1LDKの壁紙張り替え費用はいくら?10万〜18万円前後の目安と、天井・トイレ・洗面所を加えた総額の考え方

黄ばんだ葉模様の古い壁紙が一部剥がれ、めくれて垂れ下がり、下地のボードが見えている壁

LDKと1部屋の壁紙を新しくしようと考えたとき、まず気になるのは、全部でいくらくらいになるのかです。1LDKの住まいを丸ごと整えたい場合もあれば、3LDKなど部屋数の多い家で、まずはLDKと寝室だけを張り替えたい場合もあります。6畳いくら、10畳いくらという部屋ごとの相場を調べても、LDKと1部屋を合わせた金額や、天井やトイレまで含めた金額はなかなか見えてきません。

結論から言うと、1LDK(LDK10畳前後+洋室6畳を想定の例とした場合)で、LDKと洋室の壁を量産品の壁紙で張り替える場合の目安は10万〜18万円前後です。天井も一緒に張り替えると約14万〜25万円前後、さらにトイレと洗面所まで含めると約19万〜33万円前後になります。どれも、張り替える面積に1㎡あたりの単価(量産品で1,500〜2,500円程度)を掛けて出した、張り替えの基本の費用の目安です。通常の範囲を超える下地の補修や家具の移動が要る場合は、その分が別に加わることがあります。

3LDKなど広い家で「LDKと1部屋だけ」を張り替える場合も、同じ考え方で見当をつけられます。LDKが想定より広ければ、その分を足して考えます。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 想定した1LDKの間取りと、壁の面積・金額の目安
  • 面積×単価で金額が決まる仕組みと、LDKと1部屋の規模なら最低料金の影響を受けにくい理由
  • LDKや部屋の広さが想定と違うときの足し引き(3LDKのLDKと1部屋だけを張り替える場合を含む)
  • 壁だけ、天井込み、トイレ・洗面所まで含めた場合の3段階の総額
  • 総額を左右する条件(壁紙のグレード、下地の状態、家具の量)と、張り替えるときに気をつけたい点(マンションの届け出、工事中の部屋の使い方)
  • 見積もりのときに確認しておきたいこと

読み終えるころには、自分の住まいでLDKと1部屋を張り替える場合のおおよその金額と、見積もりで何を伝えればよいかが見えてくるはずです。

自分の住まいのLDKと1部屋だといくらくらいになるのか、天井やトイレ・洗面所も一緒にするとどうなるのかを知りたい方は、電話でご相談ください。LDKと部屋の広さ、張り替えたい範囲をうかがったうえでご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。


1LDKの壁紙張り替え費用は、LDKと洋室を合わせて10万〜18万円前後が目安

壁紙の張り替え費用は、「1LDKだからいくら」と間取りの名前で決まるわけではありません。決め手になるのは、実際に張り替える面積と、1㎡あたりの単価です。ここでは、1LDKの想定の例を置いて、面積と金額を見ていきます。

計算の前提:1LDK=LDK10畳前後+洋室6畳(想定の例)

1LDKの広さは住まいによって違いますが、ここでは、LDKが10畳前後、洋室が6畳の間取りを想定の例として置きます。天井の高さは、住まいの居室で多い2.4m前後として計算しています。

この想定で、LDKと洋室の壁の面積と、量産品で張り替えた場合の金額を並べると、次のようになります。

部屋壁の面積の目安金額の目安(量産品)
LDK10畳前後約38〜42㎡約5.7万〜10.5万円
洋室6畳約30㎡約4.5万〜7.5万円
合計(LDKと洋室の壁)約68〜72㎡約10万〜18万円前後

どの数字も、部屋の周りの長さに天井の高さを掛けた、窓やドアを引く前の大まかな面積で計算しています。実際の見積もりでは、現地で実測し、窓やドアなど壁紙を貼らない部分を除いた面積で計算するのが一般的なので、この記事の面積より見積書の面積が小さくなることがあります。ただし、どこまで差し引くかは業者によって違うため、貼らない部分が多いぶん金額がそのまま下がるとは限りません。

なお、表の部屋ごとの金額は、LDKと洋室をまとめて頼む中での「その部屋の面積分」の目安です。洋室を1部屋だけ単独で頼んだときの金額ではありません。

壁の面積は、床の広さの2〜3倍ほどになる

壁の面積は「部屋の周りの長さ×天井の高さ」で見当をつけます。たとえば6畳の洋室は、縦3.6m・横2.7mほどなら周りの長さが約12.6mで、天井の高さ2.4mを掛けると壁の面積は約30㎡です。床の広さ(約10㎡)の3倍ほどになります。

LDK10畳前後は、形によって周りの長さが約16〜17.5mになり、壁の面積は約38〜42㎡です。床の広さ(約16㎡)の2倍半ほどです。同じ畳数でも、正方形に近い部屋より細長い部屋のほうが周りの長さが長くなり、壁の面積は大きくなります。

「6畳と10畳だから床は16畳ほど」という感覚で考えると、張り替える面積を小さく見積もりがちです。壁は四方にあるので、床の広さの2〜3倍ほどの面積を張り替えることになる、と考えておくと、見積もりの金額にも納得しやすくなります。

3LDKなど広い家でも「LDK+1部屋だけ」なら、同じ計算の仕方が使える

部屋数の多い家に住んでいても、家じゅうを一度に張り替えるとは限りません。「まずは毎日過ごすLDKと寝室だけ」「傷みが目立つLDKと、いま使っている1部屋だけ」のように、LDKと1部屋だけを先に張り替えたいという相談もあります。

この場合も、張り替える範囲は1LDKとほとんど同じです。費用は間取りの名前ではなく張り替える面積で決まるので、「張り替える面積×単価」で考える方法はそのまま使えます。ただし、LDKや部屋の広さが想定と違う場合は、10万〜18万円前後をそのまま使わず、面積の差を足し引きして考えます。その見当のつけ方は、後の「間取りが想定と違う場合の見当のつけ方」で見ていきます。

残りの部屋は、後で別の機会にまとめて張り替えることもできます。その場合の頼み方の注意点も、この記事の中で触れていきます。マンションの3LDKで、LDKと洋室3部屋の壁を一度に張り替える場合の目安は、LDK14〜15畳前後+洋室6畳・6畳・5畳を想定の例にした3LDKの壁紙張り替え費用はいくら?LDKと洋室3部屋の壁は量産品で20万〜34万円前後、天井・トイレまで含めた総額も解説で紹介しています。居室が1部屋で、LDKではなくDKのある間取りの費用の目安と、2DKや3DKの家でDKと居室1部屋だけを張り替える場合の見当のつけ方を、居室6畳+DK4.5畳を想定の例にした1DKの壁紙張り替え費用はいくら?8万〜14万円前後の目安と、天井・トイレ・洗面所を加えた総額の考え方にまとめています。

なぜこの金額になるのか:面積×単価と最低料金の仕組み

LDKと1部屋の張り替えで10万〜18万円前後という金額は、面積と単価から組み立てた数字です。ここでは、単価の目安と、小さな工事でかかりやすい最低料金との関係を見ていきます。

量産品なら1㎡あたり1,500〜2,500円程度が目安

一般的な量産品の壁紙であれば、材料と工事を合わせて1㎡あたり1,500〜2,500円程度が目安です。この単価には、古い壁紙を剥がす作業、新しい壁紙を貼る作業、養生、廃材の処分、軽い下地処理が含まれていることが多いものの、どこまで含むかは業者によって違います。単価に含まれやすいものと、別の項目になりやすいものは、壁紙張り替え費用の内訳とは?㎡単価1,500〜2,500円に含まれるもの・別途になるもの、見積書の言葉を整理で詳しく解説しています。

単価に幅があるのは、業者ごとの料金の設定や、単価に含める作業の範囲が違うためです。また、見積もりの金額を税込みで示す業者もあれば、税抜きで示す業者もあるので、見積もりを比べるときは、税込みか税抜きかをそろえて見ましょう。

1LDKの想定の例なら、壁の面積が約68〜72㎡なので、1,500円で計算すると約10万円、2,500円で計算すると約18万円になります。この記事の目安の金額は、この幅から来ています。

LDK+洋室1部屋の規模なら、最低料金の影響は受けにくい

壁紙の張り替えには、面積に関係なくかかる手間があります。職人が現場まで移動し、養生をして、道具を出し、片づけて帰るまでの手間は、1面でも1部屋でもそれほど変わりません。そのため、多くの業者が最低料金を4万〜6万円程度に設定していて、トイレだけ、1面だけのような小さな工事では、面積×単価で計算した金額より高くなることがあります。

「1LDKは部屋が少ないから、数万円で済むのでは」と考える方もいるかもしれません。けれども、LDKと洋室の壁を合わせると約70㎡になり、面積×単価で計算した金額は10万円前後から18万円ほどになります。最低料金の水準を十分に上回るので、LDKと洋室をまとめて頼むなら、最低料金の影響は受けにくく、面積×単価で計算した金額を費用の土台として考えやすくなります。

反対に、洋室6畳だけを単独で頼むと、面積×単価では4.5万〜7.5万円ほどで、最低料金の水準と重なります。面積×単価の金額が業者の最低料金を下回る場合は、最低料金で見積もられることがあるので、表の下限どおりには収まらないことがあります。LDKと1部屋を張り替えるつもりがあるなら、別々の機会に分けるより、一度にまとめて頼むほうが負担を抑えやすくなります。

間取りが想定と違う場合の見当のつけ方

ここまでの金額は、LDK10畳前後+洋室6畳という想定の例で計算したものです。自分の住まいの広さが違うときは、面積の差を足し引きして見当をつけます。

LDKや洋室が広い・狭い場合の足し引き

壁の面積は部屋の周りの長さで決まるので、同じ2畳の差でも、増える面積は部屋の形によって変わります。たとえば洋室が6畳ではなく8畳なら、壁は約34〜37㎡になり、想定の例(約30㎡)より4〜7㎡ほど増えます。量産品なら、6,000円〜1万7,500円ほどの上乗せです。反対に、LDKが10畳ではなく8畳ほどの住まいなら、部屋の形にもよりますが、壁の面積は数㎡少なくなると考えます。

3LDKなど部屋数の多い家で、LDKと1部屋だけを張り替える場合は、LDKの広さに気をつけます。たとえば、3LDKの住まいでLDKが14〜15畳前後なら、壁の面積は約45〜50㎡になります。この記事の想定のLDK(約38〜42㎡)と、下限同士・上限同士で比べると約7〜8㎡増えるので、量産品で1万〜2万円前後上がるのが目安です。ただし、部屋の形によって差は変わります。洋室6畳と合わせると壁の面積は約75〜80㎡、LDKと洋室の壁で約11万〜20万円前後が目安になります。2LDKで、LDKと洋室1部屋だけを張り替える場合の目安は、LDK12畳前後+洋室6畳・5畳を想定の例にした2LDKの壁紙張り替え費用はいくら?LDKと洋室2部屋の壁は量産品で15万〜26万円前後、天井・トイレまで含めた総額も解説の中で紹介しています。

畳数ごとの壁の面積の目安は、次のとおりです。自分の住まいのLDKと部屋の広さに近い行を選んで足すと、大まかな金額がつかめます。

部屋の広さ壁の面積の目安金額の目安(量産品)
6畳約30㎡約4.5万〜7.5万円
8畳約34〜37㎡約5.1万〜9.3万円
10畳約38〜42㎡約5.7万〜10.5万円
12畳約42〜46㎡約6.3万〜11.5万円
14〜15畳約45〜50㎡約6.8万〜12.5万円

どれも天井の高さ2.4m前後で、窓やドアを引く前の数字です。幅があるのは、部屋の形(正方形に近いか細長いか)や畳の大きさの違いによるものです。表の金額は、LDKと1部屋をまとめて頼む中での目安で、1部屋だけを単独で頼む場合は最低料金がかかることがあります。

1部屋ずつの費用の目安は、部屋の広さごとに次の記事で解説しています。

LDKは窓・キッチンの形で、実際に貼る面積が変わりやすい

LDKは、畳数だけでは面積の見当がつけにくい場所です。細長い形ほど壁の面積は大きくなり、キッチンパネルや吊り戸棚、収納の扉、窓や掃き出し窓など、壁紙を貼らない部分の広さによっても、実際に貼る面積は変わります。

見積書に書かれる面積は、業者が現地調査のときに測ったものです。窓やドアなどの部分をどこまで差し引くかは業者によって違い、この記事の目安は窓やドアを引く前の大まかな面積なので、見積書の面積とは考え方が違います。目安と見積書の面積に差があるときは、どの範囲を面積に含めているかを聞いてみましょう。自分で面積を計算する方法と、見積書の㎡数とずれる理由は、クロスの平米計算のやり方|壁の面積は「周りの長さ×天井の高さ」、見積書の㎡数とずれる3つの理由で詳しく解説しています。

天井・トイレ・洗面所を加えた総額は3段階で考える

壁は白い新しい壁紙に張り替わり、天井側の黄ばんだ古い壁紙の一部が剥がれて垂れ下がっている部屋の上部

ここまでの金額は、LDKと洋室の壁だけです。張り替えを考えるときは、天井や、トイレ・洗面所も一緒にするかどうかで迷うことが多いので、張り替える範囲を3段階に分けて総額を見ていきます。

張り替える範囲面積の目安総額の目安(量産品。下地の補修・家具移動などを除く)
①LDKと洋室の壁だけ約68〜72㎡10万〜18万円前後
②①+LDKと洋室の天井約94〜98㎡約14万〜25万円前後
③②+トイレ・洗面所約124〜133㎡約19万〜33万円前後

どれも、LDK10畳前後+洋室6畳の想定の例で、面積に1㎡あたり1,500〜2,500円を掛けて出した数字です。廊下や玄関、収納の中は、この表には含めていません。

天井を一緒に張り替えると、量産品で約4万〜6.5万円が加わる

天井の面積は、その部屋の床の広さとほぼ同じです。想定の例なら、LDKと洋室の床の広さは合わせて16畳(約26㎡)ほどなので、天井を一緒に張り替えると、量産品で約4万〜6.5万円が加わります。これは天井にも量産品の壁紙を貼る場合の目安で、天井に1000番台の壁紙を選ぶと、天井の面積の分だけ量産品との材料の差が加わります。折り上げ天井や勾配天井は、平らな天井より面積や施工の手間が増えることがあります。また、天井の高い部屋は、高所作業の手間や安全対策が加わるため、この目安より上がることがあります。

天井は、壁ほど目に入らないので、そのままにする方もいます。ただ、壁だけを新しくすると、古い天井の色との差が目に入ることがあります。天井も張り替える予定があるなら、後で天井だけを単独で頼むと最低料金がかかることがあるので、壁と同時に頼むほうが、合わせた費用を抑えやすくなります。天井を一緒にするかどうかは、今の天井の汚れや色あせの具合を見て決めるとよいでしょう。天井を一緒に張り替えるかどうかの考え方は、6畳の天井(約10㎡)を例にしたクロス張り替えで天井もやるべき?壁と同時なら追加2万円、後回しは割高になる理由で詳しく解説しています。LDKと洋室の天井は合わせて約26㎡で、6畳の天井の2倍半ほどの面積なので、加わる金額も6畳の場合の2倍半ほどが大まかな目安です(照明器具や天井の形によって変わります)。

トイレ・洗面所は、一緒に頼むか別の機会にするかで負担が変わる

トイレは、天井・壁・扉まわりを合わせると、一般的なトイレで10〜15㎡前後になります。洗面所は、2畳ほどの洗面脱衣所で、壁と天井を合わせて約20㎡です。2か所を合わせると約30〜35㎡で、③の総額はこの分を足しています。

トイレや洗面所は1か所ずつの面積は小さいものの、LDKや洋室と一緒にまとめて頼めば、単独で頼むときのような最低料金並みの金額が改めてかかることは少なく、その場所の面積分が加わる形になることが多いです。実際に加わる金額は、その場所の面積や作業の条件によって変わります。

反対に、トイレや洗面所だけを、あとから別の機会に頼むと、最低料金がかかることがあり、まとめて頼んだときより割高になりやすくなります。単独で頼む場合の目安は、トイレ1室で5万円前後、洗面所で4万〜6万円です。トイレの費用はトイレの壁紙張り替え費用はいくら?5万円前後の目安と下地補修で追加費用が発生する条件を解説、洗面所の費用は洗面所の壁紙張り替え費用はいくら?4万〜6万円の目安と洗濯機移動で変わる金額を解説で詳しく解説しています。

予算の都合で一度に全部を張り替えるのが難しい場合も、分けるなら大きめの区切りにするのがおすすめです。たとえば3LDKの家なら、「今回はLDKと寝室、次の機会に残りの2部屋とトイレ・洗面所」のように、それぞれの回が最低料金の影響を受けにくい規模になるよう組み合わせます。トイレや洗面所のような小さな場所だけを別の機会に残すと、そのたびに最低料金がかかることがあります。

総額を左右する要因

同じLDKと1部屋でも、次のような条件で総額は変わります。

壁紙のグレード

壁紙には、価格を抑えた量産品と、色や柄の選択肢が多い1000番台と呼ばれるグレードがあります。量産品と1000番台の差は、品番や業者によって違いますが、1㎡あたり数百円ほどのことが多いです。仮に1㎡あたり330円の差なら、LDKと洋室の壁(約70㎡)では約2.3万円の差になります。

全部の部屋を同じグレードにする必要はありません。過ごす時間が長いLDKだけ1000番台にして、洋室は量産品にする、といった部屋ごとの選び分けもできます。LDKの中でも、テレビの後ろの1面だけ色や柄を変えるような使い方もあります。どこに費用をかけるかを先に決めておくと、見本帳を見るときに迷いにくくなります。量産品と1000番台の違いや、部屋ごとの選び分け方は、量産クロスと1000番クロスの違い|価格差は6畳で約1万円、部屋ごとの選び分け方で詳しく解説しています。

下地の状態

築年数の経った住まいでは、壁紙の下の石膏ボードが傷んでいることがあります。下地の傷みは、原則として現地調査の段階で見当がつき、通常の下地処理を超える補修が要る場合は、その費用も施工の前に見積もりで伝えられます。費用は、原則として見積もりのとおりです。

補修の費用は、傷みの程度によって大きく3つに分けて考えられます。小さな穴やへこみ、継ぎ目の段差をパテで整えるのは下地処理の範囲で、張り替えの費用に含まれることが多いです。パテだけでは埋まらず、プレートやメッシュで塞ぐ補修が要る場合は、その補修の分の費用が加わります。水漏れや結露でボードが広い範囲にわたって傷んでいれば、ボードの交換が必要になり、張り替えとは別の工事として、その分の費用がかかります。石膏ボードが傷むのはどういうときか、ボードの交換が必要になる目安は、石膏ボードと壁紙は何が違う?傷みは30cmが分かれ目、ボード交換は大工が必要で別途費用で詳しく解説しています。

ただ、特殊な場合には、剥がしてみないと下地の状態が分からないこともあります。現地調査で「剥がしてみないと分からない」と言われたときは、「傷んでいた場合、追加の費用は最大でどのくらいになりそうか」の目安を、剥がす前に聞いておくと安心です。

家具の量(住みながらか、入居前か)

住みながら張り替える場合は、壁際の家具を動かす必要があり、家具移動費が見積もりに別の項目として加わることが多くなります(業者によっては施工費に含まれていることもあります)。大型家具が複数ある部屋では、1部屋で数千円〜1万円前後かかることもあります。LDKにはソファや食器棚、テレビ台など大きな家具が集まりやすいので、どの家具を動かす必要があるかを見積もりのときに伝えておきましょう。家具移動を業者に頼むときの費用や、自分では動かせない家具の扱いは、壁紙張り替えの家具移動は業者に頼める?費用相場と自分では動かせない家具の対処法で詳しく解説しています。

中古の住まいを購入して、家具を入れる前に張り替える場合は、動かす家具が無いので、家具移動費は基本的にかからず、作業も進めやすくなります。

LDKと1部屋を張り替えるときに気をつけたい点

家具を壁際に寄せて青い養生シートで覆い、壁の古い壁紙を剥がしている途中の部屋

ここでは、マンションでLDKと1部屋を張り替えるときに気をつけたい点を見ていきます。戸建てで張り替える場合、管理組合への届け出の話は当てはまりませんが、工事中の部屋の使い方は同じように考えておくとよいでしょう。

分譲マンションなら、管理組合への届け出の扱いを確認する

分譲マンションでは、管理規約で内装工事の届け出を求めていることがあります。届け出が要らない物件もありますが、張り替えを考えはじめたら、管理規約を読んだり、管理会社に問い合わせたりして、扱いを確かめておきましょう。届け出に承認が要る場合は、承認までの日数も見込んで日程を組むと、工事の日を決めやすくなります。届け出の扱いがマンションによってどう違うかや、マンションで張り替えるときの注意点は、マンションの壁紙張り替え費用はいくら?3LDKで20万〜34万円前後、間取り別の目安と費用の決まり方で詳しく解説しています。

住みながら張り替えるなら、工事中に使える部屋を確かめておく

複数の部屋をまとめて張り替える場合、1部屋ずつ仕上げていくのではなく、張り替えを依頼したすべての部屋の古い壁紙を剥がし、次に下地を整え、最後に新しい壁紙を貼る、というように作業ごとにまとめて進めることが多いです。その場合、LDKと洋室は、しばらく並行して工事中になります。

1LDKの住まいでは、LDKと洋室の両方が工事中になると、日中に過ごせる部屋が限られます。工事の日数は、LDKと洋室の2か所なら2〜3日ほどを見込んでおくと安心です。工事中に寝る場所をどうするか、どの部屋から片づけるかを、見積もりのときに業者と相談しておきましょう。1部屋ずつ仕上げてほしい場合は、見積もりのときに業者へはっきり伝えておきます。下地のパテが乾くのを待つ時間が出るため、日数が延びたり、費用が高くなったりすることがあります。6〜8畳ほどの1部屋なら1〜2日、LDKと洋室など複数の箇所では2〜3日ほどという日数の目安や、住みながら張り替えるときの当日の流れ、工事中の過ごし方は、壁紙の張り替えは住みながらでもできる?1〜2日で完了する当日の流れと3つのポイントを解説で詳しく解説しています。

3LDKなど部屋数の多い家でLDKと1部屋だけを張り替えるなら、工事を頼んでいない部屋はそのまま使えます。家具を一時的に置いておく場所にもできるので、片づけの段取りを組みやすくなります。中古の戸建てに住みながら、LDKの壁と天井、廊下・階段・洗面室の壁を張り替えた例は、【施工事例】石川県河北郡内灘町:中古の戸建てに住みながらLDK・廊下・階段・洗面室の壁紙を張り替え|LDKは天井もで紹介しています。

見積もりのときに確認しておきたいこと

最後に、LDKと1部屋の張り替えで見積もりを取るときに、確認しておきたいことをまとめます。

「まとめて頼む場合」と「分けて頼む場合」の金額を聞く

LDKと洋室をまとめて頼むと、別々の機会に頼む場合と比べ、段取りの手間や最低料金が二重にかかりにくいうえ、業者は効率よく作業できるので、1㎡あたりの施工単価が下がることもあります。どのくらい違うかは業者によるので、迷っているなら、見積もりのときに「LDKと洋室を一緒に頼む場合」の金額と、「LDKと洋室を別々の機会に頼む場合」のそれぞれの金額を出してもらうと、まとめることの差が分かりやすくなります。

天井やトイレ・洗面所を入れるか迷っている場合も、入れた場合と入れない場合の両方を聞いておくと、どこまで含めるかを決めやすくなります。

張り替える面積と、含まれる項目をそろえて比べる

見積書に張り替える面積が書かれていなければ、何㎡で計算した金額かを聞いておきましょう。「一式」とだけ書かれている場合も、施工面積と単価を聞いておくと、この記事の目安と比べやすくなります。

金額を比べるときは、壁紙のグレード、天井やトイレ・洗面所を含むかどうか、家具移動や下地補修が含まれているか、税込みか税抜きかをそろえて見ます。条件がそろっていないと、総額だけを並べても、どちらが安いのかを正しく判断できません。見積書でほかに確認しておきたい項目は、クロス張り替えの見積書チェックポイント7選|追加費用で後悔しないための確認事項でまとめています。

まとめ:張り替える範囲を決めて、LDKと部屋の広さを伝えて見積もりを取る

1LDKの壁紙張り替え費用について、ここまでの内容を整理します。

  • 1LDKで、LDKと洋室の壁を量産品で張り替える場合の目安は10万〜18万円前後(LDK10畳前後+洋室6畳を想定した例)
  • 天井も含めると約14万〜25万円前後、トイレと洗面所まで含めると約19万〜33万円前後
  • 費用の土台は「面積×1㎡あたりの単価」。量産品は材料と工事を合わせて1㎡あたり1,500〜2,500円程度が目安で、LDKと1部屋をまとめて頼む規模なら最低料金の影響は受けにくい
  • 3LDKなど広い家でLDKと1部屋だけを張り替える場合も同じ計算の仕方が使える。LDKが14〜15畳前後なら、部屋の形にもよるが、LDK10畳前後で計算した金額に1万〜2万円前後を足して考える
  • トイレや洗面所、天井だけを後から別の機会に頼むと、最低料金がかかることがあり、割高になりやすい。分けるなら大きめの区切りにする
  • 総額は、部屋の広さと形、壁紙のグレード、下地の状態、家具の量で変わる

実際の金額は、部屋の広さや下地の状態を見ないと決まりません。LDKと部屋の畳数、張り替えたい範囲(天井やトイレ・洗面所を含めるか)、住みながらの工事かどうかを伝えると、見積もりを出してもらいやすくなります。まずは、電話か問い合わせフォームで、LDKと部屋の広さと、張り替えたい範囲を伝えてみてください。

LDKと1部屋の張り替えを考えている方、天井やトイレ・洗面所まで含めるか、残りの部屋をいつにするかで迷っている方は、電話でご相談ください。現地調査で壁と下地の状態や家具の量を見たうえで、張り替える範囲に応じた費用の見積もりをお出しします。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。

この記事の執筆者

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氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。

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