ご相談の概要
- エリア: 東京都大田区
- 物件区分: 中古マンション(築4年目ほど。直近で購入)
- ご相談内容: リビングの正面壁一面(梁の下全面)の壁紙張り替え。壁紙の材料は、すでにお客様ご自身でご購入されたサンゲツ製の一般的なクロス(漆喰風デザイン)をお持ちで、施工のみ(職人の手配)のご依頼でした。
- 張り替えの理由: 壁の中央付近に、以前住まわれていた方のお子様が開けてしまった穴の補修跡があり、現在は塞がっているものの、見た目の仕上がりを綺麗に改善したいとのことでした。
当店からのご提案と、お見積りの現実
M様はインテリア業界の事情にも明るい方で、非常にスムーズにお話が進行いたしました。今回は「材料はお客様支給」「壁一面のみの小規模施工」という条件でした。
結論から申し上げますと、今回は最終的な正式依頼(受注)には至りませんでした。その理由と、お見積りの内訳について、同じような疑問をお持ちの方のために詳しく公開いたします。
部分施工でも「最低施工料金(4万円〜)」がかかる理由
M様のご予算感は「2万円前後(4万円の半分くらい)」とのことでしたが、当店では壁一面のような部分施工であっても、最低施工料金として40,000円(税込)〜を頂戴しております。
(M様に伺ったところ、他社様でも3万9,000円〜4万円程度掛かると回答があったとのことで、これが業界のリアルな相場となっています)
「面積が狭いのに、なぜそんなに高いの?」と思われるかもしれません。
実は、壁紙施工にかかる費用の大半は、職人の移動費、現場の養生、施工手間、乗り込み荷重といった「1回出動するための固定コスト」です。そのため、どれだけ面積が狭いても職人を1人手配する分の固定費が発生してしまい、価格をそれ以下に下げることが難しくなってしまいます。
お客様支給の材料(施主支給)に関する注意点
今回、M様はご自身で用意した壁紙での施工をご希望でした。
当店では材料の持ち込み施工も承っておりますが、その場合は「施工後の品質・仕上がりの保証が対象外」となる旨をご説明させていただきました。
プロが手配する壁紙は、糊の配合や下地との相性を計算してご用意します。お客様が購入された保管状態のわからない材料や糊付き壁紙の場合、万が一施工後にシワや剥がれが起きても原因の特定が難しいため、完全な仕上がり保証をお出しできないという業界共通のリスクがございます。
今回の結末と、M様の選択
M様は、費用対効果(コストパフォーマンス)を冷静に考慮された結果、以下のようにお話しされ、今回はご自身で作業されることになりました。
「現状はすでに穴自体は塞がっているし、一般的な難易度の壁紙であれば、今回は自分で道具を揃えてDIYでチャレンジしてみようと思います!」
当店としても、お客様にとって無理のあるプロ施工をお勧めすることはいたしません。費用面で合わない場合は、DIYという選択肢も大賛成です!
M様、この度は誠実にご相談いただきありがとうございました。
もし「実際にDIYをやってみたけれど上手くいかなかった」「やっぱり他の部屋も含めてプロに綺麗にやってほしい」となった際は、いつでもお気軽にご連絡ください。
プロからの豆知識
固定費の割合が大きいため、実は「あと数万円プラスするだけで、お部屋全体の壁紙が張り替えられる」というケースも少なくありません。部分施工をご検討の際は、お部屋全体の張り替えも合わせて見積もりを取る方が、1平米あたりの単価が安くなりお得になるケースが多いです。