昭和レトロな壁紙とは?見本帳に専用の分類は見当たらず、残すか替えるかは傷み具合で見る

茶色とからし色の四角い柄の壁紙が、継ぎ目から上のほうだけめくれて、裏の白い紙が見えている壁

長く住んでいる家の壁に、タイルのような模様や、くすんだ茶色・からし色の柄の壁紙が残っている。最近は「昭和レトロ」が人気だと聞くけれど、このまま残してよいのか、それとも張り替えたほうがよいのか。反対に、張り替えるなら、あえて昭和レトロな雰囲気の壁紙を選んでみたい。「昭和レトロ 壁紙」と調べる方には、こうしたさまざまな事情があると思います。

先に結論をお伝えします。リリカラやサンゲツといった壁紙メーカーの通販サイトや見本帳の紹介ページを見ても、「昭和レトロ」という名前の分類は見当たりません。ただ、リリカラが自社のコラムで、タイル柄やベロア調の壁紙を「昭和レトロ」なインテリアに合う壁紙として紹介しているように、昭和レトロな雰囲気の壁紙は、ふだんの柄の分類の中から雰囲気に合うものを拾い出して選ぶことになります。また、今の壁紙を残すか替えるかは、柄が昭和レトロかどうかではなく、浮き・めくれ・変色などの傷み具合で考えるのが基本です。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 「昭和レトロ」な壁紙とは何か(リリカラやサンゲツの分類に専用の名前が見当たらないこと、リリカラのコラムで紹介されているタイル柄・ベロア調の例)
  • 今の壁紙が昭和レトロ柄のとき、残すか替えるかを見る目安(浮き・めくれ・変色)と、築年数の古い家で気になるアスベストの話
  • あえて昭和レトロに張り替えるときの柄の選び方(系統を決めて見本帳で確かめる、部屋全体か1面だけか)
  • 費用の考え方(柄合わせで使う量が少し増えること、量産品と1000番台の違い)

今の昭和レトロ柄の壁紙を残すか替えるか迷っている方や、あえて昭和レトロな雰囲気に張り替えたい方は、電話か問い合わせフォームでお尋ねください。お部屋の様子や、気になっている柄の系統を伺ったうえで、現地調査(見積もり)の進め方をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。


「昭和レトロ」な壁紙とは?見本帳に専用の分類は見当たらない

まず、「昭和レトロな壁紙」とはどういうものかを整理します。最初に知っておきたいのは、「昭和レトロ」という分類名は、リリカラやサンゲツの分類には見当たらない、ということです。

リリカラの分類は「タイル・レンガ」「花柄・葉柄」など、見た目の系統で分かれている

壁紙メーカーは、壁紙を柄や雰囲気ごとに分類して紹介しています。たとえばリリカラの公式通販サイトでは、壁紙を柄から探す分類として「無地(織物・和紙調)」「無地(石目・塗り壁調)」「ウッド」「ストーン」「タイル・レンガ」「花柄・葉柄」「幾何学」「ドット」「ストライプ」「ボーダー」「チェック」「空柄・星柄」「レザー」「動物柄」が並んでいます(出典:リリカラオンラインストア「壁紙:柄から探す」)。雰囲気から探す分類も「ナチュラル」「カジュアル」「モダン」「クラシック・エレガント」「エスニック」「北欧」「和」で、「レトロ」や「昭和」という名前の分類は、このページには見当たりません。

サンゲツも同じです。量産品の見本帳「SP」のコーディネート写真集では、インテリアのスタイルを「シンプル」「ナチュラル」「モダン」「カジュアル」「ノルディック」「エレガント」「ヴィンテージ」「和」の8つに分けていて、ここにも「レトロ」という名前はありません(出典:サンゲツ「ヴィンテージスタイル|SPおすすめコーデ写真集」)。古びた風合いに近い名前としては「ヴィンテージ」がありますが、これはサンゲツのスタイルの名前で、「昭和レトロ」と同じものを指すとまでは書かれていません。「ヴィンテージ」という言葉がサンゲツやリリカラでどう扱われているかや、ヴィンテージの雰囲気を作る木目・レンガ・コンクリートなどの柄の傾向は、ヴィンテージテイストの壁紙は国内メーカーでも選べる|木目・レンガ・コンクリートの柄で作り、価格は品番で確かめるで詳しく扱っています。

つまり、見本帳を開いて「昭和レトロ」の見出しを探しても、見つからないと考えておいたほうがよいでしょう。昭和レトロな雰囲気の壁紙は、タイル柄やベロア調など、ふだんの分類の中から、雰囲気に合うものを拾い出して選ぶことになります。どの系統が「昭和レトロ」に当たるかに決まった答えがあるわけではないので、次の項で見るメーカーの紹介例は、選ぶときの手がかりの一つと考えてください。ここで挙げた以外の系統にも、昭和レトロな雰囲気に合う柄はありえます。

リリカラのコラムでは、タイル柄やベロア調の壁紙が「昭和レトロ」なインテリアに合う壁紙として紹介されている

専用の分類は見当たらなくても、メーカー自身が「昭和レトロ」をテーマに壁紙を紹介している例はあります。リリカラは2022年3月のコラムで、「ここ数年『昭和レトロ』が人気を集めています」と書き、昭和レトロなインテリアに合う壁紙として、同社の見本帳『ライト』の品番を紹介しています(出典:リリカラノート「リリカラの壁紙・カーテンで作る昭和レトロなインテリア」)。

紹介されているのは、次の3つの系統です。

  • ヴィンテージ風タイル(LL-5023):「独特の釉薬の色ムラが昭和の玄関を思い出させるような、懐かしく感じる色合いが特徴のタイル柄の壁紙」
  • ひまわり柄タイル(LL-5021・LL-5022):「可愛らしいレトロなタイル柄の壁紙」
  • ベロア調(LL-5029・LL-5030):「純喫茶の椅子を思い出すベロア調のクラシカルな壁紙」

同じコラムでは、昭和レトロなインテリアの特長として、「使い古された、色あせたようなカラー」などが挙げられています。タイル柄は、昔の家の玄関や台所に貼られていたタイルを思わせる柄で、ベロア調は、喫茶店の椅子のような起毛した布の質感を思わせる壁紙です。どちらも、柄や質感そのものが「昭和らしさ」を連想させる、という選ばれ方をしています。

同じコラムが挙げている特長には、壁紙のほかに、真鍮の取っ手の付いた小引き出しや木脚のソファといった木の風合いの家具、丸い電球が見えるペンダントライト、箪笥やのれん、こたつといった昔ながらの家具も含まれています。「昭和レトロ」は、壁紙の柄一つで決まるものではなく、色、家具、照明が組み合わさって生まれる部屋全体の雰囲気を指す言葉だと分かります。見本帳に専用の分類が見当たらないのも、壁紙だけを切り出して名前を付けにくい、こうした性格によるものと考えられます。壁紙を選ぶときも、その壁紙だけを見るのではなく、部屋に置く家具や照明と並べたときにどう見えるかを考えておくと、選びやすくなります。

ここで挙げた品番は、見本帳の中にある品番の例として受け止めてください。2022年のコラムなので、今も同じ品番が見本帳に載っているかは、見本帳や担当者の説明で確かめる必要があります。品番が変わっていても、「タイル柄」「ベロア調」という系統で探せば、同じような雰囲気の壁紙が見つかることがあります。タイル柄の壁紙が見本帳でどう分類されているかや、選ぶときに確かめたいことは、レンガ調の壁紙とは?白・茶・グレーの選び方と、本物らしく見えるかを決める3つの確認で詳しく扱っています。

今の壁紙が昭和レトロ柄…残すか替えるか迷ったら

オレンジ・黄・茶色の花柄の壁紙の継ぎ目が上からめくれて、裏の白い紙と下の壁が見えている近景

次に、今の家にすでに昭和レトロな柄の壁紙が残っている場合を考えます。長く住んでいる家や、築年数の古い中古の家では、建てたころや、ずいぶん前に張り替えたときの壁紙が、そのまま残っていることがあります。

レトロな柄が好きで、今の雰囲気を気に入っているなら、柄を理由に張り替える必要はありません。残すか替えるかを分けるのは、柄の古さではなく、壁紙そのものの傷み具合です。

残しても大丈夫かは、浮き・めくれ・変色などの傷み具合で見る

壁紙の状態を見るときは、次のような点を確かめてみてください。

  • 剥がれ(めくれ):壁紙の端や継ぎ目、角の部分がめくれかけている
  • 浮き:壁紙の中ほどが、ふくらむように浮いている
  • 変色:日焼けや黄ばみで色が変わっている。家具を動かしたあとに、置いていた場所の跡がくっきり残っている
  • 表面の傷み:細かなひび割れや凹凸が出ている、黒ずみや斑点状の変色(カビ)が出ている

見るときは、部屋の真ん中から壁全体を眺めるだけでなく、近づいて確かめるのがおすすめです。スイッチのまわりやドアの脇、廊下のように手がよく触れる場所、窓のまわり、家具の裏、天井との境目や部屋の角は、傷みや汚れが出やすい場所です。柄の濃い壁紙は、遠目には変色や汚れが目立ちにくいので、気づかないうちに傷みが進んでいることもあります。黄ばみや汚れが気になって壁を見直してみたら、継ぎ目の開きやめくれにも気づいた、ということもあります。

壁紙の端や継ぎ目の接着が弱くなると、そこから剥がれ(めくれ)が出てきます。壁紙の中ほどの密着が弱くなると、浮きになります。めくれが手の届く場所の1〜2箇所で、壁紙がまだやわらかく、下地もしっかりしているなら、貼り戻せることもあります。一方で、何か所にも出ている、壁紙が硬くなっている、貼り戻してもまた剥がれる、といった場合は、張り替えを考える時期と言えます。角のめくれを自分で貼り戻せるかの目安は、壁紙の角が剥がれてきたら?自分で貼り戻せる条件と、業者に頼む場合の費用の考え方で扱っています。

こうした傷みがほとんど見当たらず、気になるのが柄の好みだけなら、急いで決める必要はありません。反対に、柄は気に入っていても、傷みが目立ってきたなら、残すことにこだわるより、張り替えを考えたほうがよいでしょう。その場合も、昭和レトロな雰囲気が好きなら、新しい壁紙で同じ系統の柄を選ぶことができます(次の章で見ます)。

一つ知っておきたいのは、傷んだ部分だけを張り替えて、残りの古い壁紙と柄や色をそろえるのは難しい、ということです。昔の壁紙と同じ品番が今も作られているとは限りませんし、同じ品番が手に入ったとしても、長年貼られていた壁紙は色が変わっているので、新しい壁紙と並べると違いが出ます。部分的に直すか、面や部屋ごと張り替えるかは、傷んでいる範囲と、その違いをどこまで気にするかで考えることになります。一部だけ張り替えるときの範囲や費用、色の差を目立ちにくくする貼り分け方は、壁紙の部分張り替えはできる?2つの直し方と、1面張り替えと比べた費用・色の注意点で詳しく扱っています。

自分で見ても判断がつかないときは、張り替えの現地調査のときに、気になっている箇所をそのまま伝えてみてください。現地調査では、壁を手で押したときの感触や、継ぎ目・角のひび、表面の変色やカビ、ふくらみや浮きといった点を見て、壁の状態を確かめます。「この壁は気に入っているので、できれば残したい」「この部屋は傷みが気になる」のように、部屋や面ごとの希望を伝えておくと、どこを張り替えてどこを残すかを相談しやすくなります。

築年数より今の壁の状態で替えどきを見る考え方や、見逃しやすいサインは、壁紙の替えどきはいつ?築年数より見るべき「今の壁の状態」と見逃せない5つのサインで詳しく整理しています。

築年数が古い家で気になる、アスベストの話

築年数の古い家では、壁紙やその下地にアスベスト(石綿)が使われていないかを気にする方もいます。張り替えなどのリフォームでは、戸建て住宅やマンションの住戸のリフォームも含め、工事の規模の大小にかかわらず、工事の前に一定の要件を満たす調査者がアスベストの有無を調べる事前調査を行う必要があるので(出典:厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイト「改修・リフォーム業者のみなさまへ」)、アスベストの有無を自分で壁紙を剥がして確かめようとせず、事前調査の進め方と費用を見積もりのときに確かめてください。壁紙にアスベストが使われていた可能性のある時期や、見た目で分かるかどうか、見積もりのときに聞いておきたいことは、壁紙のアスベストは見た目で分かる?1970〜1991年製が対象、張り替え前の事前調査で施主がすることで詳しく扱っています。

あえて昭和レトロに張り替えるときの柄の選び方

白い壁の部屋で、ソファの後ろの1面だけを濃い茶色の壁紙にした様子

ここからは、張り替えるときに、あえて昭和レトロな雰囲気の壁紙を選ぶ場合の進め方を見ていきます。

柄の系統を決めて伝え、現地調査で見本帳を確かめる

壁紙の張り替えを業者に頼むときは、現地調査に来てもらうことが、そのまま見積もりの依頼になります。昭和レトロな柄を選ぶなら、この現地調査の前に、欲しい柄の系統をある程度決めておくと、話が進めやすくなります。

最初の章で見たとおり、見本帳に「昭和レトロ」という分類は見当たらないことが多いので、「昭和レトロな壁紙」とだけ伝えると、伝えた側と聞いた側で思い浮かべるものがずれることがあります。「昔の玄関のタイルのような柄」「喫茶店の椅子のようなベロア調」のように、「昭和レトロ」とだけ伝えるより、どんな見た目にしたいかを具体的な言葉で伝えるほうが確実です。気に入った部屋の写真や、メーカーのコラムで見た品番があれば、それを見せるのも一つの方法です。

系統を伝えておけば、その系統の柄が載っている見本帳を、現地調査に持ってきてもらいやすくなります。壁紙の見本帳はメーカーやグレードごとに何冊にも分かれていて、現地調査にすべてを持ってくるとは限りません。気になる品番や見本帳が分かっているなら、それを指定して、持ってきてもらうよう頼むこともできます。

見本帳を見るときは、小さな見本と、壁一面に貼ったときの見え方の違いにも気をつけてください。壁紙は、見本で見るより、壁一面に貼ったほうが明るく、淡く見えることがあります。昭和レトロの色あせたような、渋い色合いを狙って選んだのに、貼ってみたら思ったより薄く見えた、ということも起こりえます。同じ系統の色合いで迷ったら、少し濃いめのほうも候補に入れておくとよいでしょう。見本は机の上ではなく、貼る予定の壁に当てて、床や建具、家具の色と合わせて見ておくと、仕上がりを想像しやすくなります。照明の色にも気をつけてください。同じ見本でも、白っぽい光の下と、橙色の光の下では見え方が変わります。昭和レトロな部屋に合わせて電球色の照明を使うつもりなら、その光の下でどう見えるかも考えに入れておくとよいでしょう。見本と壁一面での見え方が違う理由や、見本の確かめ方は、壁紙のサンプルと実際の色はなぜ違う?メーカーが説明する「面積効果」と、見本帳の見方・サンプルの取り寄せ方で詳しく扱っています。

また、柄物の壁紙は、多くの場合、継ぎ目で柄がずれないように「柄合わせ」をしながら貼ります。柄合わせが不要と表示された品番(フリージョイント)もあるので、気になる品番があれば表示を確かめておくとよいでしょう。柄合わせは職人が施工の中で行うもので、仕上がりを見て気になる箇所があれば、その場で伝えて、直してもらえるか相談しましょう。

部屋全体に使うか、1面だけにするか

昭和レトロな柄は、色や柄の主張がはっきりしたものが多いので、どこに貼るかで印象が大きく変わります。部屋の壁すべてに使うのか、1面だけに使うのかを、柄と一緒に考えておきましょう。

先ほどのリリカラのコラムでも、品番ごとに使い方の勧め方が違います。渋い色味のヴィンテージ風タイル(LL-5023)は「アクセントクロスとしてポイント使いするのがおすすめ」、ひまわり柄タイルは「キッチンやパントリーのアクセントクロス」、ベロア調のLL-5029は「落ち着いた色合いと柄なので、お部屋の壁全面に張るのがおすすめ」とされています(出典:リリカラノート「リリカラの壁紙・カーテンで作る昭和レトロなインテリア」、前出)。柄の強い壁紙は1面だけに、落ち着いた色や質感の壁紙は全面に、という使い分けの考え方です。

1面だけ違う壁紙を貼る方法は、アクセントクロスと呼ばれます。テレビの背面やソファの後ろの壁、玄関やトイレのように滞在時間が短く面積も小さい場所なら、思い切った柄を取り入れやすくなります。ほかの面を白や生成りの無地にしておくと、レトロな柄を引き立てやすくなります。ただ、ベロア調のように質感のはっきりした壁紙や、凹凸のあるタイル柄は、隣の無地の壁との質感の差で浮いて見えることもあるので、見本を並べて確かめておきましょう。一方、部屋全体を昭和レトロでまとめたいなら、壁紙だけでなく、床や家具、照明の色や素材との組み合わせも一緒に考えると、ちぐはぐな印象になりにくくなります。アクセントクロスの面積の目安や、よくある失敗の型は、アクセントクロスの失敗例は3つ|面積は壁の2〜3割・色は3色まで、見本帳は少し濃いめを選ぶにまとめています。

何年も眺めることになる壁なので、毎日長く過ごすリビングや寝室は落ち着いて眺めていられる柄、短い時間だけ過ごす場所は少し遊んだ柄、というように、部屋ごとに柄の強さを変えるのも一つの考え方です。

費用の考え方

最後に、昭和レトロな柄を選ぶと費用がどう変わるかを見ていきます。柄そのものに「昭和レトロだから高い」という決まりはなく、柄の選び方によって変わるのは、柄合わせで使う量と、選んだ品番のグレードです。

柄合わせの分、使う壁紙の量が少し増える

柄合わせが必要な品番では、隣の壁紙と柄をそろえるためにずらして切る分が余るので、無地の壁紙より使う量が少し増えます。どのくらい増えるかは、柄の繰り返しの長さによって違うので、「柄物なら何割増し」と決まっているわけではありません。必要な量の計算は業者が行うので、自分で計算する必要はありませんが、品番が決まったら、見積もりが柄合わせを含めた金額になっているかを確かめておくと安心です。柄合わせで量が増える理由や、柄を決める順番は、柄物の壁紙は無地より量が少し増える|柄合わせの理由と、現地調査(見積もり)前後の決め方で詳しく扱っています。

現地調査の場で柄を決めきれず、見積もりの金額が合ってから別の日に柄を決めることもあります。その場合は、後から決めた柄によって見積もりが変わることがあるので、柄が決まった時点で「この柄で金額は変わりますか」と聞いておきましょう。

量産品と1000番台、どちらにもありうる

壁紙には、白系の無地を中心にした普及グレードの「量産品」と、色や柄の選択肢が多い「1000番台」があります。はっきりした柄物は1000番台の見本帳に多く載っていますが、量産品の見本帳にも柄や色のある品番はあり、先に見たサンゲツの量産品の見本帳「SP」のコーディネート写真集にも、古びた風合いに近い名前の「ヴィンテージ」というスタイルが用意されています。昭和レトロな雰囲気の壁紙が、量産品と1000番台のどちらにあるかは品番次第です。

標準的な品番どうしで比べると、量産品と1000番台の差は1㎡あたり数百円ほどです。ただ、1000番台の見本帳の中には、標準的な品番より定価がかなり高い品番もあります。気に入った柄がどの価格帯の品番かは、見本帳の表示や担当者の説明で確かめてください。グレードによる価格の違いと、部屋ごとの選び分け方は、量産クロスと1000番クロスの違い|価格差は6畳で約1万円、部屋ごとの選び分け方で詳しく扱っています。

まとめ

昭和レトロな壁紙について、ポイントを整理します。

  • リリカラやサンゲツの通販サイトや見本帳の紹介ページを見ても、「昭和レトロ」という名前の分類は見当たらない。分類は「タイル・レンガ」「花柄・葉柄」などの見た目の系統で分かれていて、サンゲツの量産品の見本帳のコーディネート写真集には「ヴィンテージ」などのスタイルがある
  • リリカラはコラムで、ヴィンテージ風タイル・ひまわり柄タイル・ベロア調の壁紙を、昭和レトロなインテリアに合う壁紙として紹介している。今の見本帳に同じ品番があるかは確かめる
  • 今の壁紙を残すか替えるかは、柄ではなく、剥がれ(めくれ)・浮き・変色などの傷み具合で考える。傷んだ部分だけ張り替えて古い壁紙とそろえるのは難しい
  • 築年数の古い家でアスベストが気になっても、自分で剥がして確かめない。工事の規模にかかわらず工事の前に事前調査を行う必要があるので、進め方と費用を見積もりのときに確かめる
  • あえて昭和レトロに張り替えるなら、「昭和レトロ」とだけ伝えず、どんな柄や質感にしたいかを具体的に伝えて、その系統が載った見本帳を現地調査に持ってきてもらうよう頼む。部屋全体か1面だけかも一緒に考える
  • 壁一面に貼ると見本より明るく淡く見えることがあり、照明の色でも見え方が変わる。渋い色合いを狙うなら、少し濃いめも候補に入れ、貼る壁に見本を当てて確かめる
  • 柄合わせが必要な品番では、使う量が少し増える。グレードは品番次第なので、選んだ品番で金額を確かめる

昭和レトロな柄は、今の壁紙を大切に残す選び方もあれば、新しい壁紙で取り入れ直す選び方もあります。今の壁紙の傷み具合が気になっている方や、取り入れたい柄の系統が見えてきた方は、まずは電話か問い合わせフォームで、お部屋の様子や気になっていることを伝えてみてください。

昭和レトロ柄の壁紙を残すか替えるかで迷っている方、あえて昭和レトロな雰囲気に張り替えたい方は、電話か問い合わせフォームでご相談ください。今の壁の状態や、思い描いている柄の系統を伺ったうえで、現地調査のときに、その系統の柄が載った見本帳をお部屋の壁に当てて、雰囲気を確かめられるよう進めます。柄合わせやグレードによる費用の違いも、見積もりでお伝えします。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。

この記事の執筆者

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氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。

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