
壁紙を張り替えたいけれど、まとまったお金を一度に払うのは少し心配。ローンや分割払いにできるなら、そのほうが気が楽かもしれない。そう考えて、問い合わせる前に支払いの方法を調べている方もいるのではないでしょうか。
先に結論をお伝えします。壁紙だけの張り替えは、施工が終わってから現金や振り込みで一括して支払うのが一般的で、ローンや分割払いを用意している業者は多くありません。6畳ほどの1部屋の張り替えなら数万円台に収まることが多く、家じゅうをまとめても多くは数十万円規模で、ローンを組むほどの金額になりにくいためです。一方で、壁紙の張り替えを他のリフォームとまとめて行うなら、金融機関のリフォームローンという選択肢があります。ただし、どんな工事が対象になるかは商品によって違うので、利用を考えるなら金融機関に確かめることになります。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 壁紙だけの張り替えでの支払いのタイミングと方法、ローンや分割払いを用意している業者が多くない理由
- 他のリフォームとまとめて行う場合のリフォームローンの基本と、住宅の購入にあわせて住宅ローンに含める話との違い
- 一度に用意するのが難しいときの考え方。張り替える範囲を分ける方法と、壁紙のグレードを選んで総額を抑える方法
読み終えるころには、支払いについて確認すべき点が分かり、見積もりを頼む段階で予算の相談もしやすくなるはずです。
予算や支払いのことが気になっている方も、まずは電話でご相談ください。張り替えたい部屋や面を伺い、範囲や壁紙のグレードで費用を調整する考え方も含めてご案内します。見積もり・現地調査は無料です。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
壁紙だけの張り替えは、現金一括での支払いが一般的
壁紙だけを張り替える場合、支払いは一度にまとめて済ませる形が一般的です。いつ、どのように払うのかを先に知っておくと、見積もりを頼むときの気持ちの負担が少し軽くなります。
支払いは、施工が終わってから一括が一般的
壁紙の張り替えは、問い合わせ、現地調査と見積もり、発注、施工、完了という順に進みます。支払いについて特に決めがなければ、施工が終わってから一括で払うのが一般的です。支払いの方法は、現金か銀行振り込みが中心になります。
ただし、業者によっては、契約のときに前金として一部を払う条件を設けていることもあります。前金がいるのか、残りをいつ払うのか、現金か振り込みかは、見積書や発注のときのやり取りで確かめておきましょう。見積書に支払い条件が書かれていなければ、その場で聞いてしまうのが確実です。支払いの条件を含め、発注のときに何をどんな形で文字に残しておくかは、壁紙張り替えに契約書は必要?法律の原則と、数十万円の工事で実際に多い書面の残し方で整理しています。
施工が終わってから払う流れなら、張り替えた壁の仕上がりを確かめたうえで支払うことになります。支払いの準備としては、施工日に向けて、見積もりの金額を用意しておけばよい、ということです。
あわせて確かめておきたいのが、見積もりの金額から増えることがあるかどうかです。費用は原則として見積もりのとおりで、施工の前に伝えられます。ただ、古い壁紙を剥がしてみないと下地の状態が分からない、といった特殊な場合には、「下地が傷んでいた場合、追加でどのくらいかかるか」の目安を、剥がす前に聞いておくと安心です。予算に余裕が少ないときほど、追加費用が出る可能性と、その目安を先に確認しておくことが大切です。
見積もりや発注のときに支払いについて確かめておきたいのは、次のような点です。
- 前金が必要か。必要なら、いくらをいつ払うのか
- 残りの金額を払う時期(施工が終わったときか)
- 支払いの方法(現金か、銀行振り込みか)
- 見積もりの金額から増えることがあるか。あるなら、どんな場合に、どのくらいか
もう1つ知っておきたいのが、見積もりには有効期限があることです。おおよそ1か月程度が目安で、それを過ぎてから発注を考える場合は、金額が変わっていないかをあらためて確かめることになります。見積もりを取ってから支払いの準備をするなら、施工したい時期と、見積もりの有効期限を並べて考えておくと慌てずに済みます。
問い合わせから完了までの段取りや、発注のときに何を取り交わしておくかは、壁紙張り替えの流れは5段階|問い合わせから完了まで、依頼する側がすることと期間の考え方で詳しく解説しています。見積書の支払い条件の見方は、クロス張り替えの見積書チェックポイント7選|追加費用で後悔しないための確認事項でも扱っています。
ローンや分割払いを用意している業者が多くない理由
壁紙だけの張り替えで、ローンや分割払いを用意している業者が多くないのは、工事の金額の規模が比較的小さいためです。
たとえば、一般的な量産品の壁紙で張り替える場合、材料と工事を合わせて1㎡あたり1,500〜2,500円程度が目安です。6畳の部屋の壁はおよそ30㎡なので、壁だけなら4万5,000〜7万5,000円程度になります。範囲が小さくても、職人が現場に来て、養生し、片づけて帰るまでの手間はかかるため、多くの業者は最低料金を4万〜6万円程度に設定しています。1部屋か2部屋の張り替えであれば、数万円台から十数万円程度に収まることが多いでしょう。見積もりの金額にどんな作業が含まれているかは、壁紙張り替え費用の内訳とは?㎡単価1,500〜2,500円に含まれるもの・別途になるもの、見積書の言葉を整理で整理しています。
家じゅうをまとめて張り替えれば数十万円になり、広い一軒家で天井まで含めると100万円規模になることもあります。それでも、住宅の購入や大がかりなリフォームに比べれば金額は小さく、現地調査と見積もりを経て、施工が終わったら一括で払う、という流れで完結することがほとんどです。
裏を返せば、壁紙だけの張り替えでローンや分割払いを前提に予算を組むと、話が進んでから「一括でしか払えない」と分かって、計画を立て直すことになりかねません。支払い方法の選択肢は業者によって違うので、一括での支払いに不安があるなら、見積もりを頼むときに、支払いの方法と時期を最初に聞いておくと安心です。発注の直前ではなく、早い段階で聞いておけば、範囲やグレードで金額を調整する時間も取れます。
他のリフォームとまとめて行うなら、リフォームローンという選択肢がある

壁紙の張り替えを、ほかのリフォーム工事とまとめて行う場合は、話が少し変わります。工事全体の金額が大きくなれば、金融機関のリフォームローンを使うことを考える人もいます。
リフォームローンとは
全国銀行協会は、住宅ローンを「新築・中古のマンションや建売住宅を購入したり、一戸建てを建築したりする際に金融機関などからお金を借りる、住宅取得専用のローン」と説明したうえで、「住宅ローンは、新たに住居を取得する場合のみならず、リフォームや現在の住宅ローンを別の住宅ローンに変更する借り換えにも利用できます」としています。そのうえで、住宅ローンの目的別の種類の1つとして、リフォームローンを「主に今お住まいの住宅の修繕やバリアフリー化などリフォーム全般を目的とするローン」と紹介しています(出典:一般社団法人全国銀行協会「住宅ローン」)。
つまり、リフォームローンは、家を買うためではなく、今の家を直したり整えたりするためにお金を借りるローンです。張り替えの業者が用意する支払い方法とは別に、自分で金融機関に申し込んで借りるお金なので、壁紙の張り替えをほかの工事とまとめて、全体の金額が大きくなるときの選択肢の1つになります。
ただし、同じ協会のページには「商品構成及び呼名は銀行によって異なります。詳しくはお取引銀行にご確認ください」という注記もあります(出典:同上)。どんな工事が対象になるか、リフォームローンに壁紙の張り替えを含められるかは、金融機関や商品によって違うと考えておいたほうがよいでしょう。リフォームローンを使うかどうかを考えるときは、まず利用を検討している金融機関に、予定している工事の内容を伝えて確かめることになります。
公的機関にも、目的を限った融資がある
リフォーム向けの融資は、民間の金融機関だけのものではありません。たとえば、住宅金融支援機構には「リフォーム融資(耐震改修工事)」があり、「耐震改修工事または耐震補強工事を行うために必要な資金に対する融資です」と案内されています(出典:独立行政法人住宅金融支援機構「リフォーム融資(耐震改修工事)」)。
この例のように、リフォーム向けの融資には、対象にする工事をはっきり限っているものがあります。「リフォーム」と名の付く融資でも、どんなリフォームにでも使えるとは限りません。利用条件や手続きの詳しい内容は、それぞれの案内資料や窓口で確かめる必要があります。
壁紙の張り替えを含む工事でリフォームローンを考えるなら、見積もりで工事の範囲と金額をはっきりさせたうえで、その内容を金融機関に伝えて、対象になるかを聞いてみるのが順番です。どの工事にいくらかかるのかが分からないままでは、金融機関に相談しても話が具体的になりにくいためです。
このとき気をつけたいのが、見積もりの有効期限です。先ほどのとおり、おおよそ1か月程度が目安なので、金融機関への相談に時間がかかりそうなら、見積もりの期限を業者に相談しておくと、あとで金額を確かめ直す手間を減らせます。
住宅の購入にあわせて住宅ローンに含めるかどうかは、別の話
もう1つ、よく似ていて混ざりやすいのが、中古の住まいを購入するときの話です。中古の一軒家やマンションを買って入居前に壁紙を張り替える場合、張り替えの費用を購入のための住宅ローンに含めるかどうかを、購入の手続きと並行して考えることがあります。
張り替えの費用を購入時の住宅ローンへ含めるかどうかは、家を買うための資金計画の一部です。すでに住んでいる家の壁紙をどう払うかとは別の話で、含められるかどうかも、借り入れ先の金融機関や商品によって違うので、購入の相談をしている金融機関で確かめることになります。
この場合は、細かな内訳より先に、家全体を張り替えるといくらくらいになるのかという桁の見当が必要になります。中古の一軒家なら、家全体で数十万円なのか、広い家で天井まで含めて100万円に近いのか、といった見当です。マンションでも、部屋数や天井まで張り替えるかによって、数十万円規模になることがあります。一軒家の張り替え費用の見当のつけ方は、一軒家の壁紙張り替え費用はいくら?家全体は数十万円規模、面積の積み上げ方と階段・吹き抜けの注意点で扱っています。
現金一括で用意するのが難しいときの考え方
ローンや分割払いを使わずに、手元の予算に合わせて張り替えを進める方法もあります。どの方法でも、見積もりを頼むときに予算を伝えておくと、業者と相談しながら決めやすくなります。
張り替える範囲を分けて、予算に合わせる
1つ目は、家じゅうを一度に張り替えるのではなく、張り替える範囲を分ける方法です。たとえば、汚れや傷みが目立つ部屋や、毎日長く過ごすリビングから先に張り替え、そのほかの部屋は改めて考える、という進め方です。どこから手を付けるかの優先順位を決めておくと、今回の予算で張り替える範囲を決めやすくなります。
ただし、範囲を分けることには、費用の面での注意点もあります。先ほど触れた準備や片づけの手間は、張り替える面積に関係なく、依頼のたびにかかります。そのため、複数の部屋をまとめて依頼したほうが、1箇所あたりの負担は小さくなります。まとめて依頼すると業者が効率よく作業できるので、1㎡あたりの単価が下がることもあります。
反対に、小さな範囲だけを何回にも分けて頼むと、そのたびに最低料金がかかりやすくなります。先ほどのとおり、多くの業者は最低料金を4万〜6万円程度に設定しているので、トイレだけ、洗面所だけといった小さな範囲を別々の機会に頼むと、合計がまとめて頼んだときより高くなることがあります。
範囲を分けるなら、細かく何回にも分けるより、「今回はリビングと廊下」「次はほかの部屋」のように、大きめの区切りで分けるほうが、全体の負担を抑えやすくなります。どこで区切るとよいかは、見積もりのときに予算を伝えて、範囲ごとの金額を出してもらうと比べやすくなります。また、張り替えずに残した部屋は、張り替えた部屋と並べたときに壁の色の差が気になることもあるので、隣り合う部屋や、ドアを開けると続いて目に入る場所をどう区切るかも、あわせて相談しておくと安心です。
分譲マンションの間取りごとの費用の目安(LDKと洋室の壁)や、まとめて頼む場合と分けて頼む場合の考え方は、マンションの壁紙張り替え費用はいくら?3LDKで20万〜34万円前後、間取り別の目安と費用の決まり方が参考になります。
壁紙のグレードを選んで、総額を抑える
2つ目は、壁紙のグレードを選んで総額を抑える方法です。住宅の壁紙には、価格を抑えた量産品と、柄や色の選択肢が多い1000番台と呼ばれるグレードがあります。量産品と標準的な1000番台の差は1㎡あたり数百円ほどで、たとえば1㎡あたり330円の差なら、6畳の壁およそ30㎡で約1万円の差になります。
量産品は、柄や色の選択肢こそ1000番台より少ないものの、居室に使って困ることはまずありません。部屋ごとに使い分けて、リビングだけ1000番台にし、ほかの部屋は量産品にする、といった選び方もできます。複数の部屋をまとめて張り替える場合は、この差が部屋数のぶん積み重なるので、総額を抑えたいときの調整の手段になります。
見積もりを頼むときに、量産品で張り替えた場合と、1000番台で張り替えた場合の両方の金額を出してもらうと、予算に合わせて選びやすくなります。量産品と1000番台の違いや部屋ごとの選び分けは、量産クロスと1000番クロスの違い|価格差は6畳で約1万円、部屋ごとの選び分け方で詳しく解説しています。
範囲を分ける方法とグレードを選ぶ方法は、組み合わせることもできます。たとえば、「総額はこのくらいまでに収めたい」という上限を先に伝えたうえで、優先したい部屋と、こだわりたい部屋がどこかを話しておくと、業者も範囲とグレードの組み合わせを考えやすくなります。予算をはっきり伝えるのは気が引けるかもしれませんが、上限が分かっているほうが、見積もりを何度も出し直す手間が減り、話が早く進みます。
まとめ
壁紙の張り替えの支払い方法と、ローンを使える場面を整理しました。
- 壁紙だけの張り替えは、特に決めがなければ、施工が終わってから現金や振り込みで一括して払うのが一般的。前金を求める業者もあるので、支払いの方法と時期は見積もりや発注のときに確かめる
- ローンや分割払いを用意している業者は多くない。6畳ほどの1部屋なら数万円台に収まることが多く、ローンを組むほどの金額になりにくいため
- 他のリフォームとまとめて行うなら、金融機関のリフォームローンという選択肢がある。ただし、対象になる工事は商品によって違うので、見積もりで工事の範囲と金額をはっきりさせてから金融機関に確かめる
- 中古の住まいを購入するときに張り替えの費用を住宅ローンに含めるかどうかは、購入の資金計画の話で、借り入れ先の金融機関で確かめる
- 一度に用意するのが難しいときは、張り替える範囲を分ける方法と、壁紙のグレードを選んで総額を抑える方法がある。範囲を分けるなら、小さく何回にも分けると最低料金がかさみやすいので、大きめの区切りで分ける
支払いのことや予算に不安があっても、それを理由に問い合わせをためらう必要はありません。見積もりを頼むときに「予算はこのくらい」「支払いの方法を知りたい」と率直に伝えれば、範囲やグレードを含めて、予算に合った進め方を一緒に考えやすくなります。まずは電話か問い合わせフォームで、張り替えたい場所と気になっていることを伝えてみてください。
予算や支払いの方法が気になっている方は、電話でご相談ください。張り替えたい部屋や面と、ご予算の考えを伺い、範囲や壁紙のグレードを含めた見積もりをお出しします。見積もり・現地調査は無料です。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
この記事の執筆者

氏名:松田郁幾
実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。



