に、この値上げがいったい何の価格の話なのかを見ておきます。ニュースの見出しだけを見ると、「壁紙の張り替えが2〜3割高くなる」と受け取りやすいのですが、各社のお知らせを読むと、少し話が違うことが分かります。

改定されたのは「お取引価格」「販売価格」

各社が改定を知らせているのは、次の価格です。

  • サンゲツ・東リ・シンコール:「お取引価格」(取引価格)
  • トキワ:「販売価格」
  • リリカラ:「設計価格または販売価格」

呼び方は会社によって違いますが、どれもメーカー側が定めている価格です。東リのお知らせは「お得意先各位」に宛てたもので、サンゲツ・シンコールも「お取引価格」の改定をお願いする形で書かれています。少なくともこの3社のお知らせは、メーカーから見た取引先、つまり壁紙を仕入れる側に向けたものです。

一方、張り替えを頼む私たちが受け取る見積もりの総額を、メーカーが決めているわけではありません。各社のお知らせのどこにも、「工事の費用がいくらになる」という話は書かれていません。

張り替えの見積もりは、材料費だけでできていない

張り替えの見積もりには、壁紙そのものの材料費のほかに、いくつもの費用が含まれています。古い壁紙を剥がす手間、職人が壁紙を貼る施工費、床や家具を汚さないための養生、剥がした壁紙の処分、パテで凹凸を埋めるような軽い下地処理などです。

メーカーの価格改定がまず関わってくるのは、このうちの壁紙の材料費の部分です。ですから、メーカーが価格を2〜3割上げたからといって、見積もりの総額も同じ割合で上がる、という計算にはなりません。見積もりにどんな費用が含まれているかは、壁紙張り替え費用の内訳とは?㎡単価1,500〜2,500円に含まれるもの・別途になるもの、見積書の言葉を整理で詳しく解説しています。

なお、サンゲツ・リリカラ・シンコール・東リの4社の、会社としての違い(成り立ちや規模、機能性壁紙の示し方)については、壁紙メーカーの違いは優劣ではない|サンゲツ・リリカラ・シンコール・東リ4社の会社の形と機能の示し方で扱っているので、この記事では価格改定の話に絞ります。

自分の張り替え費用にどう影響するか

では、実際に自分が頼む張り替えの費用は、どうなるのでしょうか。ここは「必ずこうなる」と言い切れない部分なので、言える範囲と言えない範囲を分けて整理します。

影響することはあるが、同じ割合で上がるとは限らない

壁紙の材料費が上がれば、それが見積もりの金額に影響することはあります。業者も壁紙を仕入れて使う以上、仕入れの値段が上がった分をどこかで吸収するか、見積もりに反映するかを考えることになるからです。

ただし、上で見たとおり、見積もりには材料費のほかにも、施工費や養生・処分の費用などが含まれています。メーカーの改定率がそのまま総額に乗るとは限らず、どのくらい上がるかは、使う壁紙の量やグレード、見積もり全体に占める材料費の割合によって変わります。「メーカーが3割上げたから、張り替えも3割高くなる」とは考えなくてよい、ということです。

反対に「材料費は一部だから変わらない」とも言い切れない

一方で、「材料費は総額の一部にすぎないから、ほとんど変わらない」とも言い切れません。各社が理由に挙げているのは、原材料だけでなく、物流費やエネルギー費の上昇です。また、これとは別に、糊などの副資材や現場への移動にかかる費用など、壁紙の材料費以外の費用が変わることもあります。

また、メーカーの取引価格の改定を、業者がいつ・どのくらい見積もりに反映するかは、業者によっても時期によっても違います。改定の日に合わせてすぐ単価を見直す業者もあれば、しばらく据え置く業者もあるでしょう。ですから、「どのくらい上がったか」は、ニュースから計算するより、実際の見積もりで確かめるのがいちばん確実です。

材料費だけでなく、職人の工賃も上がる流れにある

張り替えの費用を押し上げる要因は、壁紙の価格だけではありません。見積もりに含まれる職人の施工費にも、上がる流れがあります。当店で扱う工事でも、職人の手間賃は上がってきています。

国土交通省が毎年決めている「公共工事設計労務単価」(公共工事の費用を見積もるときに使う、職人の1日8時間あたりの賃金の目安)は、2026年3月から全国・全職種の平均で前年度より4.5%引き上げられ、14年続けての引き上げになりました。この単価は、最近の労働市場の実勢価格を反映して決められています(出典:国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について」)。

この単価は公共工事のためのもので、民間の張り替え工事の工賃そのものではありません。ただ国土交通省は、公共工事・民間工事を問わず確保されるべき適正な労務費を計算する基礎の水準としても、この単価を位置づけています。壁紙の価格改定とは別に、職人の施工費の側にも上がる要因がある、と考えておくとよいでしょう。

改定より前の見積もりや相場感は、そのまま使えないことがある

気をつけたいのは、2026年の改定より前にもらった見積もりや、以前の張り替えのときの金額を、今の目安として使うことです。

たとえば、春ごろに取ったまま決めかねていた見積もりは、改定前の価格をもとに出されている可能性があり、今も同じ金額とは限りません。見積もりの有効期限は、おおよそ1か月程度が目安です。それより時間がたっているなら、同じ条件でも金額が変わっていないか、あらためて業者に確かめておくと安心です。見積書でほかに確かめておきたい項目は、クロス張り替えの見積書チェックポイント7選|追加費用で後悔しないための確認事項で詳しく解説しています。

「値上げの前に」と急いで決めて後悔しないために

値上げのニュースを見ると、「上がる前に急いで頼まなければ」という気持ちになりやすいものです。ここでは、急ぐ前に知っておきたいことと、焦って決めないための見積もりの取り方、日程の押さえ方、そもそも張り替えるかどうかの決め方を整理します。

発表された改定は、もう始まっている

まず押さえておきたいのは、この記事で見た5社の改定は、2026年6月29日から7月27日にかけて、すでに実施の日を迎えているということです。2026年10月の時点で「値上げの前に頼む」ことは、この5社の今回の改定については、もうできません。

ニュースやネットの記事の中には、改定が発表された春ごろに書かれたものも残っています。「値上げ前の今がチャンス」という呼びかけを見かけても、それがいつ書かれたものか、どの改定の話かを確かめてから受け取るようにしてください。

次の改定の時期は、どの社も示していない

では、この先さらに上がるのでしょうか。各社のお知らせを読むと、今後について書いていることは社によって違います。

  • サンゲツ:「今後さらなる原材料価格の高騰等が生じた場合には、やむを得ず、これ以上の価格改定をお願いする可能性がございます」
  • リリカラ:「今後さらなる原材料価格の高騰等が生じた場合には、やむを得ず、追加の価格改定をお願いする可能性がございます」
  • トキワ:「今後の情勢により、値上げ幅の変更をお願いさせていただきます」
  • 東リ:原材料の調達環境が不安定で流動的な状況にあり、今後の情勢を見極めたうえで、詳細は改めて営業担当から説明する
  • シンコール:今後の改定には触れていない

さらなる改定の可能性に触れているメーカーはありますが、いつ・どのくらいという時期や幅を示しているメーカーはありません。「次の値上げの前に」と急ごうにも、その「前」がいつなのかは分からない、というのが実際のところです。

1社だけで急いで決めると、比べる材料がなくなる

値上げを理由に急いで1社に決めてしまうと、その金額が妥当かどうかを確かめる材料がなくなります。前の章で見たとおり、メーカーの改定を見積もりへ反映する時期や金額は、業者によって異なることがあります。

複数の業者から見積もりを取るなら、条件をそろえて総額で比べるのが基本です。張り替える範囲(面積)、壁紙のグレード、剥がしや処分、下地処理、家具の移動が含まれているかをそろえたうえで比べます。消費税は、税込みで書く業者と税抜きで書く業者があるので、どちらで書かれているかを確かめて、そろえてから比べてください。

ただし、相見積もりは絶対ではありません。値上げを気にして何社にも当たり続けるうちに、張り替えたい時期を逃してしまうこともあります。比べる業者は2〜3社程度にとどめ、説明の分かりやすさや質問への答え方も含めて判断すると、決めやすくなります。

終えたい時期があるなら、急ぐ理由は値上げより日程

張り替えの時期で実際に気にしたいのは、値上げのニュースよりも職人の日程です。特に2〜3月は、年度末の引っ越しの時期と重なって職人の予定が埋まりやすくなります。この時期を避けたい理由や、季節によって仕上がりや料金が変わるのかどうかは、壁紙・クロス張り替えに適した季節は?一年中できる理由と、避けたい2〜3月にまとめています。

また、業者によっては施工が1〜2か月先まで埋まっていることがあります。年末年始や引っ越しまでに終わらせたいなど、期限がある場合は、早めに見積もりを取って日程を相談しておくほうが確実です。マンションでは、工事の前に管理組合への届け出が必要なことがあるので、管理規約や管理会社で扱いを確かめ、必要ならその手続きの日数も見込んでおきます。

見積もりから施工まで間が空きそうなときは、見積もりの期限を業者に相談するか、施工日が先でも契約しておいて日程を押さえておく方法があります。先に契約する場合は、施工日の変更やキャンセルをどう扱うかも、契約の前に確かめておきましょう。期限から逆算した日程の組み方は、引っ越し前の壁紙張り替えは間に合う?施工まで1〜2か月先になる業者も、日程の逆算と費用の考え方が参考になります。

傷みや汚れで張り替えるか迷うなら、値上げではなく壁の状態で決める

壁の傷みや汚れが気になって、今張り替えるべきか迷っている場合は、値上げのニュースではなく、今の壁の状態を判断材料にします。継ぎ目や角のめくれが何か所にも出ている、貼り戻してもまた剥がれる、汚れや黄ばみが広い範囲で気になる、といった状態が出ているなら、値上げの有無にかかわらず、張り替えを検討し、現地調査で原因と範囲を確かめてもらう目安になります。めくれが手の届く場所の1〜2箇所だけなら貼り戻せることもありますし、気になるのが表面の汚れや黄ばみだけなら、張り替え以外の方法で済む場合もあります。反対に、気になるところが特にないのに、値上げを理由に急いで張り替える必要はありません。

張り替えを考える目安になる壁の状態は、壁紙の替えどきはいつ?築年数より見るべき「今の壁の状態」と見逃せない5つのサインで一つずつ説明しています。

最新の情報は、メーカーの公式サイトで確かめる

最後に、この記事の情報の時点と、新しい情報の確かめ方をお伝えします。

この記事は2026年10月時点の情報

この記事に書いた各社の改定の内容は、2026年10月の時点で、各社の公式サイトに掲載されていたお知らせをもとにしています。上で見たように、さらなる改定の可能性に触れている会社もあるため、この先、新しい改定が発表されることも考えられます。この記事を読んでいる時点で、内容が変わっていることもありえます。

この記事では5社を取り上げましたが、ほかにも壁紙を扱うメーカーはあります。見積書に書かれているメーカーがこの5社以外であれば、そのメーカーの公式サイトのお知らせを見てみてください。

メーカーの「お知らせ」「ニュース」のページを見る

各社とも、価格改定は公式サイトの「お知らせ」「ニュース」「トピックス」といったページに載せています。サンゲツは「お知らせ」、東リは「ニュースリリース」、リリカラはインテリア事業の「お知らせ」、トキワは「トピックス」、シンコールは「ニュース」のページです。ニュース記事や他社のブログの要約ではなく、メーカー自身のお知らせを見ると、実施の時期や対象、値上げ幅の書き方まで正確に確かめられます。

見積もりのときに、業者に聞いておきたいこと

メーカーのお知らせから分かるのは、メーカーの価格の話までです。自分の張り替えがいくらになるかは、現地調査を依頼して見積もりを取るのが確実です。見積もりのときには、次のようなことを聞いておくと安心です。

  • この見積もりの金額は、いつまで有効か
  • 使う壁紙のメーカーとグレード(一般的な価格帯の「量産品」か、色柄や機能の選択肢が多い「1000番台」か)
  • 施工日が先になる場合、金額が変わることはあるか
  • 先に契約した場合、施工日の変更やキャンセルはどう扱うか
  • 以前の見積もりや相場と金額が違うとき、どの費用がどのくらい変わったのか

見積もりの有効期限や施工日の扱いを聞いたときに、はっきり答えてくれるかどうかも、業者を選ぶときの手がかりになります。

まとめ:値上げのニュースより、自分の見積もりで確かめる

ここまで、2026年の壁紙メーカーの価格改定と、張り替え費用への影響を見てきました。

  • サンゲツ・東リ・リリカラ・トキワ・シンコールの5社は、2026年に壁紙(壁装材)を含む商品の価格改定を発表し、2026年6月29日〜7月27日の受注分・出荷分から実施している。値上げ幅は15〜30%程度が中心で、シンコールは「20~30%以上」
  • 理由はどの社も、中東情勢の緊迫化による原材料の調達難と価格の上昇、物流費やエネルギー費の上昇
  • 改定されたのは、メーカー側が定める価格(お取引価格・販売価格など)。張り替えの見積もりには施工費や養生・処分なども含まれるため、改定率がそのまま張り替え費用の上がり幅になるとは限らない。ただし「変わらない」とも言い切れない。職人の工賃にも上がる要因があり、当店で扱う工事でも手間賃は上がってきている
  • 発表された改定はすでに始まっていて、次の改定の時期を示している会社はない。「値上げの前に」と急いで1社で決めるより、条件をそろえて見積もりを比べるほうが確実
  • 終えたい時期があるなら、早めに動く理由になるのは値上げより職人の日程。見積もりの有効期限(1か月程度が目安)と、施工日を押さえる方法(先に契約するなら変更・キャンセルの扱いも)を業者に確かめておく。傷みや汚れで張り替えるか迷うなら、値上げではなく今の壁の状態で決める
  • この記事は2026年10月時点の情報。最新の改定は、メーカーの公式サイトのお知らせで確かめる

値上げのニュースを見て気になったら、それは張り替えを具体的に考えるよいきっかけです。張り替えたい場所があるなら、まずは見積もりを取って、今の金額と日程を確かめてみてください。金額が分かれば、急ぐべきか、もう少し様子を見るかも、自分で判断できるようになります。

今の張り替え費用がいくらになるのかは、実際に壁を見てお伝えするのがいちばん確実です。張り替えたい場所と、いつごろまでに終えたいかを電話でお聞かせください。現地調査のうえで、使う壁紙と金額、見積もりの有効期限、施工の日程をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。

この記事の執筆者

執筆者写真

氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。

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