
家の壁紙の張り替えを考えて部屋を見回していると、ふだん閉めている押入れの中が気になることがあります。襖を開けたら、奥の板が黄ばんでいる。隅に黒っぽい点々がある。中だけ古いままで暗い。「押入れの中にも壁紙は貼れるのか」「貼るならいくらかかるのか」と迷われるのではないでしょうか。
先に結論をお伝えします。押入れの中にも壁紙は貼れます。中の壁がベニヤ板でも、木目が印刷された板でも、土壁のような塗り壁でも、その下地に合った処理をすれば貼れます。費用は、押入れだけを単独で頼むと、多くの業者が設定している最低料金(4万〜6万円程度)の一式扱いになりやすく、面積のわりに割高です。ほかの部屋の張り替えと一緒に頼めば、押入れのぶんの上乗せは小さくなりやすくなります。
ただ、押入れは居室の壁とは事情が違う場所です。違いは3つあります。中の壁が板などの下地で、それに合った処理が要ること。扉を閉め切る収納なので湿気がこもりやすく、壁紙を新しくするだけではカビがまた出ることがあること。そして、気になっているのが見た目ではなく使い勝手なら、壁紙では解決しないことです。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 押入れの中の壁は何でできていることが多いか、それぞれどう貼るのか
- 押入れだけを頼むと割高になる仕組みと、負担を軽くする頼み方
- 閉め切る収納ならではの湿気・カビと、張り替えのときにあわせて考えたいこと
- 壁紙だけで直すか、押入れをクローゼットのような形に変えるかの判断の軸
- 見積もりのときに確かめておきたいこと
読み終えるころには、押入れの相談で何を伝え、何を確かめればよいかがはっきりしているはずです。
ご自宅の押入れの中にどんな処理が要るのか、居室と一緒に張り替えると費用がどう変わるのかは、無料の現地調査・お見積もりで確かめられます。下地が何か分からなくても、気になっている状態をそのままお聞かせください。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
押入れの内側にも壁紙は貼れる

押入れの中は、扉を閉めれば見えない場所です。そのため、居室の壁や天井は壁紙で仕上げられていても、押入れの中だけは別の仕上げになっていることがよくあります。
中はベニヤ板のことが多い。木目の板や塗り壁のこともある
押入れの中の壁で多いのは、ベニヤ板のままになっている作りです。築年数の経った家では特によく見られます。扉を閉めていれば見えない場所なので、仕上げをせずに板のままにしてあるのです。
ベニヤ板にも壁紙は貼れます。ただし、そのまま貼るのではなく、先にシーラーと呼ばれる下塗りの液体を塗って、木から出るアク(黄色〜茶色のシミの原因になる成分)を止めてから貼ります。この一手間を省くと、貼ったあとしばらくしてから壁紙の表面に色が浮いてくることがあります。なぜアク止めが要るのか、省くとどう見えるのかは、ベニヤ板に壁紙は貼れる?アク止めを省くと黄色〜茶色のシミが出る理由と、見積もりで聞く一言で詳しく説明しています。
押入れの中が、表面に木目などの模様が印刷されたつるつるした板(プリント合板)のこともあります。こちらは水を吸わない表面なので、糊がつきにくいという別の理由から、やはり下地の処理をしてから貼ります。この板に貼るときの下地の処理と費用の考え方は、プリント合板の壁紙張り替えは石膏ボードと何が違う?追加費用数千円〜数万円と業者の見分け方を解説が参考になります。
古い和室では、押入れの中の壁が、部屋の壁と同じ土壁や砂壁のような塗り壁になっている家もあります。塗り壁に壁紙を貼る方法はいくつかあり、そのまま貼る、表面を固めてから貼る、塗り壁を落としてから貼る、上から板を張って貼る、といった方法から、壁の状態に合わせて選びます。方法ごとの違いは、和室の壁紙張り替えは塗り壁でもできる?4つの方法と壁の見分け方、費用の目安を解説にまとめています。
もちろん、すでに壁紙が貼られている押入れもあります。その場合は、居室の壁と同じように古い壁紙を剥がして、下地を整えてから新しい壁紙を貼る、という通常の張り替えになります。
どの下地であっても共通しているのは、「貼れるかどうか」よりも「その下地に合った処理をしてから貼るかどうか」が仕上がりを左右する、という点です。下地に合わない貼り方をした結果は、貼った直後ではなく、しばらく経ってからシミや剥がれとして出てくることがあります。
自分の家の押入れがどれなのか、見分けなくてよい
ここまで読んで、「うちの押入れはどれだろう」と気になった方もいると思います。
ただ、中の板がベニヤか、木目が印刷された板かを、依頼する側が見分ける必要はありません。現地調査に来た業者が、表面を見たり触ったりして確かめます。塗り壁かどうかも同じです。
自分の家の下地が何かを知らないまま相談する方は多く、それで困ることはありません。見当がつくなら「ベニヤだと思う」と添えるのはかまいませんが、分からないものを無理に決めて伝える必要はありません。思い込みで決めつけるより、見たままを伝えてもらったほうが、業者は現地で確かめた正しい前提で見積もりを組めます。
伝えてほしいのは下地の名前ではなく、気になっている状態です。「奥の板が黄ばんでいる」「隅に黒い点がある」「中だけ暗くて古い感じがする」「扉を開けるとにおいがする」。この程度で十分に手がかりになります。
押入れだけを単独で頼むと割高になりやすい

押入れの中は、居室に比べればずっと狭い場所です。そのため「押入れくらいなら安く済むだろう」と考えがちですが、単独で頼むと、面積あたりの費用はかえって割高になりやすいところです。
職人の段取りは、面積に関係なくかかる
壁紙の張り替え費用には、壁紙の材料代と貼る手間のほかに、面積に関係なくかかる部分が含まれています。職人が現場まで来て、床や周りを養生し、道具と材料を広げ、作業が終わったら片づけて帰る。この一連の段取りは、施工する範囲が押入れ1か所でも、部屋1つでも、それほど変わりません。
そのため多くの業者は、1回の依頼あたりの最低料金を4万〜6万円程度に設定しています。押入れだけを単独で頼むと、面積から計算した金額ではなく、この最低料金での一式扱いになりやすくなります。狭い場所ほど、1平方メートルあたりで割り戻した金額は高くなります。
押入れには、狭いわりに手間がかかる事情もあります。奥・左右・天井と面が分かれていて、中段(布団を載せる棚板)があればその上と下で面が分かれ、上に天袋があればさらに面が増えます。職人が体を入れて作業できる場所も限られます。ベニヤ板なら、先に触れたアク止めの工程も加わります。押入れは、面積が小さいわりに作業の密度が高い場所です。
ほかの部屋とまとめると、負担が軽くなる
逆に言えば、居室と同じ日に押入れの中も頼めば、単独で頼むときの割高感は抑えやすくなります。職人が来る、養生する、道具を広げる、片づけるという段取りを、居室の工事と一度で済ませられるからです。
居室の工事で最低料金を超えていれば、押入れを加えても、そのぶんがまた最低料金に引き上げられるわけではありません。その場合、押入れのぶんとして加わるのは、主に材料代と貼る手間に近い部分になります。押入れのある部屋が、もともと壁紙が貼られた4畳半のような小さな部屋なら、壁だけでも最低料金の範囲に収まることが多く、押入れの中を加えても、総額は面積の増え方ほどには上がらないことがあります。この仕組みは、4畳半の壁紙張り替え費用はいくら?4万〜6万円の目安と、面積ほど安くならない理由を解説で説明しています。部屋の壁が土壁や砂壁のような塗り壁なら、そのぶんの下地処理の費用が別に加わります。
押入れの中だけが気になっている場合でも、一度、家の中を見回してみてください。押入れのある和室の壁、隣の部屋、廊下、ほかの収納。まとめられる場所があれば、まとめたほうが1か所あたりの負担は軽くなりやすくなります。
反対に、いまは居室だけを張り替えて、押入れは後で気になったら頼もう、と考える場合は、その分の段取りをもう一度押入れのためだけに頼むことになります。後回しにするか、今回一緒にするかは、見積もりで押入れのぶんの差額を出してもらってから決めても遅くありません。クローゼットの中を居室と一緒に張り替える場合の差額の目安は、クローゼットのクロス(壁紙)張り替え費用|居室とまとめると差額2万円前後、単独だと割高になる仕組みで挙げています。押入れは中段や天袋で作りが違うので、同じ金額になるとは限りません。
押入れは閉め切るぶん、湿気がこもりやすい
押入れの中の黄ばみや黒い点を見て、壁紙を新しくすれば解決すると考えたくなります。ただ、その原因が湿気にあるなら、壁紙を新しくしただけでは同じ場所にまた出てくることがあります。
閉め切った収納は、空気が動きにくく湿気がたまりやすい
押入れは、扉を閉めている時間が長い場所です。人の出入りで空気が入れ替わる居室と違って、中の空気はほとんど動きません。そこに布団や衣類をしまえば、それらが持っている湿気も一緒にしまい込むことになります。
扉を閉め切った収納は、空気が入れ替わりにくいぶん湿気がこもりやすくなります。とくに、物を奥の壁や側面にぴったり付けてしまい込んでいると、壁との間に空気が通らず、その部分に湿気がたまりやすくなります。
湿気がこもった状態が続くと、壁の表面にカビが出たり、壁紙の糊がゆるんでめくれてきたりします。押入れの中の隅や、物を置いていた場所の裏だけが黒ずんでいる、扉を開けるとこもったにおいがする、という場合は、湿気が関わっている可能性を考えておくとよいでしょう。押入れの隅の黒ずみや黒っぽい点が、カビなのかホコリの蓄積なのかの見分け方は壁紙の黒ずみの原因は?カビ・手垢・エアコン周りの汚れの見分け方と、掃除で落ちないときの選択肢で、ほかの原因のシミとの見分け方は壁紙のシミの原因は?雨漏り・結露・カビ・ヤニの見分け方と、張り替えの前にすべきことで整理しています。
壁紙を新しくしても、湿気が残れば同じ所にまた出ることがある
カビが出ている押入れで気をつけたいのは、そのカビが表面(壁紙や板の表面)だけにとどまっているのか、壁紙の裏や板などの下地にまで及んでいるのかが、見た目では区別がつかないことです。表面だけのこともあれば、下地まで届いていることもあります。
表面だけなら、その部分を処理してから新しい壁紙を貼る、という対応になります。一方、下地まで届いていれば、上から新しい壁紙を貼っても、下から戻ってくることがあります。その場合は、壁紙を貼る前に下地の処置が必要になります。
そしてもう一つ、湿気がこもる使い方が変わらなければ、壁紙も下地も新しくしたあとで、また同じ条件がそろいます。張り替えで表面の仕上げは新しくできますが、カビの状態に応じた処置や湿気への対策は別に必要で、押入れが湿気をためやすい場所であることそのものは変わりません。
ですから、カビが出ている押入れは、壁紙を選ぶ前に、現地調査で下地の状態まで見てもらうことが出発点になります。すでに壁紙が貼られている押入れなら、壁紙の一部を切り開いて、裏側を確かめることもあります。カビが出ている場合の下地の処置と費用の考え方は、石膏ボードの壁を例にして、壁紙のカビは張り替えだけで直る?下地の防カビ処置と費用の目安を解説で解説しています。押入れの中がベニヤ板なら下地の作りが違うので、どう処置するかは現地で見てもらったうえで確かめてください。
張り替えるときに、カビ・湿気への対策もあわせて相談する
押入れを張り替えるなら、施工の際のカビへの対応と、日頃の湿気対策の両方を、見積もりのときにあわせて考えておきましょう。
施工の側でできることとしては、壁紙を貼る糊に防カビ剤を混ぜる、下地に防カビ処理をする、といった対応を相談できることがあります。どこまで行うか、費用がかかるかは業者によって違うので、見積もりのときに聞いてみてください。
「どうせなら防カビの壁紙を選べば解決するのでは」と考える方もいると思います。ただ、防カビの壁紙を選ぶだけでカビを防げるわけではない、という点は押さえておいてください。また、防カビの機能は、わざわざ指定して選ぶものとは限りません。防カビ壁紙は選んで買うもの?サンゲツの量産品は掲載品全点が防カビ、メーカーは「壁紙だけでは防げない」と明記では、サンゲツの見本帳ではほとんどの壁紙に防カビの機能がもともと付いていることと、それでもメーカー自身が壁紙だけではカビを防げないと書いていることを整理しています。
張り替えたあとの使い方でも、湿気のたまり方は変わります。
- ときどき襖を開けて、中の空気を入れ替える
- 布団や収納物を奥の壁や側面にぴったり付けず、すき間をあけて置く
- 床にすのこを敷くなどして、下にも空気が通るようにする
どれも難しいことではありませんが、押入れの湿気は、こうした使い方の積み重ねで変わってきます。せっかく張り替えるなら、あわせて見直しておくとよいでしょう。
「壁紙だけで直す」か「押入れをクローゼットのように変える」かの判断軸
押入れの中が気になったとき、選択肢は壁紙を貼り直すことだけではありません。中段を外してハンガーパイプを付け、襖を開き戸や折れ戸に替えるなどして、押入れをクローゼットのような収納に変える、という考え方もあります。どちらを選ぶかは、押入れの何に不満を感じているかで変わります。
見た目が気になるなら、壁紙だけで今の形のまま明るくできる
不満が、黄ばみ・シミ・暗さ・古さといった見た目にあるなら、下地に合った処理をしたうえで壁紙を貼り直せば、押入れの形はそのままで見た目を整えられます。中の壁が新しくなり、襖を開けたときの印象がはっきり変わります。白っぽい壁紙にすれば、暗く感じていた押入れの中が明るくなり、しまっている物も見やすくなります。ただし、カビが出ている場合は、先に見たとおり下地の確認と湿気への対策もあわせて考えることになります。
居室の壁紙を張り替えたあと、押入れの中だけが古いままだと、襖を開けるたびにその差が目に入ります。居室と一緒に押入れの中も新しくしておけば、そうした「やり残し」の印象は残りません。
押入れの形そのものに不満がないなら、無理に形を変える必要はありません。たとえば布団をしまうことが中心の使い方なら、奥行きが深く、中段で上下に分かれた押入れの形は、そもそも布団をしまう使い方に合った作りです。
費用の面でも、壁紙だけなら、先に見たとおり居室とまとめて頼むことで、押入れのぶんの上乗せを抑えやすくなります。
なお、押入れの中だけでなく襖の破れや汚れも気になっているなら、襖紙を張り替えるという方法があります。襖紙の張り替えは表具店や畳屋が専門にしている仕事で、襖だけなら、壁紙の業者に頼むより安く済むことが多いものです。反対に、居室の壁と一緒に張り替えるなら、襖にも壁と同じ壁紙を貼って揃えるという考え方もあります。費用の比べ方は、襖に壁紙は貼れる?襖紙の張り替えとの費用比較と確かめる2つのことで解説しています。
使い勝手が気になるなら、クローゼット化は大工の工事になり、費用・工期の考え方が変わる
一方、使い勝手については、次のような不満が考えられます。
- 洋服を掛けてしまいたいのに、ハンガーを掛ける場所がない
- 中段が邪魔で、背の高い物や長い物をしまいにくい
- 奥行きが深すぎて、奥の物が取り出しにくい
- 襖の開け閉めがしにくく、扉にしたい
こうした不満は、押入れの形から来ています。壁紙を新しくしても、中段も奥行きも襖もそのままなので、使い勝手は変わりません。
押入れをクローゼットのように変える場合、中段を外す、ハンガーパイプや棚を取り付ける、襖を扉に替える、といった工事になります。これは壁紙の張り替えではなく、大工が中心になる工事です。中の壁をどう仕上げるかも、こうした工事とあわせて決めることになります。
工事の範囲が広がるぶん、費用も工期も、壁紙だけの張り替えとは考え方が変わり、かかる方向になります。いくら違うかは工事の内容で変わるので、見積もりで比べることになります。こうした大工の工事は、工務店やリフォーム会社が窓口になることが多くなります。ただ、壁紙の業者でも、大工などの職人を手配して、まとめて受けるところがあります。見積もりを頼むときに、どこまでの工事を1つの窓口でまとめて頼めるかを確かめておくと安心です。依頼先ごとの違いは、壁紙張り替えはどこに頼む?4種類の業者の違いと失敗しない選び方で整理しています。
もう一つ覚えておきたいのは、クローゼットのような形に変えても、扉を閉める収納であることは変わらない、という点です。中の空気が動きにくいという性質は残るので、湿気への向き合い方は、壁紙だけで直す場合と同じように考えておく必要があります。
どちらにするか迷っているなら、迷っていること自体を見積もりのときに伝えてみてください。壁紙だけの場合と、形まで変える場合とで、何が変わり、どのくらい違うのかを聞いたうえで比べれば、自分の使い方に合うほうを選びやすくなります。1つの窓口で両方の見積もりが出ない場合は、壁紙だけの張り替えは壁紙の業者に、形まで変える工事は工務店やリフォーム会社に、と別々に見積もりを頼んで比べる方法もあります。
見積もりのときに確認しておきたいこと
押入れの中を含めて張り替えを頼むときは、見積もりの段階で次の点を確かめておくと、あとから話が食い違う場面を減らせます。
下地の種類と、アク止めなどの下地処理が含まれているか
押入れの中がベニヤ板なら、アク止めが要ります。木目が印刷された板や塗り壁なら、それぞれに合った下地の処理が要ります。下地の種類を見分けるのは業者の仕事なので、こちらで判定しておく必要はありません。
確かめたいのは、見てもらったうえで「この押入れの下地には何の処理が要るのか」「その処理は見積もりに含まれているのか」です。ベニヤなら「アク止めは含まれていますか」と一言聞いてみてください。
費用は、原則として施工前の見積もりのとおりです。ただ、板の傷み具合のように、剥がしてみないと分からない部分があると言われる場合もあります。そのときは、傷んでいた場合に追加でどのくらいかかりそうかの目安を、剥がす前に聞いておきます。
押入れのどこまでを貼るか、含めるといくら増えるか
押入れの中は面が多いので、どこまでを貼るのかを確かめておきます。奥・左右・天井のほか、中段の上と下、天袋の中まで含めるのかで、作業の量が変わるからです。
居室の張り替えもあわせて検討しているなら、金額は「居室だけの場合」と「押入れも含めた場合」の両方を出してもらってください。押入れのぶんでいくら増えるのかが分かれば、今回一緒にするか、後に回すかを金額で判断できます。
工事の前に、押入れの中の物を出しておく必要もあります。どこまでを自分で片づけておくのか、当日どこに置いておけばよいのかも、このときに聞いておくと段取りがしやすくなります。
カビ・湿気への対応が含まれているか
押入れにカビや黒ずみが出ているなら、現地調査で下地まで見てもらい、カビへの対応は、表面の処理で済むのか、下地の処置まで要るのかを確かめます。下地の処置が要る場合の費用の考え方も、このときに聞いておきます。
カビが出ている押入れを張り替えるなら、糊に防カビ剤を混ぜる、下地に防カビ処理をするといった防カビの対応が見積もりに含まれているかも、あわせて確認しておきましょう。日頃の湿気対策についても、気になることがあれば聞いてみてください。
まとめ
押入れの内側にも、壁紙は貼れます。中がベニヤ板なら先にアク止めをし、木目が印刷された板や塗り壁なら、それぞれに合った下地の処理をしてから貼ります。自分の家の押入れの下地がどれなのかは、見分けておく必要はありません。伝えるのは、気になっている状態です。
費用は、押入れだけを単独で頼むと、多くの業者が設定している最低料金(4万〜6万円程度)の一式扱いになりやすく、狭いわりに割高です。職人の段取りは面積に関係なくかかるからです。居室の張り替えと一緒に頼めば、押入れのぶんの上乗せは小さくなりやすくなります。
押入れは扉を閉め切る収納なので、湿気がこもりやすい場所です。カビが出ているなら、表面だけか下地まで届いているかは見た目では区別がつかないので、現地調査で下地まで見てもらってください。張り替えるときは、施工の際の防カビの対応と、張り替えたあとの、湿気をためない使い方もあわせて考えておきましょう。
そのうえで、押入れの何が気になっているのかを考えてみてください。黄ばみや暗さのような見た目なら、下地に合った処理をして壁紙を貼り直せば、今の形のまま明るくできます。ハンガーを掛けたい、中段が邪魔といった使い勝手なら、壁紙では解決しないので、クローゼットのような形に変える大工の工事まで含めて考えることになります。
まずは押入れの中の状態を伝えて、壁紙だけで直すか、形まで見直すかを考えるところから始めてみてください。形を変える工事まで考えるなら、どこまでを1つの窓口で頼めるかもあわせて確かめておきましょう。押入れの中の張り替えについては、電話でも問い合わせフォームでも、気になっている状態をそのまま伝えていただければ十分です。
押入れの中の張り替えは、居室と一緒でも、押入れだけでもご相談いただけます。黄ばみ・カビ・におい・暗さなど、気になっている点を添えて、無料の現地調査・お見積もりをご依頼ください。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
この記事の執筆者

氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。



