
新しい家に住み始めてしばらくすると、壁紙のことが気になりだす方がいます。内覧や打ち合わせのときは間取りや設備に目が向いていて、壁紙の色や柄までは細かく見ていなかった。暮らしてみると、昼の光の中で思っていたより白っぽく、平たく見える。あるいは、継ぎ目のすき間や小さな浮きが目につく。そんなとき、「新築なのに張り替えるのはもったいないのでは」「これは保証で直してもらえる話なのか、自分で費用を出す話なのか」と迷うのは自然なことです。
先に結論をお伝えします。新築の家でも、壁紙は張り替えられます。考えるときは、まず気になっている理由を「好みの問題」か「施工の不具合」かに分けてください。色や柄が好みと違うという理由は、住宅会社の保証の対象になりにくく、張り替えるなら自費になるのが基本です。一方、剥がれや浮きのような不具合であれば、張り替えを頼む前に、建てた会社・販売した会社に確認する価値があります。
新築住宅には法律で10年間の保証(瑕疵担保責任)が定められていますが、その対象は建物を支える部分と雨水の浸入を防ぐ部分で、壁紙の色や柄は別の話になります。住宅会社によっては、独自のアフターサービスの基準に壁紙の項目を設けていて、確認した例では期間は2年、対象は「剥離、浮き、チリ切れ等の著しいもの」でした。基準の中身は住宅会社によって異なります。
好みで張り替える場合、いちばん動きやすいのは、引き渡しを受けたあと、家具を入れる前の時期です。引き渡し前に別の業者が壁紙を施工するのは、一般には難しいと考えておいてください。住み始めてからでも張り替えはできるので、慌てて決める必要はありません。費用は、多くの業者が最低料金を4万〜6万円程度に設定していて、6畳の壁全体なら面積から計算して4万5,000〜7万5,000円程度が目安です(業者の最低料金を下回る場合は、最低料金のほうが目安になります)。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 新築の壁紙が気になる理由の分け方(見本と実際の見え方の違い、好みか不具合か)
- 保証の対象になるかどうかの切り分け(10年の保証の範囲、住宅会社のアフターサービスの例、不具合らしいときの動き方)
- 好みで張り替える場合のタイミング(引き渡し後・入居前が動きやすい理由、住みながら張り替える場合)
- 費用の見当のつけ方(最低料金、面積×単価、まとめて頼む場合)
- 選び直すときに後悔しないための注意点
新築の壁紙を好みに合わせて張り替えた場合の費用を知りたい方は、電話でお尋ねください。気になっている部屋と壁の範囲を伺ったうえで、費用の目安と進め方をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
新築の壁紙が「思っていたのと違う」と感じるのは珍しくない

家を買うときは、決めることが山のようにあります。立地、間取り、価格、住宅ローン、引っ越しの段取り。その中で壁紙の色や柄は、後回しになりやすい項目です。建売住宅や分譲マンションでは、壁紙はあらかじめ決まっていることも多く、じっくり見ないまま契約まで進むことも珍しくありません。住み始めてから壁紙が気になるのは、決して気にしすぎではなく、暮らしの中で初めて見えてくるものがあるからです。
小さな見本と、壁一面に貼った印象は変わる
壁紙は、見本帳の小さなサンプルで選ぶのが一般的です。ところが壁紙には、壁一面の広さに貼ると、見本で見たときより明るく淡く見える傾向があります。見本では落ち着いた色に見えたのに、貼ってみると白っぽく、のっぺりとした印象になる、ということが起こります。
見え方は、光の当たり方でも変わります。モデルルームや内覧のときは照明が整えられていることが多く、住み始めてから、朝の光や曇りの日の光の中で見て、初めて印象の違いに気づくこともあります。家具やカーテンが入ると、壁紙との組み合わせで見え方がまた変わります。
つまり、壁紙の印象が入居前と違って見えるのは、選び方を失敗したからとは限りません。小さな見本と実際の壁、整えられた照明と日々の光との違いから、誰にでも起こりうることです。
気になる理由は「好みの問題」か「施工の不具合」か、まず2つに分ける
壁紙が気になるとき、最初にしておきたいのは、その理由を2つに分けることです。
- 好みの問題:色が思っていたのと違う、柄や質感が安っぽく見える、部屋の雰囲気に合わない、アクセントになる色を入れたい
- 施工の不具合かもしれないもの:壁紙が剥がれている、ふくらんで浮いている、継ぎ目が目立って開いている、角や端がめくれている
好みの問題と施工の不具合は、相談する先が違います。好みの問題は、基本的に自分で費用を出して張り替えることになり、依頼先は壁紙の張り替え業者です。施工の不具合かもしれないものは、張り替え業者に頼む前に、まず家を建てた会社や販売した会社に確認するのが順番です。
両方が当てはまることもあります。たとえば、色が好みと違ううえに、継ぎ目の開きも気になっている場合です。その場合も、先に不具合の部分を住宅会社に確認し、そのあとで好みの張り替えを考える、という順番にすると整理しやすくなります。理由は次の章で説明します。
まず切り分けたい:保証の対象になるか、好みの問題か

「新築なのだから、気になるところは保証で直してもらえるのでは」と考える方もいます。ただ、新築住宅の保証には、法律で定められたものと、住宅会社が独自に設けているものがあり、それぞれ対象が違います。ここでは、壁紙がどちらにどう関わるのかを整理します。
新築住宅の10年の保証は、建物を支える部分と雨漏りを防ぐ部分が対象
新築住宅には、法律で10年間の瑕疵担保責任(いわゆる10年保証)が定められています。国土交通省は、その対象を住宅品質確保法で定められた「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」に関する10年間の瑕疵担保責任、と説明しています(出典:国土交通省「住宅瑕疵担保履行法に関するQ&A」Q2-2)。
名前のとおり、建物を支える部分と、雨水が入ってくるのを防ぐ部分のことです。室内の壁紙の色や柄は、新築住宅の10年の保証とは別の話になります。「新築は10年保証があるから、壁紙も10年は直してもらえる」と考えていると、住宅会社との話がかみ合わなくなることがあるので、ここは最初に押さえておきたいところです。
ただし、壁紙の不具合をまったく直してもらえないという意味ではありません。壁紙の剥がれや浮きのような不具合をどこまで直してもらえるかは、契約の内容や、住宅会社が独自に設けている基準によって変わります。それが次に説明するアフターサービスです。
住宅会社の独自の基準に、壁紙の項目があることもある
住宅会社の中には、法律の10年の保証とは別に、部位ごとに期間と対象を定めたアフターサービスの基準を設けているところがあります。
一例として、ある分譲住宅会社が公開している「アフターサービス基準」では、構造躯体以外の部分の表に「クロス壁紙」の行があり、内壁・天井とも保証内容は「仕上げ材の剥離、浮き、チリ切れ等の著しいもの」、期間は2年とされています。対象になっているのは剥がれや浮きのような不具合で、色や柄が好みと違うという理由は、こうした基準の対象には入っていません。
同じ基準には、壁紙を考えるうえで知っておきたい項目がほかにもあります。内壁の適用除外には「巾1mm以下の隙間・亀裂」が挙げられていて、ごく細いすき間は対象外とされています。また、共通の免責事項として「仕上げのキズ、汚れで引渡し時に申し出のなかったもの」があり、傷や汚れは引き渡しのときに伝えておかないと、後からは対応してもらえない扱いになっています。
これはあくまで1社の例で、期間や対象、除外の条件は住宅会社によって異なります。アフターサービスの基準は、法律で一律に決まっているものではなく、それぞれの会社が定めているものだからです。ご自宅の場合は、引き渡しのときに受け取った書類(アフターサービスの基準書や保証書)を見るか、住宅会社に問い合わせて確かめてください。
施工の不具合かもと感じたら、張り替えを頼む前に建てた会社・販売した会社へ
剥がれ、浮き、目立つ継ぎ目の開きのような症状があるなら、張り替え業者に頼む前に、まず家を建てた会社や販売した会社に確認するのが順番です。
理由の一つは、費用です。住宅会社の基準の対象で、期間内であれば、自分で費用を出さずに直してもらえる可能性があります。もう一つは、ほかの業者の工事が入ったあとの扱いです。先ほど例に挙げた会社の基準では、共通の免責事項に、保証する側(またはその指定する会社)以外の者による「増改築、設備の変更」などの工事に起因するものが挙げられています。壁紙の張り替えがこれに当たるかどうかまでは書かれておらず、扱いは住宅会社によっても違いますが、先に別の業者で張り替えてしまうと、その部分の不具合について住宅会社に相談しにくくなることは考えられます。期間内に不具合らしい症状があるなら、張り替えより前に確認しておくほうが安心です。
不具合かどうかを見分ける手がかりになるのは、症状が出た時期と数です。壁紙は、張った直後に小さなふくらみが出ることがありますが、多くは糊や壁が乾く数日から1週間ほどで収まります。気をつけたいのは、引き渡しから数か月から1年ほどのうちに、浮きやすき間が複数箇所に出てくる場合で、施工の状態を疑う理由になります。住宅会社のアフターサービスの期間内であれば、補修用の糊などで自分で直す前に、住宅会社に確認してください。数か月後に浮きが出る理由は、壁紙の下地処理とは?数か月後に浮きが出る理由と、見積書で確認する一言で詳しく扱っています。
住宅会社に連絡するときは、気になる箇所の写真を撮っておき、いつごろから症状が出たかをメモしておくと、話が伝わりやすくなります。保証の対象になるかどうかの判断や、その後のやり取りは住宅会社との話になるので、この記事ではここまでにとどめます。
好みで張り替えるなら、いつがよいか
不具合ではなく、色や柄が好みと違うという理由なら、張り替えは自分の判断で進めてよいことです。新築だからといって、張り替えてはいけない決まりはありません。ここでは、いつ動くと進めやすいかを整理します。
引き渡し前の施工は難しい。動きやすいのは引き渡し後・入居前
これから引き渡しを受ける方、入居前の方にとって、いちばん動きやすいのは、引き渡しを受けたあと、家具を入れる前の時期です。
まず知っておきたいのは、引き渡しの前に、住宅会社以外の業者が壁紙を施工するのは、一般には難しいということです。引き渡しまでは、家はまだ売主の管理のもとにあり、工事をするには売主の許可が要ります。許可されれば施工できることもありますが、普通は「引き渡し後にしてください」という扱いになります。「入居前に張り替えたい」と考えるなら、引き渡しの日から入居までの間に工事を入れる、という前提で予定を組むのが現実的です。
引き渡し後・入居前の空いた家で張り替える利点は、家具を動かす手間がほとんどないことです。部屋に物がない状態なら、壁の端から端まで遮るもののない状態で作業でき、見積もりの中身も分かりやすくなります。施工にかかる時間は、6〜8畳の洋室1部屋で4〜6時間ほど、複数の部屋をまとめて張り替えるなら2〜3日が目安です。
入居前に張り替えたい場合は、引き渡しの日と入居の予定が分かった時点で、早めに業者に相談しておくと安心です。業者によっては、施工できる日が1〜2か月先まで埋まっていることもあります。引き渡しから入居までの期間が短いと、現地調査・見積もり・施工のすべてをその中に収める必要があり、日程が窮屈になります。引き渡し前に現地調査だけでも入れるかどうかも売主しだいなので、希望する場合は住宅会社に聞いてみてください。引っ越し日から逆算した相談の時期は、引っ越し前の壁紙張り替えは間に合う?施工まで1〜2か月先になる業者も、日程の逆算と費用の考え方で詳しく扱っています。
分譲マンションの場合は、内装工事の前に管理組合への届け出が必要なことがあります。届け出が要らないマンションもあれば、申請と承認が必要で、承認を得るまでに日数がかかるマンションもあり、扱いはマンションごとに違います。管理規約を確認するか、管理会社に問い合わせて、日程に余裕を見ておいてください。
住みながらでも張り替えはできる。気になる部屋から少しずつでもよい
すでに住み始めている場合でも、張り替えはできます。家具を部屋の中央に寄せ、空いた壁から順に張り替えていくのが一般的な進め方です。家具の移動は、見積書に項目が無くても施工費に含まれていることが多いですが、大型の家具が多い場合などは別途になることもあるので、見積もりのときに確かめておくと安心です。貼ったばかりの壁は施工後1時間ほど触らないほうがよく、張り替えたあとはにおいが残ることもあります。サンゲツは、施工時の臭いが残る場合があるとして、入居後1週間程度は十分に換気するよう案内しています(出典:サンゲツ「壁紙のメンテナンス(一般ビニル壁紙)」)。住みながら張り替える当日の流れは、壁紙の張り替えは住みながらでもできる?1〜2日で完了する当日の流れと3つのポイントを解説で詳しく扱っています。
住み始めてから張り替える利点もあります。実際に暮らしてみて、どの部屋のどの壁が気になるのかがはっきりしてから決められることです。入居前に「全部替えてしまおう」と急ぐより、朝と夜の光で何度か見て、それでも気になる部屋から手をつけるほうが、納得のいく選び直しになりやすいでしょう。
「新築なのにもったいない」と感じる方もいますが、毎日目にする壁が気になり続けるのも、暮らしの小さな負担です。家全体でなく、よく過ごすリビングだけ、寝室だけ、というように範囲を絞れば、総額は抑えられます。ただし、1面だけのような小さな工事は、最低料金が目安になります。どこまで手を入れるかは、次の章の費用の考え方と合わせて決めてください。
費用はどれくらい見ておけばよいか
好みで張り替える場合の費用は、張り替える面積と、壁紙のグレードで決まるのが基本です。新築だから安い、あるいは高い、ということはありません。ここでは、見当のつけ方を整理します。
1面からでも頼めるが、最低料金がある
壁紙の張り替えは、壁1面から頼めます。ただし、多くの業者は最低料金を4万〜6万円程度に設定しています。職人が家に来て、周りを養生し、道具を出して片づけて帰るまでの手間は、1面でも1部屋でもそれほど変わらないためです。
そのため、「リビングの1面だけ」「トイレだけ」といった小さな範囲だけを頼むと、最低料金が目安になりやすく、面積のわりに割高に感じることがあります。張り替えの範囲は、壁の面で区切った1面単位が基本です。1面の一部分だけを切り取って張り替える方法もありますが、壁紙は幅約90cmのロールを貼り継いでいくので、最低でも1枚分になり、費用は1面とそれほど変わらなくなりやすいです。一部だけ張り替える場合の費用と色の注意点は、壁紙の部分張り替えはできる?最低1枚分になる理由と、1面張り替えと比べた費用・色の注意点で詳しく扱っています。
部屋単位なら「面積×単価」で見当をつける
部屋単位で張り替える場合は、壁の面積に1㎡あたりの単価をかけると見当がつきます。一般的な量産品の壁紙なら、材料と施工をあわせて1㎡あたり1,500〜2,500円程度が目安です。
壁の面積は、部屋の周りの長さに天井の高さをかけて計算します。6畳の部屋なら壁は約30㎡なので、壁全体を張り替えると、4万5,000〜7万5,000円程度が計算上の目安です。ただし、この計算で出た金額がその業者の最低料金を下回る場合は、最低料金のほうが目安になります。8畳の部屋なら壁は約34〜37㎡になります。見積もりを受け取ったら、施工面積と単価が書かれているかを確かめると、金額の根拠が分かりやすくなります。単価に含まれるものと別途になるものは、壁紙張り替え費用の内訳とは?㎡単価1,500〜2,500円に含まれるもの・別途になるもの、見積書の言葉を整理で詳しく扱っています。
壁紙のグレードを上げると、費用も上がります。量産品より色柄や質感の選択肢が広い1000番台の壁紙にすると、差は1㎡あたり数百円で、6畳の壁全体なら1万円弱の上乗せになることがあります。「安っぽく見える」ことが気になっているなら、質感のある壁紙を選べる1000番台は選択肢になります。違いは量産クロスと1000番クロスの違い|価格差は6畳で約1万円、部屋ごとの選び分け方で詳しく扱っています。
気になる場所はまとめて頼むと、1箇所あたりの負担が小さい
気になる場所が複数あるなら、まとめて頼むほうが1箇所あたりの負担は小さくなります。職人の手配や移動、養生の手間は、範囲が広がってもそれほど増えないためです。部屋の張り替えとまとめて頼めば、トイレや洗面所のような小さな場所に、最低料金並みの金額が改めて乗らないことも多く、加わる金額はその場所の面積しだいになります。
天井を一緒に張り替えるかどうかは、好みで分かれます。壁と同時なら、天井の差額は広さによって変わり、洗面所のような狭い場所なら1万円程度から、6畳の部屋なら2万円程度が目安です。天井だけを後から頼むと、それだけで最低料金がかかります。壁と同時に頼んだ場合の差額と、後から天井だけ頼むと割高になる理由は、クロス張り替えで天井もやるべき?壁と同時なら追加2万円、後回しは割高になる理由で詳しく扱っています。
選び直すときに後悔しないために
新築の壁紙を張り替えるなら、次は満足のいく壁紙を選びたいところです。一度「思っていたのと違う」を経験しているからこそ、選び方で気をつけたいことを整理します。
見本帳では、迷ったら少し濃いめを選ぶ
張り替えの壁紙は、多くの場合、業者が現地調査のときに持ってくる見本帳から選びます。最初に触れたとおり、壁紙は壁一面に貼ると見本より明るく淡く見えるので、2つの色で迷ったら少し濃いめを選ぶのが一つの目安です。
見本を見るときは、貼る予定の壁に当てて、昼間の光と、夜に照明をつけた状態の両方で見てみてください。机の上で見た色と、実際の壁の前で見た色は、思った以上に違います。1面だけ色を変えるアクセントクロスを考えている場合の選び方は、アクセントクロスの失敗例は3つ|面積は壁の2〜3割・色は3色まで、見本帳は少し濃いめを選ぶで詳しく扱っています。
一部の壁だけ替えるなら、残す壁との色の差も考えておく
部屋の一部の壁だけを張り替える場合は、残す壁との見え方の違いも考えておきたいところです。
新築の家なら、建てたときの仕様書などで壁紙の品番が分かることがあります。ただ、同じ品番の壁紙を取り寄せて貼っても、すでに貼ってある壁紙とまったく同じ色にはなりません。貼ってある壁紙は、日に当たり、空気に触れて少しずつ色が変わっていくので、新しい壁紙と100%一致させることはできないためです。入居から間もない場合でも、並べると差が見えることがあります。
同じ色で一部だけ直したい場合は、壁の角(入隅)で区切って1面ごとに張り替えると、色の差が目立ちにくくなります。好みで選び直す場合は、むしろ別の色や柄を選んで、アクセントとしてはっきり変えてしまうほうが、色の差を気にせずに済むこともあります。
住宅会社のアフターサービスの期間内に張り替えるなら、先に住宅会社に一言確認しておく
住宅会社のアフターサービスの期間内に別の業者で張り替える場合は、先に住宅会社に一言確認しておくと安心です。保証の章で触れたとおり、住宅会社によっては、ほかの業者の工事に起因する不具合を対象外にしていることがあります。張り替えた部分がその後どう扱われるかは会社によって違うので、気になる場合は、張り替える前に聞いておいてください。
あわせて、張り替えを頼む業者にも、見積もりのときに次のことを聞いておくと、後から迷わずに済みます。
- 張り替えたあとに剥がれや浮きが出た場合、どのくらいの期間、どこまで対応してもらえるか
- 選んだ品番が見積書にどう書かれているか(量産品か1000番台か)
- 家具がある場合、移動は業者側で行うのか、自分で動かしておくのか
張り替えたあとの剥がれや浮きに、保証期間内なら対応する業者は少なくありませんが、範囲や期間は業者によって違います。見積もりの段階で確かめておけば、住宅会社の保証と張り替え業者の保証のどちらに相談すればよいかも、後から分かりやすくなります。
まとめ
新築の壁紙を張り替えたいときの考え方を整理します。
- 新築の壁紙が入居後に気になるのは珍しくない。壁紙は壁一面に貼ると見本より明るく淡く見え、光の当たり方でも印象が変わる
- 気になる理由は、まず「好みの問題」か「施工の不具合」かに分ける。好みの問題は自費での張り替え、不具合かもしれないものは先に住宅会社へ確認する
- 新築住宅の10年の保証は、建物を支える部分と雨水の浸入を防ぐ部分が対象で、壁紙の色や柄は別の話になる
- 住宅会社によっては、独自のアフターサービスの基準に壁紙の項目がある。確認した例では期間は2年、対象は剥がれや浮きなどの著しいもので、基準の中身は会社ごとに異なる
- 引き渡しから数か月から1年ほどで浮きやすき間が複数箇所に出てくるなら、施工の状態を疑う理由になる。張り替えを頼む前に、建てた会社・販売した会社に確認する
- 好みで張り替えるなら、動きやすいのは引き渡し後・入居前。引き渡し前の施工は一般に難しく、売主が許可すればできることもあるが、普通は引き渡し後になる。住み始めてからでも張り替えはできる
- 費用は、多くの業者が最低料金を4万〜6万円程度に設定している。部屋単位なら面積×単価(量産品で1㎡あたり1,500〜2,500円程度)が目安で、6畳の壁全体なら4万5,000〜7万5,000円程度(最低料金を下回る場合は最低料金が目安)
- 選び直すときは、見本帳で迷ったら少し濃いめを選ぶ。一部の壁だけ替えるなら、残す壁との色の差も考えておく
新しい家の壁紙が気になったまま暮らし続けるのは、小さなことのようでいて、毎日目に入るぶん気持ちに残ります。不具合らしい症状があるなら住宅会社に確認し、施工の不具合ではなく好みの問題だと分かったら、気になる部屋と範囲を決めて、費用の見当をつけるところから始めてみてください。見積もりを取って費用を確かめ、それから張り替えるかどうかを決めてもよいでしょう。
新築の壁紙を好みに合わせて張り替えたい方は、電話でご相談ください。気になっている部屋と、入居前か住みながらかを伺ったうえで、費用の目安と日程の組み方をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
この記事の執筆者

氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。



