
壁紙の張り替えを検討するとき、部屋の壁にはたいていコンセントのプレートがいくつか付いています。「あの部分はどうやって処理するのだろう」「コンセント周りだけ雑に仕上がったり、余計な費用がかかったりしないだろうか」と、見積もりの前に気になる方は少なくありません。
結論からお伝えすると、コンセント周りの処理は、壁紙張り替えの特別な追加作業ではなく、職人が壁一面を貼るときに一般的にこなしている標準的な工程の一部です。壁を1枚の紙で覆うことはできず、コンセント・エアコンの配管など、何かしらの障害物を避けながら貼るのがふつうの現場です。プレートを外し、壁紙をカットして貼り、プレートを戻す——この一連の作業は、職人にとって特別なことではなく、日常的にこなしている基本作業のひとつです。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- コンセント周りの具体的な処理手順
- 仕上がりで見ておきたいチェックポイント
- 追加費用が発生するケース
- 見積もり・現地調査で確認しておきたいこと
読み終えていただければ、コンセント周りの処理について漠然とした不安を抱えることなく、見積もりの場で気になる点を具体的に質問できる状態になっているはずです。
コンセントの数や古さなど、ご自宅の状況が気になる方はお気軽にご相談ください。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。
コンセント周りの壁紙張り替えは、特別な追加作業ではない

部屋の壁を見渡すと、コンセントのほかにも、スイッチやエアコンの配管、火災報知器の台座など、貼る面を遮るものがいくつも付いています。職人にとっては、こうした障害物をひとつずつよけながら貼り進めるのが日々の仕事であり、コンセント周りもその中のひとつに過ぎません。追加の技術や特別な工程が必要になるわけではありません。エアコンがある場合の扱いについては、壁紙張り替えのときエアコンは外す?外さない?判断の3つの分かれ目と脱着費用の目安で詳しく解説しています。
基本の処理の流れ
コンセントには、表面に四角いプレート(カバー)が付いています。まずこのプレートを固定している小さなねじを外し、プレートを取り外します。次に、コンセントの位置を覆うようにして壁紙を大きめに貼り、その上から位置に合わせてカッターで切り込みを入れ、開口部分の壁紙を切り取ります。最後にプレートを元の位置に戻してねじ止めすれば完成です。この手順であれば、プレートの下に壁紙の切り口が隠れるため、継ぎ目が目立ちにくく仕上がります。
コンセント本体を固定するねじまで外して仕上げる場合もある
プレートだけでなく、コンセントの本体を壁の中の枠に固定しているねじも緩めて、本体をいったん手前に浮かせてから壁紙を差し込むように貼る、という進め方をとる業者・職人もあります。どちらの方法を採るかは、業者や職人の進め方の違いによるもので、仕上がりに大きな差が出るわけではありません。いずれの方法でも、実際に触れるのはプレートやコンセント本体を固定しているねじまでで、壁の中の配線そのものに手を加える作業ではありません。
仕上がりで見ておきたいポイント

難しい技術は必要ありませんが、次の2点を知っておくと、引き渡し時に自分の目で確認できます。コンセント周りは面積として小さい部分ですが、丁寧に仕上げられているかどうかが目に留まりやすい箇所でもあります。
プレート周りの隙間・切り口の粗さ
壁紙を切り取る際、開口部分ぎりぎりで切ってしまうと、プレートを戻したときに壁紙の端が足りず、下地の色がわずかに見えてしまうことがあります。逆に、切り込みの処理が粗いと、プレートの縁から壁紙のめくれた端がのぞくこともあります。きれいに仕上がっていれば、プレートの下に壁紙の切り口がすっぽりと隠れ、境目がほとんど分かりません。引き渡しの際にコンセントの周囲をぐるりと見て、隙間やめくれがないかを確認してみてください。
プレートの傾き・浮き(ねじの締め忘れ)
プレートを戻す際のねじ止めが甘いと、プレートが少し傾いていたり、壁から浮いて見えたりすることがあります。コンセント本体まで動かして貼り直した場合は、本体の固定が緩いままだとプレートを取り付けてもぐらつきが残ることがあります。仕上がりを確認するときは、目で見るだけでなく、プレートに軽く触れてぐらつきがないか、水平に付いているかもあわせて見ておくと安心です。
追加費用が発生するのはどんなケースか
コンセントをそのままの位置で貼り直すだけであれば、これまで説明してきた通り標準的な作業の範囲内で、追加費用はかからないのが一般的です。ただし、次の2つのケースでは話が変わってきます。
プレート自体が古い・割れているとき
長年使っていると、プレートが黄ばんでいたり、ひび割れていたり、変色していたりすることがあります。せっかく壁紙を新しくするなら、プレートも新しいものに替えたいと感じる方は少なくありません。プレートの交換自体は部材費が数百円〜数千円程度で済むことが多く、壁紙の張り替えと同じタイミングで業者に相談すれば対応してもらえることがあります。ただし、これは壁紙を貼る作業そのものではなくプレートという部材の交換になるため、その分の費用は別途かかると考えておきましょう。気になるプレートがあれば、現地調査や見積もりの際に伝えておくとスムーズです。
位置変更・増設は別工事になる
「この機会にコンセントの位置を変えたい」「数を増やしたい」という要望は、壁紙の張り替え作業とは別の話になります。これは壁の中の配線に手を加える工事にあたり、壁紙を貼る作業とは別に電気工事の対応が必要です。方法としては、電気工事業者に自分で別途依頼する方法のほか、壁紙業者によっては提携している電気工事会社を紹介・手配してくれる場合もあります。本記事で説明しているのは、あくまで今の位置のままコンセント周りを仕上げる場合の内容です。位置変更や増設まで検討している場合は、壁紙の見積もりとは別枠の相談になる、と考えておいてください。
見積もり・現地調査で確認しておきたいこと
コンセント周りの処理について不安を減らすには、見積もりや現地調査の場でいくつか質問しておくと安心です。見積書全体の確認ポイントは、クロス張り替えの見積書チェックポイント7選|追加費用で後悔しないための確認事項でまとめています。
コンセントの数が多くても、追加費用はかからないか
部屋によってはコンセントの数が多く、処理する箇所も増えます。基本的には標準の作業範囲に含まれることが多いですが、念のため数が多い場合の扱いを確認しておくと、見積もり後に金額の認識がずれることを防げます。
プレートの状態を見てもらい、交換が必要か
黄ばみやひび割れが気になるプレートがあれば、現地調査の際に指摘してもらい、交換するかどうか、その場合の費用感を確認しておきましょう。
位置変更や増設を考えている場合、対応してもらえるか
コンセントの位置変更や増設まで検討している場合は、その業者が電気工事業者を紹介・手配してもらえるのか、自分で別途手配する必要があるのかを確認しておくと、あとの段取りがスムーズになります。
コンセント周りは、心配しすぎなくていい部分
ここまで読んでいただいた方は、コンセント周りがどんな手順で処理されるか、仕上がりで見ておきたいポイント、追加費用が発生するケース、見積もり時に確認しておきたいことを一通り把握できたはずです。
コンセント周りの処理は、壁一面を貼るときに職人が日常的にこなしている作業の一部であり、過度に心配する必要はありません。気になる点があれば、見積もりや現地調査の際に率直に聞いてみることで、当日になって「思っていたのと違う」と感じることを防げます。業者選び全般で気をつけたい点は、壁紙張り替えで後悔する人の共通点とは?失敗事例と業者選びのポイントを解説もあわせてご覧ください。
まずはフォームか電話で相談してみる
電話での問い合わせに気が進まない場合は、ホームページの問い合わせフォームから始めるのがおすすめです。「部屋の広さ」「築年数」「気になっている壁の状態」に加えて、プレートの傷みが気になる場合はその旨もあわせて伝えれば、概算の目安を返してくれる会社がほとんどです。
早く相談したい場合や、細かい状況を口頭で伝えたい場合は、電話のほうがスムーズです。電話口での説明が分かりやすいか、質問にはっきり答えてくれるかは、その会社に安心して任せられるかを見極める材料にもなります。
コンセント周りの仕上がりも含めて、まずは無料の見積もり相談から始めてみませんか。
電話が難しい方はメールでもご相談いただけます。 氏名:松田郁幾この記事の執筆者

実績:壁紙張り替えを中心に、これまで多くのお客様・職人と関わってきました。
この記事について:現場で見聞きした実例をもとに、誇張せず、実践的な視点で解説しています。



