壁紙の継ぎ目が照明で目立つ理由は?斜めの光と段差の影、経年か施工かの見分け方と厚手の壁紙の選び方

夜、天井の照明に照らされた壁紙の継ぎ目を見つめる人

夜、部屋の照明をつけたときに、昼間は気にならなかった壁紙の継ぎ目が線のように浮かんで見えたり、壁の表面に細かな凹凸が見えたりすることがあります。張り替えから年数が経っていれば「古くなったせいだろう」と思える一方で、「施工が悪かったのではないか」「張り替えても、また同じように見えるのではないか」と気になって、調べ始めた方も多いと思います。

先に結論をお伝えします。照明で壁紙の継ぎ目や凹凸が目立つのは、多くの場合、光が斜めに当たって段差に影ができるためです。正面から見るとほとんど分からない段差でも、光が壁の面をかすめるように当たると影が長く伸び、線や凹凸として目に入ってきます。照明をつけて目立つからといって、それだけで施工の失敗とは限りません。

ただし、同じ光の当たり方でも、どれだけ目立つかは、下地をどこまで平らに整えたか、壁紙の厚みや表面の凹凸、そして年月による継ぎ目の開きや浮きによって変わります。壁紙メーカーのリリカラは、天井の壁紙を選ぶポイントとして、照明が近い天井は凹凸の影がつきやすく、生地の薄い壁紙だと下地の凹凸が目立ちやすいため、生地の厚い壁紙を選ぶと目立ちにくくなる、と説明しています。張り替えのときは、壁紙の選び方と、気になっている場所の伝え方で、継ぎ目や凹凸を目立ちにくくする工夫ができます。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 照明をつけると継ぎ目や凹凸が目立つ理由(壁は光を斜めに受けていること、光が面をかすめる場所ほど影ができること)
  • 目立ち方を左右する、照明以外の3つの要因(下地の仕上げ、壁紙の厚みと表面の凹凸、年月による継ぎ目の隙間や浮きなどの変化)と、経年による変化か施工に原因があるかの見分け方
  • 張り替えで目立ちにくくするためにできること(厚手で表面に凹凸のある壁紙を相談する、気になっている場所と光の当たり方を現地調査で伝える)
  • 張り替えたあとに、照明をつけて斜めから確かめるときの見方

読み終えるころには、気になっている継ぎ目や凹凸について、次に何をすればよいかが見えてくるはずです。

照明をつけたときに見える継ぎ目や凹凸が気になっていて、張り替えるとどう変わるのかを知りたい方は、電話でお尋ねください。気になっている場所や、見え方が変わる時間帯を伺ったうえで、張り替えの進め方をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。


継ぎ目や凹凸が照明で目立つのは、光が斜めに当たってわずかな段差に影ができるから

懐中電灯の光を壁に斜めに当てると、壁紙の継ぎ目と小さな凹凸が影になって浮かび上がる様子

照明をつけたときにだけ継ぎ目や凹凸が目に付くのは、壁紙が急に変わったからではなく、光の当たり方が変わったからです。まずは、壁がどのような角度で光を受けているのかを見ていきます。

壁は、光を斜めに受けている

部屋の照明は、多くの場合、天井やその近くに付いています。一方で、壁は床に対して垂直に立っています。そのため、照明の光は壁を正面から照らすのではなく、上のほうから斜めに当たることになります。窓から入る昼間の光も、窓の横の壁に対しては、壁に沿うように斜めに差し込みます。

壁紙メーカーのサンゲツは、壁紙のサンプルを見比べるときの注意として、「壁は床に対して垂直方向のため、水平に近い角度で見本チップやサンプルを確認した場合とは、照明の当たり具合などが変化する」と説明しています。そのうえで、「とくに凹凸加工(エンボス加工)が施された壁紙の場合、影の落ち方によって表情が変わることがあります」と書いています(出典:サンゲツ「壁紙のサンプルを見比べるときのポイント・失敗しないためのコツ」)。

これは見本の見え方についての説明ですが、壁は机の上に置いた見本とは違う角度で光を受けている、という点は、継ぎ目や下地の凹凸の見え方にも同じように関わると考えられます。見本帳を手に取って見たときには気づかなかった表情が、壁に貼って照明をつけたときに初めて見えてくることがあるのは、このためです。

光が面をかすめる場所ほど、わずかな段差に影ができる

光が正面から当たっているとき、小さな段差の影はほとんどできません。ところが、光が浅い角度で面をかすめるように当たると、同じ段差でも影が長く伸びます。壁紙の継ぎ目のわずかな段差や、下地に残った細かな凹凸が、照明をつけたときに線や点のように浮かんで見えるのは、この影のためです。

光が斜めに当たりやすいのは、たとえば次のような場所です。

  • 照明のすぐ近くにある壁や天井
  • 照明の光が、壁の面に沿うように当たる位置
  • 窓のすぐ横の壁(昼間の光が壁に沿って差し込む)

同じ壁でも、昼と夜とでは見え方が変わります。昼間は窓からの光で部屋全体が明るく、影が目立ちにくい場所でも、夜に照明だけになると、光の向きがはっきりして影が出やすくなることがあります。照明器具を取り替えた、家具の配置を変えたなどで光の当たり方が変わり、それまで気にならなかった継ぎ目に気づく、ということもあります。

見る位置によっても、見え方は変わります。部屋の入り口から壁に沿って奥を見通すように眺めると、壁の面を斜めから見ることになるので、正面に立って見たときよりも凹凸の影が目に入りやすくなります。ソファに座ったときや、廊下から部屋をのぞいたときにだけ気になる、という継ぎ目があるのはこのためです。気になったときの見え方を、「どこから見て」「どの光で」まで覚えておくと、あとで原因を考えるときや、業者に伝えるときの手がかりになります。

照明をつけたときに見えるものは、ひとつではありません。壁紙と壁紙の継ぎ目が縦の線として見えることもあれば、壁紙の下にある下地の板のつなぎ目や、パテで埋めた跡が、うっすらとした筋や凹凸として見えることもあります。小さなふくらみが点々と見えることもあります。どれも、光が斜めに当たって影ができるという点では同じですが、原因はそれぞれ違います。

影とは別に、継ぎ目に沿って線のようにテカりや黄ばみが見える場合もあります。こちらは段差の影ではなく、張り替えたときの糊の拭き残しが、時間とともに変色したものかもしれません。こうした変色の見分け方は、壁紙のシミの原因は?雨漏り・結露・カビ・ヤニの見分け方と、張り替えの前にすべきことで扱っています。

見えている線が壁紙の継ぎ目かどうかは、位置である程度見当がつきます。壁紙は幅90cmほどのロールを、上から下へ縦に貼り継いでいきます。そのため壁紙の継ぎ目は、窓やドアのまわり、壁の端などでは間隔が変わるものの、基本的には床から天井まで縦に通り、90cmほどの間隔で並ぶことが多くなります。この並びと重ならない位置に筋や段差が見えるなら、壁紙の継ぎ目ではなく、その下の下地の側に原因がある可能性があります。次の章では、こうした原因の側を見ていきます。

目立ち方を左右するのは、照明だけではない(下地の仕上げ・壁紙の厚み・経年)

照明のついた部屋の壁の前で、壁紙の見本帳を開いて柄や質感を見比べる男性

光の当たり方が同じでも、継ぎ目や凹凸がどれだけ目立つかは、壁によって違います。差を生む要因は、大きく分けて3つあります。下地をどこまで平らに整えたか、壁紙の厚みと表面の凹凸、そして年月による継ぎ目の隙間や浮きなどの変化です。

下地をどこまで平らに整えたか

壁紙は薄い素材なので、下にある壁の凹凸や段差を拾い、表面に映し出します。そのため張り替えのときは、古い壁紙を剥がしたあと、下地の板と板のつなぎ目にできた段差や、剥がしたときの傷、ビスや釘の跡などをパテで埋め、乾いてから表面を平らに削ってから新しい壁紙を張ります。これが下地処理です。

下地処理は、きちんとした業者であれば基本的に行う工程です。下地処理で差が出るのは、やるかやらないかではなく、どこまで手をかけるかという程度のほうです。パテを1回で済ませるか、乾いてから薄く重ねて面を整えるか、表面を工具で丁寧に削るか簡単に済ませるかで、仕上がりの平らさは変わります。下地の段差がわずかに残っていると、正面からは分からなくても、光が斜めに当たる場所で影になって見えてきます。

張り替えの直後に見て分かるほどの大きな凹凸は、引き渡しのときの確認で指摘され、その場で手直しの相談になることが多いものです。目立つ凹凸がないことは確認できても、下地をどこまで整えたかまでは見えない、というのが下地処理の分かりにくいところです。下地処理がどういう作業なのか、見積書でどう確かめればよいのかは、壁紙の下地処理とは?数か月後に浮きが出る理由と、見積書で確認する一言で詳しく解説しています。

壁紙の厚みと表面の凹凸で、下地の拾いやすさが変わる

同じ下地でも、上に張る壁紙によって、凹凸の目立ち方は変わります。

リリカラは、天井の壁紙を選ぶポイントとして、「天井は照明が近いため照明による凹凸の影がつきやすく、壁紙の生地厚が薄いものだと下地の凹凸が目立ちやすい傾向があります。そのため、生地が厚い壁紙を選ぶことで下地の凹凸が目立ちにくくなります」と説明しています。さらに、「壁紙表面にエンボス(凹凸がある)のあるデザインを選ぶと、さらにジョイント(壁紙と壁紙のつなぎ目)も目立ちにくくなります」と書いています(出典:リリカラ「天井におすすめ!木目柄の壁紙(クロス)の選び方」)。

天井について書かれた説明ですが、照明の光で下地の凹凸に影ができるという仕組みは、照明の近くにある壁にも同じように当てはまると考えられます。生地が厚ければ、下地のわずかな段差を表面に映しにくくなります。表面に細かな凹凸があれば、継ぎ目の線がその凹凸にまぎれて見えにくくなります。裏返すと、生地が薄く表面が平らな壁紙ほど、下地の段差や継ぎ目が光で浮かびやすい、ということです。

張り替えの現場でも、築年数が経った住まいでは、職人から「見本帳の中でも厚手のものから選んでください」と言われることがあります。古い壁は、剥がしたあとの下地に細かな段差が残っていることがあり、薄い壁紙だとそれを拾って表面に出てしまうためです。

なお、壁紙の厚みは、量産クロスか1000番クロスかというグレードで決まるものではなく、品番ごとに違います。グレードの違いと、厚みや柄合わせの考え方は、量産クロスと1000番クロスの違い|価格差は6畳で約1万円、部屋ごとの選び分け方で詳しく扱っています。

年月がたって出てくる継ぎ目の隙間や浮きは、分けて考える

照明をつけたときに目立つ継ぎ目の中には、継ぎ目そのものが少し開いてきているものもあります。年月とともに壁紙が少しずつ縮んだり、糊の接着力が弱まったりするため、張ってから何年も経った住まいでは、継ぎ目に細い隙間が出てくることがあります。開いた隙間は光が当たると影になり、照明をつけたときに線としてはっきり見えるようになります。

継ぎ目の隙間のほかにも、壁紙の端や角の接着が弱まってめくれてくる「剥がれ」や、壁紙の中ほどが下地から離れてふくらむ「浮き」も、光が斜めに当たる場所では影になって目立ちます。こうした変化は、光の当たり方の問題ではなく、壁紙や下地の状態が変わってきているサインです。壁の角のめくれを自分で貼り戻せる条件と、業者に頼む場合の考え方は、壁紙の角が剥がれてきたら?自分で貼り戻せる条件と、業者に頼む場合の費用の考え方で解説しています。

経年による変化か、施工に原因があるかを見分ける手がかりは、張り替えてから症状が出てくるまでの時期です。

  • 張り替えから数か月〜1年ほどのうちに、浮きや隙間が何か所も出てきた:施工の状態を疑う理由があります。張り替えた業者に、早めに状態を見てもらいましょう
  • 張ってから何年も経って、少しずつ隙間や浮きが現れてきた:経年による変化と考えるのが自然です
  • 継ぎ目の位置に線が見えるが、隙間も段差も無く、照明をつけたときにだけ見える:壁紙の状態の変化というより、光の当たり方による見え方の可能性が高いといえます
  • 張り替えた直後から、継ぎ目以外の位置に、照明をつけて斜めから見たときにだけ小さな凹凸や筋が見える:下地をどこまで整えたかと光の当たり方によるもので、それだけで施工の失敗とは限りません。ふだん過ごす位置から見ても分かるほどの凹凸なら、張り替えた業者に相談しましょう

確かめるときは、照明をつけた状態だけでなく、昼間の明るいときに、気になる継ぎ目を近くから見てみてください。継ぎ目が開いて下地が見えていないか、端がめくれていないか、ふくらんでいる部分がないかを見ます。指先でそっと触れてみると、隙間や段差、ふくらみがあるかどうかも分かりやすくなります。強く押したり、めくれた部分を引っ張ったりはしないでください。

継ぎ目の隙間の原因と、まだ様子を見てよいか張り替えどきかの目安は、壁紙の継ぎ目の隙間、原因は?「まだ大丈夫」か「張り替えどき」を見分ける3つの目安で解説しています。ふくらんでいる場合の見分け方と対処は、壁紙の浮きは自分で直せる?補修できる3条件と、業者に見てもらうべき浮きの見分け方で詳しく扱っています。壁紙そのものが硬くなって、表面に細かなひび割れや波打つような凹凸が出てきた場合を含め、壁の状態から替えどきを見る目安は、壁紙の替えどきはいつ?築年数より見るべき「今の壁の状態」と見逃せない5つのサインで扱っています。

張り替えで目立ちにくくするためにできること

照明の光が斜めに当たること自体は、壁紙を張り替えても変わりません。それでも、壁紙の選び方と、気になっている場所の伝え方で、継ぎ目や凹凸を目立ちにくくする工夫はできます。

厚手で、表面に凹凸のある壁紙を相談する

前の章で見たとおり、生地の厚い壁紙や、表面に凹凸のある壁紙は、下地の凹凸や継ぎ目が目立ちにくくなります。照明をつけたときの継ぎ目が気になって張り替えを考えているなら、見本帳から選ぶときに、色や柄と並んで、壁紙の厚みと表面の凹凸(エンボス)も選ぶ基準に入れておくとよいでしょう。あわせて、継ぎ目で柄を合わせる必要がある壁紙は、継ぎ目が表に出やすいことがあります。継ぎ目を目立たせたくない壁なら、厚みや表面の凹凸とあわせて、柄合わせの要らない無地調のものも候補に入れておくと、継ぎ目が目立ちにくい仕上がりを選びやすくなります。

壁紙メーカーの見本帳の中には、この点を分かるようにしているものもあります。リリカラは自社の見本帳の紹介で、「製品厚0.5mm以上の壁紙で下地の凹凸とジョイントが目立ちづらい、無地貼り商品のコレクション」を収録していること、「厚みや凹凸の目立ちにくさなど リリカラ基準を満たした商品には『極厚』マーク掲載」していることを案内しています(出典:リリカラ「施工性・機能性に優れた壁紙シリーズ」)。これはリリカラの一部の見本帳についての案内で、どのメーカーの見本帳にも同じ印があるわけではありません。業者が持ってくる見本帳に厚手の品番の目印があるかどうかは、見本帳を見るときに聞いてみてください。

厚みや表面の凹凸は、写真やWebのカタログでは分かりにくく、見本帳のチップやサンプルを手に取って初めて分かる情報です。サンゲツは、凹凸加工の壁紙のサンプルを壁に当てて確認する際には「照明の位置や明るさなども考慮しておくことが大切です」と書いています(出典:サンゲツ「壁紙のサンプルを見比べるときのポイント・失敗しないためのコツ」)。気になっている壁にサンプルを当てて、夜に照明をつけた状態でも見ておくと、張ったあとの見え方を想像しやすくなります。夜の照明の下で確かめたいときは、見本帳やサンプルを少しの間借りておけるかどうかを、業者に聞いてみてください。サンプルを壁に当てて昼と夜の光で見る方法や、大きなサンプルの取り寄せ方は、壁紙のサンプルと実際の色はなぜ違う?メーカーが説明する「面積効果」と、見本帳の見方・サンプルの取り寄せ方で詳しく扱っています。

気に入った壁紙が薄手のものだった場合は、現地調査のときに、その壁で使えるかを確かめておくと安心です。「この壁紙で継ぎ目や凹凸が目立ちそうなら、近い色の厚手のものを教えてほしい」と伝えておくと、選び直しの手間を減らせます。

気になっている場所と、光の当たり方を現地調査で伝える

照明をつけたときに継ぎ目や凹凸が目立つ場所は、住んでいる人がいちばんよく知っています。現地調査の時間帯によっては、夜に照明だけをつけたときの見え方を、その場で再現しにくいこともあります。照明で目立つ場所や見え方、気になり始めた時期、照明を消しても分かる変化は、こちらから言葉で伝えておきましょう。

伝えておくとよいのは、次のようなことです。

  • どの部屋の、どの壁(または天井)が気になっているか
  • 照明をつけたとき、窓から光が入るときなど、どの時間帯・どの光で目立つか
  • いつごろから気になり始めたか(前回の張り替えから何年くらいか、照明や家具の配置を変えたあとか)
  • 継ぎ目が開いている、端がめくれている、ふくらんでいるなど、照明を消しても分かる変化があるか

現地調査では、壁の面を手で押した感触や、継ぎ目・角のひび、ふくらみや浮きなどを見て、下地の状態の見当をつけます。気になっている場所と見え方を先に伝えておけば、担当者もその場所を意識して見ることができ、厚手の壁紙を選んだほうがよいかどうかといった相談もしやすくなります。

伝えるときに、原因まで自分で突き止めておく必要はありません。「施工が悪かったのか、経年なのか分からない」という状態のままで構いません。前の章で見た時期の手がかり(前回の張り替えからどれくらい経って、いつから気になり始めたか)と、照明を消しても分かる変化があるかどうかが分かれば、それが判断の材料になります。うまく言葉にできない場合は、夜に照明をつけた状態で気になる場所を写真に撮っておき、見せながら説明する方法もあります。

隙間や浮きの原因が下地そのものの傷みや動きにある場合は、壁紙だけを張り替えても、同じ症状がまた出てくることがあります。「張り替えても、また目立つのでは」という心配がある場合は、下地の補修が要りそうかどうかの見当も、現地調査で見てもらいましょう。

あわせて、見積もりのときに「下地処理は含まれていますか」と聞いておくと、下地をどう整えるつもりなのかを話すきっかけになります。ただ、下地の状態は、古い壁紙を剥がしてみて初めて分かる部分もあります。剥がしたあとに下地の傷みが見つかった場合にどう扱うのか、追加の費用がかかる可能性があるのかも、あわせて確かめておくと安心です。見積書でほかに確かめておきたい項目は、クロス張り替えの見積書チェックポイント7選|追加費用で後悔しないための確認事項にまとめています。

張り替えのあとは、照明をつけて斜めから確かめる

張り替えが終わったら、仕上がりを確かめるときにも、ここまでの話が役に立ちます。

正面から見るだけでは、小さな凹凸や継ぎ目の段差は見逃しやすいものです。壁に沿って斜めの位置から見ると、気になる箇所を見つけやすくなります。光の当たり方によって影ができるためです。明るいうちに見るだけでなく、照明もつけて確かめると分かりやすくなります。気になっていた壁や天井は、照明をつけたときにどう見えるかを、とくに意識して見ておきましょう。

斜めから見ると、ふだんは気にならない程度の小さな影まで見えることがあります。ふだん過ごす位置から見ても分かるような大きな凹凸や、継ぎ目の開き、切り口の乱れのように、日がたっても変わらないものは、気づいた時点で業者に伝えて相談します。一方で、張ったばかりの壁紙に見える小さなふくらみは、糊の水分が抜けていく途中に出るもので、数日〜1週間ほどで落ち着くことがほとんどです。すぐに手直しを求めるより、しばらく様子を見てから判断したほうがよいでしょう。また、張ったばかりの壁は、施工後1時間ほどは触ったり家具を押し付けたりしないほうがよいので、確かめるのは目で見るだけにしておきます。

仕上がりの確認の進め方や、立ち会えないときの確かめ方は、壁紙張り替えの立ち会いは必要?役立つ3つの場面と、留守中に鍵を預けるときの確認事項で詳しく扱っています。

まとめ

照明をつけたときに壁紙の継ぎ目や凹凸が目立つ理由と、張り替えでできることを整理します。

  • 照明をつけると継ぎ目や凹凸が目立つのは、多くの場合、光が壁に対して斜めに当たり、わずかな段差に影ができるため。壁は床に対して垂直なので、机の上で見る見本とは違う角度で光を受けている
  • 光が面をかすめるように当たる場所(照明の近くの壁や天井、窓のすぐ横の壁など)ほど、影が伸びて目立ちやすい。照明や家具の配置を変えたあとに気づくこともある
  • 目立ち方を左右するのは、下地をどこまで平らに整えたか、壁紙の厚みと表面の凹凸、年月による継ぎ目の隙間や浮きなどの変化。リリカラは天井について、生地の厚い壁紙を選ぶと下地の凹凸が目立ちにくく、表面に凹凸のあるデザインならつなぎ目も目立ちにくいと説明している
  • 張り替えから数か月〜1年ほどで浮きや隙間が何か所も出てきたなら施工の状態を疑う理由があり、何年も経ってから少しずつなら経年による変化と考えるのが自然。継ぎ目に隙間も段差も無く照明をつけたときだけ線が見えるなら、光の当たり方による見え方の可能性が高い。ふだん過ごす位置から見ても分かるほどの凹凸なら、張り替えた業者に相談する
  • 張り替えのときは、厚手で表面に凹凸のある壁紙を相談し、サンプルは気になる壁に当てて照明をつけた状態でも見る。気になっている場所と、どの光で目立つかを現地調査で伝え、下地の補修が要りそうかも見てもらう
  • 張り替えのあとは、明るいうちだけでなく照明もつけて、壁に沿って斜めから確かめる。張った直後の小さなふくらみは、数日〜1週間ほどで落ち着くことがほとんど

照明をつけたときに見える継ぎ目や凹凸は、光の当たり方による見え方であることも、壁紙や下地の状態が変わってきているサインであることもあります。今の壁がどちらに近いかの見当をつけたうえで、張り替えを考えるなら、まずは気になっている場所と、どの光で目立つのかを業者に伝えてみてください。壁の状態を見てもらいながら、継ぎ目や凹凸が目立ちにくい壁紙を一緒に選んでいけます。

照明をつけたときの継ぎ目や凹凸が気になる壁を、張り替えで目立ちにくくしたい方は、電話か問い合わせフォームでご相談ください。現地調査のときに、気になっている場所と光の当たり方を伺い、壁の状態を見ながら、厚みや表面の凹凸も含めた壁紙の選び方をご案内します。見積もり・現地調査は無料です。

電話が難しい方はでもご相談いただけます。

この記事の執筆者

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氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。

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