
長く住んできた3LDKのマンションで、リビングの黄ばみや個室の継ぎ目の開きが気になりはじめると、この機会にLDKや各部屋の壁紙をまとめて新しくしたい、と考えることもあるでしょう。中古で購入して、入居前に整えておきたい場合もあります。ただ、6畳いくら、トイレいくらと部屋ごとの相場を調べても、3LDKのLDKと各部屋をまとめて張り替えたときの総額はなかなか見えてきません。業者から見積もりが届いても、その金額が高いのか妥当なのか、判断しにくいものです。
結論から言うと、マンションの3LDKで、LDKと洋室3部屋の壁を量産品の壁紙で張り替える場合の目安は20万〜34万円前後です。天井も一緒に張り替えると約27万〜47万円前後、さらにトイレと洗面所まで含めると約32万〜56万円前後になります。これらは、LDK14〜15畳+洋室6畳・6畳・5畳という間取りを想定の例として置き、張り替える面積に1㎡あたりの単価(量産品で1,500〜2,500円程度)を掛けて出した数字です。
金額に幅があるのは、単価の幅と、部屋の形による面積の違いがあるためです。同じ3LDKでも、LDKや洋室の広さは家ごとに違い、壁紙のグレードや下地の状態によっても金額は変わります。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 3LDKの費用が「間取りの名前」ではなく「壁の面積×1㎡あたりの単価」で決まる理由
- 想定した3LDKの部屋ごとの壁の面積と、壁だけ・天井込み・トイレと洗面所込みの3段階の総額(表)
- 洋室の組み合わせが違う場合(洋室8畳・6畳・4畳半)と、LDKが広めの場合(LDK18畳)の3段階の総額
- まとめて頼むと1㎡あたりの単価が下がることがある理由と、分けて頼むときの注意点
- 戸建ての3LDKで面積が増える要因
- 見積もりのときに確かめておきたいこと(下地の状態、作業の進め方と日数、分譲マンションの届け出、家具移動)
読み終えるころには、自分の家の3LDKのおおよその総額と、見積もりで何を伝えればよいかが見えてくるはずです。
自分の家の3LDKで、天井やトイレ・洗面所まで含めるといくらくらいになるのかを知りたい方は、電話でご相談ください。LDKと各部屋の畳数、張り替えたい範囲をうかがったうえで、おおよその目安をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
3LDKの壁紙張り替え費用は「間取りの名前」では決まらない
「3LDKならいくら」と、間取りの名前だけで金額が決まるわけではありません。決め手になるのは、実際に張り替える面積と、1㎡あたりの単価です。まず、この2つの考え方と、3LDKという表示がどのくらいの広さを指しているのかを見ておきます。
基本は「壁の面積×1㎡あたりの単価」
壁紙の張り替え費用は、基本的に「張り替える面積×1㎡あたりの単価」で考えます。一般的な量産品の壁紙であれば、材料と工事を合わせて1㎡あたり1,500〜2,500円程度が目安です。この単価には、古い壁紙を剥がす作業、新しい壁紙を貼る作業、養生、廃材の処分、軽い下地処理が含まれていることが多いものの、どこまで含むかは業者によって違います。見積もりの金額を税込みで示す業者もあれば、税抜きで示す業者もあるので、比べるときはどちらかに揃えて見ましょう。
ここで気をつけたいのは、面積が「床の広さ」ではなく「壁の広さ」だという点です。たとえば6畳の洋室は、床の広さは10㎡ほどですが、窓やドアを引く前の壁の面積は約30㎡になります。部屋を囲む4面の壁を合計するので、床の広さより大きな数字になります。壁の面積は「部屋の周りの長さ×天井の高さ」で見当をつけられます。マンションの天井の高さは2.4m前後のことが多く、縦2.7m・横3.6mほどの6畳の部屋なら、周りの長さが約12.6mで、壁の面積は約30㎡です。
3LDKのLDKと各部屋をまとめて張り替えるくらいの範囲になると、単価の違いが総額に大きく響きます。後で見る想定の例では、窓やドアを引く前の壁の面積が約132〜137㎡あるため、1㎡あたりの単価が500円違うだけでも、総額には6万円以上の差が出ます。見積もりを比べるときは、総額だけでなく、1㎡あたりの単価と、どの範囲が含まれているかも見ておくと、金額の差の理由が分かりやすくなります。
一方で、トイレだけ、1部屋だけのように範囲が小さい工事では、多くの業者が最低料金(4万〜6万円程度)を設けていて、面積×単価で計算した金額より高くなることがあります。職人が現場に来て、養生をし、道具を出して片づけるまでの手間は、面積が小さくてもかかるためです。LDKと各部屋をまとめて張り替えるように範囲が広ければ、最低料金の影響は受けにくく、面積×単価で計算した金額を費用の土台として考えやすくなります。
3LDKのLDKや各部屋の広さには、決まった基準が無い
3LDKという表示は、LDKのほかに居室が3部屋あることを示しますが、それぞれの部屋の広さまでは決まっていません。不動産の広告では、LDK以外の居室が2部屋以上ある場合、「LDK」と表示するための最低限の広さの目安(下限)がLDK10畳以上とされています(出典:不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」〔DK・LDKの広さ(畳数)の目安となる指導基準〕)。これはあくまで下限で、実際のLDKの広さは物件によってまちまちです。3つの居室それぞれの広さには、こうした基準もありません。
住戸全体の広さにも幅があります。3LDKの専有面積は一般的に70〜80㎡程度が目安といわれる一方で、50〜60㎡ほどの物件も少なくないと説明されています(出典:UR賃貸住宅「3LDKとは?」)。専有面積が狭い3LDKほど、各部屋の広さは小さくなります。ただし、専有面積だけでは各部屋の形や壁の長さまでは分からないので、専有面積から壁紙の費用を直接計算することはできません。
つまり、同じ「3LDK」でも、LDKが10畳ほどの家もあれば18畳ほどの家もあり、洋室が4畳半の家もあれば8畳の家もあります。張り替える面積はそのぶん変わるので、金額の見当をつけるときは、間取りの名前ではなく、自分の家のLDKと各部屋の畳数から考えるのが近道です。LDKではなくDKのある間取りで、DK6畳前後+洋室6畳・5畳・4畳半を想定の例にした3DKの部屋ごとの面積と総額の目安は、3DKの壁紙張り替え費用はいくら?DKと洋室3部屋の壁は量産品で17万〜28万円前後、天井・トイレ・洗面所まで含めた総額も解説で紹介しています。
マンションの3LDKの費用目安:壁だけ・天井込み・トイレと洗面所込みの3段階

ここからは、マンションの3LDKの想定の例を置いて、部屋ごとの壁の面積と、張り替える範囲ごとの総額を表にしていきます。そのあとで、洋室の組み合わせが違う場合と、LDKが広めの場合も同じように計算します。
想定する3LDKの間取りと、部屋ごとの壁の面積
ここでは、次のような間取りを想定の例として置きます。
- LDK14〜15畳前後
- 洋室6畳・6畳・5畳
- トイレ1か所、洗面所(2畳ほどの洗面脱衣所)
3つの居室はすべて洋室で、壁が壁紙で仕上げてある間取りです。和室の壁は塗り壁のこともあり、壁紙を貼るまでの工事の進め方が変わるため、この記事の目安には含めていません。
天井の高さは2.4m前後として、壁の面積を「部屋の周りの長さ×天井の高さ」で見当をつけています。たとえばLDK15畳は、縦3.6m・横6.8mほどの形なら周りの長さが約20.8mで、壁の面積は約50㎡です。部屋の形や畳の大きさの違いで、LDK14〜15畳は約45〜50㎡と幅を見ています。
| 部屋 | 壁の面積の目安 | 金額の目安(量産品) |
|---|---|---|
| LDK14〜15畳前後 | 約45〜50㎡ | 約6.8万〜12.5万円 |
| 洋室6畳(2部屋) | 約30㎡×2=約60㎡ | 約9万〜15万円 |
| 洋室5畳 | 約27㎡ | 約4.1万〜6.8万円 |
| 合計(LDKと洋室3部屋の壁) | 約132〜137㎡ | 約20万〜34万円前後 |
どの数字も、窓やドアを引く前の大まかな面積で計算しています。LDKは、掃き出し窓やキッチンまわり、収納の扉など、壁紙を貼らない部分が多いので、実際に貼る面積はこれより小さくなります。ただし、見積もりの面積から窓やドアなどの部分をどこまで差し引くかは業者によって違うため、貼らない部分が多いぶん金額がそのまま下がるとは限りません。
なお、表の部屋ごとの金額は、LDKと洋室3部屋をまとめて頼む中での「その部屋の面積分」の目安です。1部屋だけを単独で頼んだときの金額ではありません。洋室5畳や6畳を1部屋だけ頼むと、面積×単価で計算した金額が最低料金を下回る場合は最低料金で見積もられるので、表の下限どおりには収まらないことがあります。
壁だけ・天井込み・トイレと洗面所込みの総額
上の表は、LDKと洋室の壁だけの金額です。天井やトイレ・洗面所も一緒に張り替えるかどうかで総額は変わるので、張り替える範囲を3段階に分けて見ていきます。
まず天井です。天井の面積は、その部屋の床の広さとほぼ同じです。想定の例なら、LDKと洋室3部屋の床の広さは合わせて31〜32畳ほどで、1畳を約1.62㎡として計算すると約50〜52㎡になります。天井を一緒に張り替えると、量産品で約7.5万〜13万円が加わります。これは天井にも量産品の壁紙を貼る場合の目安で、天井に1000番台の壁紙を選ぶと、天井の面積の分だけ量産品との材料の差が加わります。天井を壁と一緒に張り替えるかどうかの考え方と、6畳1部屋での差額の目安は、クロス張り替えで天井もやるべき?壁と同時なら追加2万円、後回しは割高になる理由で解説しています。
次にトイレと洗面所です。トイレは天井・壁・扉まわりを合わせて、一般的なトイレで10〜15㎡前後です。洗面所は、2畳ほどの洗面脱衣所で、壁と天井を合わせて約20㎡です。2か所を合わせると約30〜35㎡になります。
| 張り替える範囲 | 面積の目安 | 総額の目安(量産品) |
|---|---|---|
| ①LDKと洋室3部屋の壁だけ | 約132〜137㎡ | 20万〜34万円前後 |
| ②①+LDKと洋室の天井 | 約182〜189㎡ | 約27万〜47万円前後 |
| ③②+トイレ・洗面所 | 約212〜224㎡ | 約32万〜56万円前後 |
廊下や玄関、押し入れ・クローゼットの中は、この表には含めていません。トイレが2か所ある間取りなら、もう1か所分(10〜15㎡前後)が加わります。
トイレや洗面所は1か所ずつの面積は小さいものの、居室と一緒にまとめて頼めば、単独で頼むときのような最低料金並みの金額が改めてかかることは少なく、その場所の面積分が加わる形になることが多いです。反対に、トイレや洗面所だけをあとから別の機会に頼むと、最低料金がかかり、トイレ1室で5万円前後、洗面所で4万〜6万円が目安になります。トイレと洗面所をそれぞれ単独で別の機会に頼むと、③の表で居室と一緒に加えた場合(2か所で約4.5万〜8.8万円)より、最低料金の影響で割高になりやすいことが分かります。トイレや洗面所の壁紙も古くなっているなら、居室を張り替える機会に一緒に入れておくかどうかを、傷み具合を見て決めておくとよいでしょう。トイレや洗面所を単独で頼む場合の費用は、トイレの壁紙張り替え費用はいくら?5万円前後の目安と下地補修で追加費用が発生する条件を解説と洗面所の壁紙張り替え費用はいくら?4万〜6万円の目安と洗濯機移動で変わる金額を解説で解説しています。
洋室の組み合わせが違う場合(洋室8畳・6畳・4畳半)
同じ3LDKでも、洋室が8畳・6畳・4畳半という組み合わせの家もあります。LDKは14〜15畳前後のまま、洋室の壁の面積を8畳で約34〜37㎡、6畳で約30㎡、4畳半で約25〜26㎡として計算すると、次のようになります。
| 張り替える範囲 | 面積の目安 | 総額の目安(量産品) |
|---|---|---|
| ①LDKと洋室3部屋の壁だけ | 約134〜143㎡ | 約20万〜36万円前後 |
| ②①+LDKと洋室の天井(床の広さ約53〜54㎡) | 約187〜197㎡ | 約28万〜49万円前後 |
| ③②+トイレ・洗面所 | 約217〜232㎡ | 約33万〜58万円前後 |
洋室の畳数の合計は、想定の例の17畳から18.5畳へと少し増えるだけですが、8畳の部屋が入るぶん、上限はやや高くなります。自分の家の洋室の畳数が想定の例と違うときは、部屋ごとの壁の面積を、6畳で約30㎡、8畳で約34〜37㎡、4畳半で約25〜26㎡(どれも窓やドアを引く前)の目安に入れ替えて足していくと、大まかな見当がつきます。部屋の縦と横の長さが分かれば、周りの長さに天井の高さ2.4m前後を掛けて、壁の面積を出すこともできます。壁の面積の出し方と、自分で出した面積が見積書の㎡数とずれる理由は、クロスの平米計算のやり方|壁の面積は「周りの長さ×天井の高さ」、見積書の㎡数とずれる3つの理由で詳しく解説しています。
LDKが広めの場合(LDK18畳)
LDKが18畳ほどある3LDKもあります。LDK18畳は、縦4.5m・横6.4mほどの形なら周りの長さが約21.8mで、壁の面積は約52㎡です。縦3.6m・横8.1mほどの細長い形なら、周りの長さが約23.4mになり、壁の面積は約56㎡に増えます。同じ畳数でも、細長い部屋ほど壁の面積は大きくなります。洋室を想定の例と同じ6畳・6畳・5畳として計算すると、次のようになります。
| 張り替える範囲 | 面積の目安 | 総額の目安(量産品) |
|---|---|---|
| ①LDKと洋室3部屋の壁だけ | 約139〜143㎡ | 約21万〜36万円前後 |
| ②①+LDKと洋室の天井(床の広さ約57㎡) | 約196〜200㎡ | 約29万〜50万円前後 |
| ③②+トイレ・洗面所 | 約226〜235㎡ | 約34万〜59万円前後 |
LDKが広くなると、壁だけでなく天井の面積も増えるので、②・③の段階で差が開きます。また、LDKは窓やキッチンまわり、収納の扉など壁紙を貼らない部分の広さで実際の面積が大きく変わり、畳数だけでは見当がつけにくい場所です。LDKの金額をはっきりさせたいときは、現地調査で実際に測った面積をもとに見積もりを出してもらいましょう。
3つの例の上限を比べると、同じ3LDKでも、壁だけで最大2万円ほど、トイレと洗面所まで含めると最大3万円ほどの差があります。ここに壁紙のグレードや下地の状態の違いが重なるので、届いた見積もりを比べるときは、総額だけでなく、何㎡で計算した金額かを確かめておくと判断しやすくなります。
まとめて依頼すると、総額は増えても1㎡あたりの単価が下がることがある
3LDKのLDKと各部屋をまとめて張り替えると、総額はどうしても大きくなります。ただ、範囲を広げたぶんがそのまま割高になるわけではありません。まとめて頼むと、別々に頼む場合より、1㎡あたりの施工単価が下がることがあります。
続けて作業できるぶん、効率がよくなる
壁紙の工事には、面積に関係なくかかる手間があります。職人が現場まで移動し、道具を運び込み、養生をして、作業の段取りを組む手間です。住戸の中の複数の部屋をまとめて依頼すれば、別々の機会に頼む場合に比べて、こうした手間を何度も重ねずに済みます。
業者にとっても、1つの住戸の中で続けて作業できるほうが効率よく進められます。そのため、まとめて頼むと、総額は増えても1㎡あたりの施工単価は下がることがあります。どのくらい下がるかは業者によって違うので、見積もりのときに「LDKと洋室3部屋をまとめた場合」と「優先したい部屋だけの場合」の両方を出してもらい、1㎡あたりに直して比べてみると、まとめることの差が分かりやすくなります。優先したい部屋をLDKと洋室2部屋にする場合の目安は、LDK12畳前後+洋室6畳・5畳を想定の例にした2LDKの壁紙張り替え費用はいくら?LDKと洋室2部屋の壁は量産品で15万〜26万円前後、天井・トイレまで含めた総額も解説の中で、LDKが14〜15畳前後の場合とあわせて紹介しています。
分けて頼むなら、大きめの区切りにする
予算や住みながらの工事の都合で、一度に全部を張り替えるのが難しいこともあります。その場合は、「今回はLDKと洋室1部屋、次の機会に残りの洋室2部屋」のように、大きめの区切りで分けると、それぞれの工事を最低料金の影響を受けにくい規模にしやすくなります。
注意したいのは、トイレだけ、洗面所だけのような小さな範囲を別の機会に頼むことです。小さな範囲を単独で頼むと、そのたびに最低料金がかかり、まとめて頼んだときより割高になることがあります。分ける場合も、トイレや洗面所のような小さな場所は、どちらかの回に入れておくと負担を抑えやすくなります。また、張り替えた部屋と残した部屋が隣り合うと、新しい壁紙との色の差が目に入ることもあるので、ドアを開けたときに同時に見える場所は同じ回にまとめるかどうかも考えておくとよいでしょう。
戸建ての3LDKは、張り替える面積が増える要因がある
ここまでの金額は、マンションの3LDKを想定したものです。戸建ての3LDKでは、同じ3LDKでも、マンションには無い場所の壁や天井が張り替える範囲に加わることがあります。
まず、2階建てなら階段があります。階段の壁は、段差に沿って高い位置まで続くので、面積が大きくなりやすく、段差の上での作業や手すりまわりの切り回しで手間もかかります。高い位置に通常の脚立が届かなければ、足場が必要になることもあります。次に、1階と2階の両方に廊下があり、トイレが各階にある家もあります。吹き抜けのある家なら、吹き抜けに面した壁の分も加わります。
また、戸建ては家によって部屋の広さや、廊下・トイレの数、吹き抜けや勾配天井の有無が大きく異なり、同じ3LDKでも張り替える面積はかなり変わります。そのため、この記事では戸建ての3LDKの金額は示していません。戸建ての場合は、階段・廊下・トイレの数や吹き抜けの有無まで含めて面積を積み上げて考えることになります。家全体の面積の積み上げ方と、階段・吹き抜けの注意点は、一軒家の壁紙張り替え費用はいくら?家全体は数十万円規模、面積の積み上げ方と階段・吹き抜けの注意点で詳しく解説しています。面積の積み上げ方を具体的な数字で見たい場合は、3LDKより洋室が1部屋多い戸建ての4LDK(LDK18畳+洋室4部屋)を想定の例にした4LDKの壁紙張り替え費用はいくら?戸建ての壁は量産品で26万〜46万円前後、天井・階段まで含めた総額の考え方も解説で、LDKと洋室の壁から廊下・階段まで積み上げた目安を紹介しています。
見積もりのときに確認しておきたいこと

3LDKのLDKと各部屋をまとめて張り替えるときは、総額が大きいぶん、見積もりの段階で確かめておくと安心なことがいくつかあります。
下地の状態と、補修が要る場合の費用
築年数の経ったマンションでは、壁紙の下の石膏ボードが傷んでいることがあります。下地の傷みは、原則として現地調査の段階で見当がつき、通常の下地処理を超える補修が要る場合は、その費用も施工の前に見積もりで伝えられます。費用は、原則として見積もりのとおりです。
補修の費用は、傷みの程度によって大きく3つに分けて考えられます。小さな穴やへこみ、継ぎ目の段差をパテで整えるのは下地処理の範囲で、張り替えの費用に含まれることが多いです。パテだけでは埋まらず、プレートやメッシュで塞ぐ補修が要る場合は、その補修の分の費用が加わります。水漏れや結露でボードが広い範囲にわたって傷んでいれば、ボードの交換が必要になり、張り替えとは別の工事として、その分の費用がかかります。
ただ、特殊な場合には、剥がしてみないと下地の状態が分からないこともあります。現地調査で「剥がしてみないと分からない」と言われたときは、「傷んでいた場合、追加の費用は最大でどのくらいになりそうか」の目安を、剥がす前に聞いておくと安心です。
複数の部屋は作業ごとに進むことが多いので、1部屋ずつの希望があれば伝える
複数の部屋をまとめて張り替える場合、1部屋ずつ仕上げていくのではなく、張り替えを依頼したすべての部屋の古い壁紙を剥がし、次に下地を整え、最後に新しい壁紙を貼る、というように作業ごとにまとめて進めることが多いです。頼んだ部屋はしばらく並行して工事中になりますが、工事を頼んでいない部屋はそのまま使えます。
住みながら張り替える場合に、寝室だけは先に仕上げてほしいなど、1部屋ずつ仕上げてほしい希望があれば、見積もりのときに業者へはっきり伝えておきましょう。下地のパテが乾くのを待つ時間が出るため、日数が延びたり、費用が高くなったりすることがあります。工事の日数は、張り替える範囲や天井も含めるか、下地処理の量によって変わります。LDKと複数の洋室をまとめて張り替える場合は1日では終わらず、2〜3日ほどを見込んでおくのが目安で、範囲や下地の状態によってはそれ以上かかることもあります。日数の決まり方は、壁紙張り替えの時間はどれくらい?1部屋4〜6時間の目安と日数の決まり方を解説で解説しています。予定の日数と、工事中に使える部屋を確かめておくと、生活の段取りが組みやすくなります。
分譲マンションでは、管理規約で内装工事の届け出を求めていることがあります。届け出が要らない物件もありますが、張り替えを考えはじめたら管理規約や管理会社で扱いを確かめておくと、日程を組みやすくなります。届け出の扱いがマンションによってどう違うかは、マンションの壁紙張り替え費用はいくら?3LDKで20万〜34万円前後、間取り別の目安と費用の決まり方でも触れています。
家具移動の費用と、単価に含まれる作業の範囲
住みながら張り替える場合、空室に近い状態でない限り、施工の前に壁際の家具を動かす必要があります。業者に頼む場合、家具移動費は見積もりに別の項目として加わることが多く(業者によっては施工費に含まれていることもあります)、大型家具が複数ある部屋では1部屋で数千円〜1万円前後かかることもあります。家具移動が別の項目になる場合は、張り替える部屋や大型家具の数が多いほど、総額に響きます。家具移動を業者に頼む場合の費用の目安と、自分で動かす場合の準備は、壁紙張り替えの家具移動は業者に頼める?費用相場と自分では動かせない家具の対処法で解説しています。中古で購入した住戸の入居前なら、家具が入っていないので、どの部屋も続けて作業でき、この費用はかかりにくくなります。入居前に張り替える場合の、管理組合の手続きを含めた日程の立て方は、中古マンションの壁紙張り替えは入居前に間に合う?管理組合の手続きと決済前の準備で決まる日程の立て方で詳しく解説しています。
家具移動費とあわせて、1㎡あたりの単価に、古い壁紙の剥がし、養生、廃材の処分、軽い下地処理まで含まれているかも見ておきましょう。単価に含まれていることが多い作業と、別の項目になりやすい作業の分かれ目は、壁紙張り替え費用の内訳とは?㎡単価1,500〜2,500円に含まれるもの・別途になるもの、見積書の言葉を整理で詳しく解説しています。見積書に張り替える面積が書かれていなければ、何㎡で計算した金額かを聞いておくと、この記事の目安や、ほかの見積もりと比べやすくなります。
まとめ:LDKと各部屋の畳数を数えて、見積もりを取る
3LDKの壁紙張り替え費用について、ここまでの内容を整理します。
- マンションの3LDKで、LDKと洋室3部屋の壁を量産品で張り替える場合の目安は20万〜34万円前後(LDK14〜15畳前後+洋室6畳・6畳・5畳を想定した例)
- 天井も含めると約27万〜47万円前後、トイレと洗面所まで含めると約32万〜56万円前後
- 費用の土台は「面積×1㎡あたりの単価」。量産品は材料と工事を合わせて1㎡あたり1,500〜2,500円程度が目安
- 同じ3LDKでも、LDKや洋室の広さで金額は変わる。洋室が8畳・6畳・4畳半の例や、LDKが18畳の例では、各段階の上限が2万〜3万円ほど高くなる
- まとめて頼むと、総額は増えても1㎡あたりの単価が下がることがある。トイレや洗面所だけを別の機会に頼むと、最低料金で割高になりやすい
- 戸建ての3LDKは、階段・廊下・2か所目のトイレなどで張り替える面積が増える要因がある
- 見積もりでは、下地の補修の扱い、作業の進め方、家具移動費、1㎡あたりの単価に含まれる作業を確かめる。1部屋ずつ仕上げてほしい場合は見積もりの段階で伝え、分譲マンションなら届け出が要るかを管理規約や管理会社で確かめておく
正確な金額は、現地調査で部屋の寸法や下地の状態を確かめたうえで決まります。間取り図があれば手元に用意し、無ければLDKと各部屋の畳数をメモしておきましょう。そのうえで、張り替えたい部屋と、天井やトイレ・洗面所まで含めるかどうかを伝えると、概算を出してもらいやすくなります。まずは、電話か問い合わせフォームで、LDKと各部屋の畳数を伝えて、概算を聞いてみてください。
3LDKのLDKや各部屋をまとめて張り替えたい方、壁だけにするか、天井やトイレ・洗面所まで含めるかで迷っている方は、電話でご相談ください。現地調査で壁と下地の状態を見たうえで、張り替える範囲に応じた費用の見積もりをお出しします。見積もり・現地調査は無料です。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
この記事の執筆者

氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。



