寝室の壁紙は何色がいい?メーカーが勧める落ち着いた色の選び方と、6〜8畳で5万〜9万円の張り替え費用

落ち着いた青灰色の壁紙の寝室。白い寝具と紺色のスロー、灯りのついたスタンドが置かれている

寝室の壁紙が古くなってきたので、張り替えるなら色を変えてみたい。けれど、何色にすればよいのか、自分では決めきれない。インテリアの写真を眺めてみても、おしゃれな寝室が並んでいるだけで、自分の家の寝室に合うのかどうかまでは分からない。そんなふうに迷っている方は多いと思います。

先に結論をお伝えします。寝室の壁紙は、「落ち着いた色・柄」を軸に選ぶと失敗しにくくなります。壁紙メーカーのサンゲツは、寝室を「一日の疲れを癒やし、良質な睡眠をとるための部屋」と位置づけ、落ち着いた色・柄の壁紙を勧めています。具体的な色では、リリカラがブルーを「鎮静効果のある色」と説明し、寝室の壁紙におすすめとしています。グレーやグレージュ、ベージュも、床の色と組み合わせることで落ち着いた雰囲気をつくりやすい色です。

そのうえで、寝室ならではのひと工夫があります。サンゲツは、寝室のように落ち着いて過ごしたい部屋では「天井を壁紙よりも一段暗い色に」することを勧めています。寝室は、横になって天井を見上げる時間がある部屋です。壁だけでなく天井の色まで含めて考えると、仕上がりの満足度が変わります。

費用の面では、6〜8畳程度の寝室の壁を量産品の壁紙で張り替える場合、5万〜9万円程度が目安です(天井は含みません)。色を変えること自体で費用が大きく上がるわけではなく、差が出るのは選ぶ壁紙のグレードです。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 壁紙メーカーが寝室に勧めている色と、その理由(ブルー、グレー・グレージュ・ベージュ、天井の色)
  • 見本帳で色を選ぶときに、寝室ならではの確かめ方
  • 「風水的にどうか」という情報との付き合い方
  • アクセントクロスで、寝室の1面だけに色を入れる方法
  • 寝室の壁紙を張り替える費用の目安と、天井・家具の移動・その日の夜の過ごし方

読み終えるころには、「寝室の壁紙を何色にすればいいか分からない」という迷いが、「この方向の色で、見本帳から選びたい」という具体的な相談に変わっているはずです。

寝室の壁紙を張り替えるなら何色が合いそうか、見本帳で一緒に絞り込みたい方は、電話でお尋ねください。お部屋の様子やご希望の雰囲気を伺ったうえで、選び方をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。


寝室の壁紙は何色がいい?メーカーが勧める「落ち着いた色」と選び方

寝具の上に開いた壁紙の見本帳。ブルーグレー、ベージュ、紺などの色見本が並んでいる

壁紙の色は、部屋の中でいちばん大きな面積を占める色です。寝室の壁紙を選ぶときに、壁紙メーカーがどのような考え方を示しているのかを、順に見ていきます。

壁紙メーカーが寝室に勧めているのは「落ち着いた色・柄」

サンゲツは、部屋ごとの壁紙の選び方を紹介するなかで、寝室について次のように書いています。「寝室は一日の疲れを癒やし、良質な睡眠をとるための部屋であるため、落ち着いた色/柄の壁紙がおすすめです。カーテンや寝具の色となじむ色を取り入れることにより、統一感のある落ち着いた空間になります」(出典:サンゲツ「壁紙の選び方のコツをお部屋ごと・イメージごとに徹底解説」)。

ここで押さえておきたいのは、壁紙の色を単独で決めていない点です。サンゲツは、カーテンや寝具の色となじむ色を選ぶことで統一感が出る、としています。寝室には、ベッドカバーや枕、カーテンなど、面積の大きい布ものが集まります。壁紙だけを見て「きれいな色」を選んでも、寝具やカーテンの色とちぐはぐになると、部屋全体としては落ち着かない印象になりがちです。

同じページでサンゲツは、壁紙選びの基本として、壁紙の基本色を床の色調に合わせると部屋に統一感が生まれる、とも書いています(出典:同上)。寝室の壁紙を選ぶときは、今使っている寝具やカーテン、床の色を先に確かめておきましょう。寝室の壁紙は、寝具やカーテン、床の色となじむかどうかで候補を絞ると、大きく外すことは避けやすくなります。

見本帳を見る前に、寝具やカーテンの色を写真に撮っておくのも一つの方法です。現地調査のときにその写真を見せながら相談すると、「この寝具なら、このあたりの色がなじみやすい」という話がしやすくなります。

ブルー系は「鎮静効果のある色」とされる。ただし涼しさも感じさせる

寝室の色として、具体的に名前が挙がることの多いのがブルーです。壁紙メーカーのリリカラは、ブルーについて「鎮静効果のある色です。脈拍や体温が下がり呼吸もゆっくりと深くなるため、心身が落ち着き、安らいだ気持ちにさせる効果があります」と説明し、「疲れを癒してぐっすり眠りにつきたい寝室の壁紙にブルーの色はおすすめです」と書いています(出典:リリカラ「リリカラのブルーの壁紙(クロス)をご紹介!」)。

ひと口にブルーといっても、淡い水色から、くすみのあるブルーグレー、濃いネイビーに近い色まで幅があります。リリカラは、ブルーグレー(くすみのあるブルー)について「グレイッシュで落ち着いた雰囲気があるので、日本人の暮らしにもなじみやすく、さまざまなインテリアテイストと組み合わせやすい」としています。濃いブルーについては「空間の雰囲気を引き締める効果があり、都会的で高級感ある印象を空間に与えます」と書き、ややネイビーに近いブルーを寝室などに使うと「ホテルライクなインテリア」の雰囲気になる、としています(出典:同上)。

一方で、リリカラは同じページで、ブルーには「涼しさや寒さを感じさせる効果」もあると書いています(出典:同上)。寝室は冬も使う部屋です。北向きで日当たりの少ない寝室の4面すべてを濃いブルーにすると、季節によっては寒々しく感じることもあり得ます。ブルーを選ぶなら、くすみのあるブルーグレーのように落ち着いた色にするか、濃いブルーは1面だけに使う(後で触れるアクセントクロス)といった使い方にすると、取り入れやすくなります。

なお、壁紙の色だけで眠りの質が決まるわけではありません。「安眠できる色」という言い方をよく見かけますが、メーカーが示しているのは色の持つ印象や効果の傾向で、何色を選べば必ずよく眠れる、というものではありません。「この色の部屋なら落ち着けそうだ」と自分が感じられるかどうかを、いちばんの判断材料にしてください。

グレー・グレージュ・ベージュは、床の色との組み合わせで考える

寝室の壁紙を探していると、グレーやグレージュ(グレーとベージュの中間の色)、ベージュといった色もよく目にします。これらの色について、サンゲツは色そのものの効果ではなく、床の色との組み合わせで、部屋がどんなイメージになるかという形で示しています。

サンゲツが挙げている組み合わせの例は、次の3つです(出典:サンゲツ「壁紙の選び方のコツをお部屋ごと・イメージごとに徹底解説」)。

  • 無彩色〜こげ茶の床+グレー系・グレージュ系の壁紙→モダン系・シック系
  • 黄・赤系の床+ベージュ系の壁紙→ナチュラル系・ベーシック系
  • 白〜茶〜黒の床+白系の壁紙→ベーシック系・モダン系

グレー系の壁紙については、無彩色〜こげ茶の床と組み合わせると「落ち着いた雰囲気のお部屋に仕上がります」とし、ベージュ系の壁紙と黄・赤系の床の組み合わせは「インテリアを選ばないナチュラルな仕上り」になる、としています(出典:同上)。

つまり、グレーやベージュの壁紙は、組み合わせる床の色によって部屋の印象が変わります。たとえば、明るい茶色のフローリングの寝室なら、ベージュ系の壁紙はなじみやすく、ナチュラルな雰囲気になります。濃い色の床なら、グレー系やグレージュ系の壁紙で、シックな雰囲気にまとめる、という考え方ができます。床を張り替える予定がない場合は、今の床の色を基準に、壁紙の色を考えるのが近道です。

ベージュ系は、ナチュラル系の組み合わせとして、インテリアを選ばない柔軟性があるとサンゲツは書いています(出典:同上)。寝具やカーテンを季節ごとに替えたい方や、将来インテリアを変えるかもしれない方には、選びやすい色といえます。

天井の色を壁より一段暗くすると、落ち着いた空間になる

寝室の壁紙選びで見落とされやすいのが、天井の色です。サンゲツは、部屋全体の色のバランスについて、次の2つの考え方を示しています(出典:サンゲツ「壁紙の選び方のコツをお部屋ごと・イメージごとに徹底解説」)。

  • 広く開放感のある空間にしたい場合(例:LDKなど共用のスペース)→床→壁→天井の順に上にいくほど明るい色に
  • 落ち着いて過ごせる空間にしたい場合(例:寝室や書斎などプライベートなスペース)→天井を壁紙よりも一段暗い色に

多くの住まいでは、天井には白い壁紙が貼られています。サンゲツは、上にいくほど明るい色にすると天井は高く見え、部屋全体も広く感じられる、としています(出典:同上)。寝室で天井を壁より一段暗くするのは、その反対の方向で、広さや開放感よりも落ち着きを優先する選び方です。

寝室の天井には、もう一つ、ほかの部屋にない事情があります。仰向けに横になると、天井が視界の多くを占めます。リビングで天井を見上げることはあまりありませんが、寝室では、寝る前や朝目覚めたときに、天井が目に入りやすい面になります。天井の色は、寝室の居心地に思った以上に効いてきます。

ただし、天井を暗くすると、天井を高く見せる効果は得にくくなります。6畳程度の寝室で、天井の低さが気になっている場合は、壁より「一段」暗いくらいにとどめる、あるいは天井は白のままにして壁の色で落ち着きを出す、という選び方もあります。どの程度の色の差にするかは、見本帳で壁用と天井用の見本を並べて見比べると決めやすくなります。

天井の色を変えるには、天井も壁紙を張り替えることになります。壁と一緒に張り替える場合の費用の考え方は、後の章で触れます。

見本は、寝室で過ごす時間帯の明かりで確かめる

寝室の壁紙で起きやすい失敗が、「見本で見たときと、貼ってからの印象が違う」というものです。張り替えの現場でよく知られているのは、見本より壁一面に貼ったときのほうが、明るく淡く見えるということです。見本帳で2つの色で迷ったら、少し濃いほうを選ぶと、「思ったより薄かった」という失敗を避けやすくなります。

サンゲツも、カタログの写真と実際の仕上がりでは印象が異なることが少なくないとして、サンプルで実物を確認すること、それもできるだけ大きなサイズのサンプルを、施工後と同じように垂直に立てた状態で確認することを勧めています(出典:サンゲツ「壁紙の選び方のコツをお部屋ごと・イメージごとに徹底解説」)。

寝室の場合は、見る時間帯にも気をつけたいところです。リビングは昼間の自然光の下で過ごす時間が長いのに対して、寝室は、夜に照明をつけた状態で過ごす時間が中心になります。昼間の明るい光で「落ち着いたいい色」と思った見本が、夜の照明の下では思っていたより暗く、あるいは違う色味に見えることがあります。見本を借りられる場合は、寝室の壁に当てて、夜に照明をつけた状態でも見てみてください。

見本帳の小さな見本だけで決めきれないときは、壁紙メーカーのショールームで、大きな面に貼られた実物を見るという方法もあります。当店にご相談いただいた方の中にも、壁紙の柄を決める前にショールームで実物を見て、仕上がりのイメージを固めた方がいます。ショールームの場所や、予約が要るかどうか、見たい品番が展示されているかは、行く前に各メーカーの公式サイトで確かめておくと確実です。気に入った壁紙があれば、品番を控えておき、見積もりのときに伝えてください。

「寝室の壁紙は風水的にどうか」は参考程度に

ベージュの落ち着いた壁紙の寝室で、からし色のクッション・ブランケット・カーテンに色を取り入れている

寝室の壁紙を調べていると、「寝室の壁紙は風水的に何色がよいか」という情報にも多く出会います。方角ごとに合う色が挙げられていたり、運気と色が結びつけて説明されていたりするものです。

ただ、風水は占いの領域のもので、壁紙メーカーや公的機関のような、内容を定めて公式に発信している主体がありません。そのため、情報の出どころによって言っていることが違うこともあります。当店としても、風水に基づく色選びを勧めたり、その効果を保証したりすることはできません。

それでも、風水を大切にしている方が、それを参考に色を選ぶこと自体に問題があるわけではありません。取り入れるなら、次のような考え方をしておくと、後悔しにくくなります。

1つは、風水で勧められている色が、この記事で見てきた「落ち着いた色」の範囲に入っているかを見ることです。落ち着いた色の範囲に入っているなら、メーカーの考え方とも重なるので、候補の一つにできます。そのうえで、床や寝具の色となじむかも確かめてください。

もう1つは、鮮やかな色や強い色を勧められた場合です。壁紙は、一度貼ると気軽には替えられません。鮮やかな色や強い色は、壁の4面すべてに使うのではなく、1面だけのアクセントクロスにする、あるいは寝具やカーテンのように替えやすいもので取り入れる、という方法があります。そうすれば、もし合わないと感じても、4面すべてを貼り直すよりはやり直しの負担を小さくできます(ただし、あとから1面だけを貼り直す工事にも、最低料金がかかります)。

最後に判断の基準にしたいのは、選んだ色の部屋で自分が落ち着けるかどうかです。壁紙は、毎日目にするものです。どの情報を参考にするにしても、見本を寝室の壁に当ててみて、「この色なら落ち着ける」と思えるかどうかで決めてください。

アクセントクロスで、寝室の1面だけに色を入れる

部屋全体の壁紙は落ち着いた色にして、1面だけに違う色や柄を入れる、という方法もあります。部屋の壁の一部に、ほかの面とは違う色や柄の壁紙を貼る方法で、アクセントクロスと呼ばれます。

サンゲツは、寝室について「お部屋に奥行き感を出したい場合は、アクセントクロスを取り入れてもよいでしょう」と書いています。また、アクセントクロスを効果的に取り入れると、部屋に奥行き感が出て広く感じられる効果が得られる場合もあり、部屋全体には取り入れにくいと感じるようなインパクトのある壁紙も、アクセントクロスなら比較的取り入れやすい、としています(出典:サンゲツ「壁紙の選び方のコツをお部屋ごと・イメージごとに徹底解説」)。

寝室でこの方法が向いているのは、ブルーの項で触れたように、4面すべてに使うには強すぎる色を試したい場合です。たとえば、濃いネイビーのブルーは4面すべてに使うと寒々しく感じるかもしれませんが、1面だけなら、落ち着きと引き締まった印象を両方取り入れやすくなります。

どの壁にするかは、部屋に入ったときの目線と、ベッドに横になったときの目線の両方で考えてみてください。たとえば、ベッドの頭側の壁は、部屋に入ったときにはよく目に入りますが、横になっているときには視界に入りません。反対に、ベッドの足元側の壁は、横になったときにも目に入ります。寝る前に目に入る面に強い色を置くか、置かないか、という観点で選ぶと、寝室ならではの決め方ができます。

アクセントクロスは、選び方を外したときの違和感も大きくなる方法です。面積の目安や色の数、見本帳での選び方など、よくある失敗とその避け方は、アクセントクロスの失敗例は3つ|面積は壁の2〜3割・色は3色まで、見本帳は少し濃いめを選ぶで詳しく扱っています。

アクセントクロスを考えているなら、部屋全体の張り替えの見積もりを取る段階で「この1面は色を変えるかもしれない」と伝えておくのがおすすめです。張り替えと同時であれば、アクセントクロスの面は使う壁紙が変わるだけで、1面のために職人がもう一度来るわけではありません。後から1面だけを別に頼むと、1面だけの工事でも最低料金がかかります。

寝室の壁紙張り替え費用の目安

色の方向性が見えてきたら、費用の目安も押さえておきましょう。ここでは、一般的な6〜8畳程度の寝室を例に考えます。

6〜8畳の寝室なら、壁のみで5万〜9万円程度が目安

壁紙の張り替え費用は、基本的に「張り替える壁の面積×1㎡あたりの単価」で考えます。量産品と呼ばれる標準的な壁紙であれば、材料と工事を合わせて1㎡あたり1,500〜2,500円程度が目安です。

ここでいう面積は、床の広さではなく、部屋を囲む壁の広さです。壁の面積は「部屋の周りの長さ×天井の高さ」で見当をつけられ、天井の高さを2.4m前後とすると、6畳の部屋の壁は約30㎡、8畳の部屋の壁は約34〜37㎡が目安です(どちらも窓やドアを引く前の大まかな数字です)。これに単価を掛けると、次のようになります。

  • 6畳:約30㎡×1,500〜2,500円=約4万5,000〜7万5,000円
  • 8畳:約34〜37㎡×1,500〜2,500円=約5万1,000〜9万2,500円

実際の見積もりでは、多くの業者が最低料金を4万〜6万円程度に設定していることや、家具の量などの条件も加わります。そのため、6〜8畳の寝室の壁を量産品で張り替える場合、5万〜9万円程度が一つの目安になります。この金額には天井は含まれていません。

部屋の広さごとの費用の目安や、見積もりで確かめたい点は、【知らないと損】6畳の壁紙クロス張替え費用|4万円以下は見積もり内容を要確認。相場と失敗しない判断基準と8畳の壁紙張り替え費用はいくら?5万〜9万円の目安と追加費用が発生する2つの条件を解説で詳しく扱っています。

色を変えても、費用の差は壁紙のグレードの差が中心

「今の白い壁紙から、ブルーやグレーに変えると費用が上がるのでは」と心配される方もいますが、色を変えること自体で費用が大きく上がるわけではありません。費用を左右するのは、張り替える面積と、選ぶ壁紙のグレードです。

張り替え用の壁紙には、量産品と呼ばれる標準的なグレードと、1000番台と呼ばれる一つ上のグレードがあります。量産品は白やアイボリーの無地が中心で、色のついた壁紙や柄物の選択肢は1000番台のほうがずっと多くなります。そのため、ブルーやグレーのようにはっきり色を変えたい場合や、天井を壁より暗い色にしたい場合は、1000番台から選ぶことが多くなります。寝室のように毎日長く過ごす部屋で、落ち着いた色合いや質感にこだわりたい場合も、1000番台から選ぶと、イメージに近い一枚を見つけやすくなります。

量産品と標準的な1000番台の差は、1㎡あたり数百円ほどが一般的です。たとえば1㎡あたり330円の差であれば、6畳の壁(約30㎡)で約1万円の差になります。アクセントクロスとして1面だけを1000番台にするなら、差がかかるのはその面の分だけです。グレードごとの違いと部屋ごとの選び分けは、量産クロスと1000番クロスの違い|価格差は6畳で約1万円、部屋ごとの選び分け方で詳しく扱っています。

なお、見本帳には、海外ブランドとのコラボ柄など、標準的な1000番台の2倍近い定価のものもあります。こうした壁紙を寝室の4面すべてに使うと費用が大きく上がるので、使うなら1面に絞る、という考え方が向いています。

天井も一緒に張り替えるなら、壁と同時に

色選びの章で触れたように、寝室は天井の色が効いてくる部屋です。天井の色を変えたい場合や、壁と同じように天井の古さも気になっている場合もあるでしょう。天井も張り替えるなら、壁と同時に頼むのが負担の小さい方法です。

6畳の部屋の天井は10㎡ほどで、壁と一緒に天井も張り替える場合の差額は2万円程度が一つの目安です。8畳ならそれより少し広くなるぶん、差額も少し増えます。この目安は、天井に白い量産品を貼る場合の考え方です。天井を壁より一段暗い色にするために1000番台の壁紙を選ぶと、その面積の分だけ材料の差が上乗せされます。一方、壁が終わってから天井だけを別に頼むと、職人が現場に来て養生をし、道具を広げて片づけるまでの手間がもう一度かかるので、天井だけでも最低料金がかかります。天井を後回しにした場合との違いは、クロス張り替えで天井もやるべき?壁と同時なら追加2万円、後回しは割高になる理由で詳しく扱っています。

ベッドなど大きな家具の移動と、その日の夜のこと

寝室の張り替えならではの確認事項が、家具です。寝室には、ベッドやタンス、ドレッサーなど、大きくて重い家具が集まりやすいからです。壁紙を張り替えるには、壁の前の家具を動かす必要があります。

家具の移動は、項目として見積書に書かれていなくても、施工費に含まれていることが多いものです。ただ、大型の家具が複数ある場合は、数千円〜1万円前後が別にかかることもあります。現地調査のときに、どの家具を業者側で動かすのか、自分で動かしておくのかを確かめておきましょう。組み立て式の大きなベッドのように、動かすのに分解が要る家具があれば、そのことも伝えておくと、当日の段取りがずれずに済みます。家具の移動について詳しくは、壁紙張り替えの家具移動は業者に頼める?費用相場と自分では動かせない家具の対処法で扱っています。

もう一つ気になるのが、「張り替えた日の夜、寝室で寝られるのか」ということです。6〜8畳の部屋1つであれば、家具の移動から片づけまで含めて、4〜6時間ほどで終わることが多いので、多くの場合はその日の夜から寝室を使えます。ただし、下地の状態によってはパテの乾燥を待つために翌日にまたがることもあります。また、張り替えたあとはにおいが残ることがあり、サンゲツは、施工時の臭いが残る場合があるとして、入居後(施設利用開始後)1週間程度は十分に換気するよう案内しています(出典:サンゲツ「壁紙のメンテナンス(一般ビニル壁紙)」)。工事が翌日にまたがる場合や、においに敏感な方は、寝室以外で眠れる場所を考えておくと安心です。作業時間の目安と当日の工程は、壁紙張り替えの時間はどれくらい?1部屋4〜6時間の目安と日数の決まり方を解説にまとめています。

張り替えた直後の壁紙は、糊がまだ落ち着いていません。施工後しばらく(少なくとも1時間ほど)は壁に触れたり、家具を押し付けたりしないようにしておくと安心です。ベッドやタンスを壁際に戻すのは、少し時間を置いてからにしましょう。

ほかの部屋とまとめて依頼すると、1部屋あたりの負担が小さくなる

寝室の壁紙が古くなってきたということは、同じ時期に貼られたほかの部屋の壁紙も、同じように古くなっていることが多いものです。寝室だけを単独で頼むより、ほかの部屋と一緒に見てもらうほうが、1部屋あたりの負担は小さくなります。

職人の手配や移動、養生といった段取りは、部屋の数に関係なく1回分かかります。まとめて頼めば、この段取りが1回で済みます。また、範囲が広いと業者は効率よく作業できるので、1㎡あたりの施工単価が下がることもあります(総額は範囲が広がるぶん増えます)。

家全体の色の組み合わせを考えるうえでも、まとめて相談するのは理にかなっています。寝室は落ち着いた色、リビングは明るく開放感のある色、というように、部屋ごとの役割に合わせて色を選び分けると、家全体としてのまとまりも出しやすくなります。家全体をまとめて張り替える場合の費用の目安は、マンションならマンションの壁紙張り替え費用はいくら?3LDKで20万〜34万円前後、間取り別の目安と費用の決まり方、一軒家なら一軒家の壁紙張り替え費用はいくら?家全体は数十万円規模、面積の積み上げ方と階段・吹き抜けの注意点で詳しく扱っています。

まとめ

寝室の壁紙の色選びと費用について、ポイントを整理します。

  • 壁紙メーカーのサンゲツは、寝室を「一日の疲れを癒やし、良質な睡眠をとるための部屋」と位置づけ、落ち着いた色・柄の壁紙を勧めている。カーテンや寝具、床の色となじむ色を選ぶと統一感が出る
  • ブルーは、リリカラが「鎮静効果のある色」とし、寝室におすすめとしている。ただし涼しさや寒さも感じさせるので、ブルーグレーのような落ち着いた色にするか、濃い色は1面だけに使うと取り入れやすい
  • グレー・グレージュ・ベージュは、床の色との組み合わせで考える。こげ茶などの床にはグレー系でシックに、黄・赤系の床にはベージュ系でナチュラルに
  • 寝室のように落ち着きたい部屋では、天井を壁より一段暗い色にする方法がある。寝室は横になって天井を見上げる部屋なので、天井の色も含めて考える
  • 見本より壁一面のほうが明るく淡く見えるので、迷ったら少し濃いめを選ぶ。寝室は夜の照明の下で過ごすので、見本は夜の明かりでも確かめる
  • 風水は公式の発信元がない占いの領域なので、参考程度にとどめる。強い色は1面だけにするか、寝具やカーテンで取り入れる
  • 6〜8畳の寝室の壁を量産品で張り替える費用は、5万〜9万円程度が目安(天井は含まない)。色を変えること自体より、壁紙のグレードで差が出る。はっきり色を変えたいなら1000番台から選ぶことが多く、6畳の壁で1万円前後の差が目安
  • 天井は壁と同時なら6畳で2万円程度の差額が目安。ベッドなど大型家具の移動は現地調査で確認し、ほかの部屋とまとめて頼むと1部屋あたりの負担が小さくなる

寝室の壁紙は、毎晩、眠る前に目にするものです。「何色が正解か」を探すより、「この色の部屋なら落ち着ける」と思える方向を決めることから始めてみてください。方向が決まれば、あとは見本帳を見ながら、寝具やカーテンに合う一枚を一緒に絞り込んでいけます。

寝室の壁紙を張り替えて、落ち着ける色の部屋にしたい方は、電話でご相談ください。現地調査で寝室の広さや床・寝具の色を見たうえで、見本帳からの選び方と、天井を含めるかどうかによる費用の違いをご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。

この記事の執筆者

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氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。

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